このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

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第 10章 アプリケーションのパッケージングと配布

仮想化を使用した統合の傾向が増していることにより、システム管理者は多量のソフトウェアを管理する必要があり、しかも、これらのソフトウェアは多様なハードウェア・プラットフォーム上で複雑に相互依存していることがほとんどです。 多様なハードウェア・プラットフォーム上でソフトウェアが複雑に相互依存しているシステムをスムーズに実行し続けることは、複雑で困難な作業です。 システム・ソフトウェアを正しく管理することにより、データ・センターにあるシステム全体にわたって、テスト済かつ一貫した周知のシステム状態を確保できます。 企業レベルのIT組織のほとんどは、バグ修正、セキュリティ更新および新しいハードウェア・ドライバのサポートに対応する適切なパッチ・レベルにオペレーティング・システム・ソフトウェアをアップグレードするために、多大な労力を要しています。

単純なアプリケーションはわずかな実行可能ファイルで構成されていることが多いのに対し、エンタープライズ・ソフトウェア・アプリケーションのほとんどはもっと複雑であり、多数の実行可能ファイル、ライブラリ、スクリプト、構成ファイル、ドキュメンテーション・ノートやガイドで構成されています。 これらすべてのファイルは、ファイル・システム内でのファイルの配置場所やファイルに割り当てる必要のあるアクセス権に関する情報が格納されたパッケージを介して配布されます。 パッケージング形式の選択肢は多数あり、他より使い勝手がよいものもあります。 どのパッケージング・メカニズムを使用してアプリケーションを配布する必要があるかは、アプリケーション要件やアップグレードおよび保守性に関する考慮事項に応じて異なります。 単純なパッケージング要件であれば、tarballなどの単純なパッケージング・メカニズムを使用することで適合できますが、RPMなどの複雑かつ高度なパッケージング・メカニズムが必要になる場合もあります。

この章では、Oracle LinuxでRPMを管理および作成する方法の概要を説明します。 また、現在のシステム用のソフトウェア・パッケージを作成およびデプロイする場合に使用できる、Oracle Enterprise ManagerとSpacewalkというIT管理製品の詳しい参照先も紹介しています。