このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

10.1 RPMパッケージングについて

Oracle LinuxのRPMパッケージ・マネージャは、パッケージのインストール、アップグレードおよび削除に対応したインフラストラクチャを備えています。 通常、各パッケージには、アプリケーションとともに、そのアプリケーションに関連付けられている必要なバイナリとドキュメントのすべてがバンドルされています。 たとえば、Apache Webサーバーには、多数の構成ファイル、多数のドキュメント・ファイルのセット、およびApache Webサーバー本体が同梱されています。 このすべてが1つのRPMパッケージに収容されます。 RPMシステムの主な利点の1つは、rpmファイルごとに完全なパッケージが保持される点です。

たとえば、GNU Compiler Collectionが含まれるgcc-4.4.6-4.el6.x86_64.rpmという名前のパッケージ・ファイルを例に説明すると、このファイルのパッケージ・バージョンは4.4.6、ビルド番号は4、そしてサポートされているアーキテクチャとオペレーティング・システムはx86-64およびOracle Linux 6です。

RPMマネージャを使用すれば、rpmファイルを別のLinuxシステムにコピーし、それをインストールしてパッケージのコンテンツをすべて表示したり、パッケージの削除や更新を実行したりできます。

RPMファイルには、通常は次の4つのセクションが含まれます。

  • 識別領域: RPMパッケージに関する情報(RPMパッキング・システムのバージョンなど)が含まれます。

  • 署名: サイズ、チェックサム、およびパッケージの信頼性と整合性のチェックに使用可能なその他の情報が含まれます。

  • プリアンブル: パッケージのコンテンツに関する情報を提供するタグ付きデータが含まれます。 このセクションのタグには、必須情報とオプション情報が含まれます。 たとえば、必須のNAMEタグではパッケージ名を定義し、オプションのPREタグではプレインストール・スクリプト(ファイルのインストールに先だってrpmコマンドによって実行されるスクリプト)を定義します。 タグは、tag:dataという書式で記述します。 RPMパッケージで使われる代表的なタグの種類には次のようなものがあります。

    • アーキテクチャ固有のタグ

    • 依存関係タグ

    • 説明タグ

    • ディレクトリ関連タグ

    • オペレーティング・システム・タグ

    • パッケージ名タグ

    • ソースおよびパッチのタグ

    たとえば、依存関係タグのカテゴリにはrequiresconflictsprovidesなどのタグが含まれます。

  • ペイロード・セクションには、ターゲット・システムにインストールされるファイルを指定します。