このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

5.2 スレッド・モデル

GNU Cライブラリ(glibc)はPthreadsをNative POSIX Threads Library (NPTL)として実装します(各スレッドは1つのカーネル・スケジューリング・エンティティにマップされます)。 オリジナルのPthreads実装(LinuxThreads)は、glibc 2.4以降サポートされなくなりました。 アプリケーションがLinuxThreadsの実装に依存している場合、NPTLを使用するようにアプリケーションを変更する必要があります。

LinuxThreadsと比べると、NPTLのほうがPOSIX.1仕様要件への準拠の度合いが高く、多数のスレッドが作成された場合に高いパフォーマンスを発揮します。 NPTLはglibc 2.3.2から使用できるようになっていますが、2.6以上のカーネルに実装されている機能が必要です。

glibc 2.3.2以上では、getconfコマンドを使用してスレッド実装を判定できます。

# getconf GNU_LIBPTHREAD_VERSION
NPTL 2.12

旧バージョンのglibcを使用する場合は、次に示すようなコマンドでデフォルトのスレッド実装を特定できます。

# $( ldd /bin/ls | grep libc.so | awk '{print $3}' ) | egrep -i 'threads|nptl'
	Native POSIX Threads Library by Ulrich Drepper et al