このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
DTraceは、カーネルやアプリケーションの問題を本番システムでリアルタイムにトラブルシューティングするための包括的な動的トレース・フレームワークです。 アクティブなプロセスが使用しているメモリーの量、CPU時間、ファイル・システム・リソース、ネットワーク・リソースなど、実行中のシステム全体の概要を取得するときにDTraceを使用できます。 また、特定の関数をコールするときに使用される引数のログ、特定のファイルにアクセスしているプロセスのリストなどのように、さらに細かい情報も取得できます。 これはシステム上のあらゆる部分をトレースできる非常に強力な動的トレース・ツールです。 簡単なDTraceスクリプトを記述すれば、システムをインスツルメント処理できます。 トレースが有効になるのは、DTraceスクリプトで指定したコード領域(プローブ)に対してのみです。 したがって、プローブが有効になっていない場合、システム上のオーバーヘッドはほぼゼロです。 このインフラストラクチャは、スクリプトの実行による潜在的なオーバーヘッドと影響をユーザーが把握しているという前提で、本番システムで安全に使用できます。
DTraceをOracle Linuxで使用する方法の詳細は、「Oracle® Linux: DTraceガイド」および「Oracle® Linux: DTraceチュートリアル」を参照してください。