このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
デバイス・ドライバの管理に使用されるシステム管理コマンドとシステム・コールには、プラットフォーム固有の相違点が見られる場合があります。
Oracle Linuxでは、カーネル・モジュールとデバイス・ドライバは同じように扱われます。 カーネル・モジュールとデバイス・ドライバは両方とも、modprobeコマンドを使用して追加でき、このコマンドはカーネル・モジュール・デーモンkmod
でも使用されます。
modprobeがモジュール依存ファイル/lib/modules/version/modules.dep
を点検し、リクエストされたモジュールの前に他のモジュールをロードし、insmodを実行して前提となるモジュールをロードする必要があるかどうかを確認します。
insmodはquery_module()システム・コールを使用してモジュールのシンボル表を取得し、create_module()システム・コールを使用してモジュールのエントリの設定とメモリーの予約を行ってから、モジュールをカーネルにリンクし、init_module()
システム・コールをコールしてモジュールを初期化します。
modprobeを使用してモジュールを削除する場合は、コマンドでdelete_module()
システム・コールを呼び出します。
一般にOracle Linuxでのカーネル・モジュールのコンパイルは、次のコマンドと類似しているように見えます。
$gcc -D__KERNEL__ -O2 -DMODULE -W -Wall -Wstrict-prototypes -Wmissing-prototypes
\-isystem /lib/modules/`uname -r`/build/include -c flkm.c -o flkm