このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

4.2 Oracle Linux用のOracle Solaris Studio

Oracle Solaris Studioは、C、C++およびFortranの包括的なツール・スイートであり、これを使用することで、スケーラブルかつセキュアな信頼性の高いエンタープライズ・アプリケーションを短期間で開発できます。 特に、Oracle Solaris Studioのツールは、マルチコアCPUの能力を活用できるように設計されています。 このツールを使用することで、これらのプラットフォームに対応したパラレルおよび同時実行ソフトウェア・アプリケーションの作成がさらに容易になります。 Oracle Solaris Studioに付属のコンパイラ、ツールおよびライブラリは、Oracleプラットフォーム上でのアプリケーションの動作を最適化するように設計されています。

Oracle Solaris Studioには、検出が困難なコードの問題の分離に役立つ多数のツールが含まれています。

  • パフォーマンス・アナライザを使用すると、アプリケーションのパフォーマンスを分析して、プログラムの改良できそうな部分を判定でき、パフォーマンス上の問題が発生しそうな場所の特定にも役立ちます。

  • スレッド・アナライザを使用すると、マルチスレッド・プログラムのコードに関する問題(データ競合やデッドロック状態など)を検出できます。

  • Discoverを使用すると、実行時のプログラム・メモリーの割当ておよび使用に関連する、次のようなプログラミング・エラーを検出できます。

    • 未割当てメモリーの読取り/書込み。

    • 誤ったメモリー・ブロックの解放。

    • 空きメモリーの使用。

    • 割り当てられた配列の範囲以外でのメモリー・アクセス。

    • メモリー・リーク。

    • 初期化されていないメモリーへのアクセス。

  • Uncoverを使用すると、テスト時に実行されたアプリケーション領域についての情報を表示することにより、ユーザー・アプリケーションのコード・カバレッジを測定できます。

Oracle Solaris StudioのCコンパイラ(cc)は、ISO/IEC 9899:1999標準規格に完全に準拠しており、C++コンパイラ(CC)はC++のISO国際標準規格(ISO IS 14882:2003)に対応しています。 Fortranコンパイラ(f95)はISO/IEC 1539-1:1997 Fortran規格ドキュメントの第1部に準拠し、古いFortran 77のソース・コードのほとんどを処理できるFortran 77との互換モードも備えています。 Oracle Solaris Studioの各コンパイラは、OpenMP、IEEE浮動小数点およびC99に対応し、IEEE 754に準拠しています。 移植するアプリケーションを標準に厳密に準拠させなくてもよい場合は、よりパフォーマンスの高いバイナリを作成する最適化フラグを使用することで、さらにパフォーマンスを向上させることができます。 たとえば、Cコンパイラのオプション-fnsを使用すると、非標準の浮動小数点切捨てが可能になり、-fastマクロ(-fnsを包む)を使用すると、特定のターゲット・ハードウェアに最適化されたバイナリが生成されます。

Oracle Solaris Studioの詳細は、Oracle Solaris Studioのドキュメントを参照してください。