このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

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5.5 スレッド・アプリケーションのシグナル

Oracle LinuxのPthreads実装はプロセス中心型です。 シグナルに関するかぎり、各スレッドが独立したプロセスとみなされます。 カーネルではスレッドとプロセスが区別されません。 シングル・プロセス内では、仮想メモリー、ファイル記述子、グローバル変数といった多くのリソースを複数のスレッドが共有します。 その結果、マルチスレッド・アプリケーションでは、シグナルがPOSIX準拠の方法で処理されない場合があります。 シグナルは全体としてのプロセスにではなく個々のスレッドに直接送信されます。 POSIX標準では、プロセスが受信したシグナルを、ターゲット・プロセス内のどのシングル・スレッドでも処理できるように規定されています。 シグナル配信のこの性質を利用するプログラムには、実装上のこの相違点に伴う問題が見つかる可能性があります。