ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成
このセクションでは、DE3-24P ディスクシェルフのみを含むかディスクシェルフ DE3-24P と DE3-24C の組み合わせを含むオールフラッシュ/混在構成から成る ZS7-2 HE ラック搭載システムの概要と配線図を示します。高性能な DE3-24P ディスクシェルフは、20 台または 24 台のオールフラッシュ SSD から構成されるか、20 台または 24 台の高速ハードディスクドライブから構成されます。一部の構成には読み取りキャッシュデバイスやログデバイスが含まれます。最大パフォーマンス構成では DE3-24P ディスクシェルフがサポートされますが、最適パフォーマンス構成ではディスクシェルフ DE3-24P と DE3-24C の両方がサポートされます。一部の構成では拡張キャビネットがサポートされません。
このセクションには、次のトピックが含まれています。
ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成の概要
オールフラッシュ/混在パフォーマンス構成は高性能ディスクシェルフ DE3-24P を利用し、基本キャビネットまたは一部の構成では最大 3 つの拡張キャビネットを含む基本キャビネットで使用できます。合計 30 種類のシステム構成が可能な 6 つの基本キャビネットオプションが提供されており、すべての基本キャビネットオプションに ZS7-2 HE コントローラが 2 台搭載されています。
注 - 構成が事前に設定されている Oracle ZFS Storage Appliance ラック搭載システム ZS7-2 は、Oracle ZFS Storage ZS7-2 でサポートされている構成に現場でアップグレートできます。たとえば、1 台のディスクシェルフをディスクシェルフ 2 台の構成に追加し、新しいディスクシェルフの配線を追加して、その後ディスクシェルフを再配線できます。したがって、ラック搭載システムが 3 台のディスクシェルフ構成で提供されていなくても、3 台のディスクシェルフがサポートされます。複雑なアップグレードでは、広範な計画および再配線が必要です。
ZS7-2 HE ラック搭載システムの最大パフォーマンス構成では、基本キャビネットに最大 8 台の Oracle Storage Drive Enclosure DE3-24P ディスクシェルフが搭載されます。最大のパフォーマンスを実現するため、ディスクシェルフはチェーンあたり 1 つの単一シェルフとして構成されます。ZS7-2 HE ラック搭載システムの最大パフォーマンス構成では、基本キャビネット内のチェーン数に応じて最大 3 つの拡張キャビネットを使用できます。
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ZS7-2 HE ラック搭載システムの最適パフォーマンス構成では、最大 18 台の Oracle Storage Drive Enclosure DE3-24P ディスクシェルフ (各チェーン上の 2 台のシェルフと最後のチェーン上の 2 台の追加シェルフとして構成)、または Oracle Storage Drive Enclosure ディスクシェルフ DE3-24C と DE3-24P のさまざまな組み合わせ、が基本キャビネットに搭載されます。各拡張キャビネットでは、DE3-24C ディスクシェルフのみが最大 10 台まで提供されます。構成は 2 台のディスクシェルフの倍数と、ハーフラック拡張を使って提供されます。各拡張キャビネットには 2 台、4 台、5 台 (ハーフラック)、6 台、8 台、または 10 台の DE3-24C ディスクシェルフを搭載できます。ZS7-2 HE ラック搭載システムの最適パフォーマンス構成では、基本キャビネット内のチェーン数に応じて最大 3 つの拡張キャビネットを使用できます。
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ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成ではさまざまなストレージオプションがサポートされます。
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ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成のための基本キャビネット構成
ZS7-2 HE ラック搭載システムの最大パフォーマンス構成の各コントローラには、SAS-3 HBA 接続用に最大 16 ポートを提供する 4 基の SAS-3 HBA があります。
SAS-3 HBA ポートの番号付けは、いちばん下 (ポート 0) からいちばん上 (ポート 3) に向かって昇順です。SAS-3 HBA カードと DE3-24 ディスクシェルフは両方とも SFF 8644 コネクタを使用します。
次の図に、各 HBA カードのスロット番号、および各カードのポート番号を示します。
図 741 ZS7-2 HE コントローラ HBA スロット番号 (背面図)
次の図に示すように、DE3-24P ディスクシェルフには 2 つの I/O モジュール (IOM) があり、それぞれ 4 つのポートがあります。どの配線構成でも、ポート 1 とポート 3 は決して使用されません。
図 742 DE3-24P ディスクシェルフ HBA 接続 (背面図)
次の図に示すように、DE3-24C ディスクシェルフには 2 つの I/O モジュール (IOM) があり、それぞれ 4 つのポートがあります。どの配線構成でも、ポート 1 とポート 3 は決して使用されません。
図 743 DE3-24C ディスクシェルフ HBA 接続 (背面図)
ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成は、ケーブル管理アーム (CMA) の使用が可能な追加の制限事項を伴う標準的な配線方法に従っています。この方法により、SSD ログデバイスおよび読み取りキャッシュデバイスのマッチングのための実用的な実装が可能になり、複数キャビネットにわたる拡張を制限し、最大パフォーマンスまたは最適パフォーマンスのための構成が可能になります。
SAS-3 HBA カードの数を変更したり、元の ZS7-2 HE ラック搭載システムでないか ZS7-2 HE ラック搭載システムと互換性のない複数のキャビネットを組み込んだりするすべてのアップグレードは、その特定の構成用に配線し直す必要があります。4x4 ポート SAS-3 HBA で DE3-24 ディスクシェルフを ZS7-2 HE コントローラに接続する配線の例については、DE3-24 ディスクシェルフを ZS7-2 ハイエンド (HE) コントローラに配線するを参照してください。SAS ケーブル長のガイドラインについては、キャビネットおよび配線のガイドラインを参照してください。
キャビネットは自己完結型であり、必要な配線方法に従って事前配線されています。次の図は、6 つの基本キャビネットオプションの配線方法を示しています。
図 744 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 1 - 8 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最大パフォーマンス)
図 745 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 2 - 18 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最適パフォーマンス)
図 746 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 2 台の DE3-24C (左下) および 2 - 14 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最適パフォーマンス)
図 747 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 4 台の DE3-24C (左下) および 2 - 10 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最適パフォーマンス)
図 748 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 6 台の DE3-24C (左から 2 つまでのチェーン) および 2 - 6 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最適パフォーマンス)
次の図では、DE3-24C ユニットは下部の 8 台のディスクシェルフです。
図 749 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 8 台の DE3-24C (下部のディスクシェルフ) および 2 台の DE3-24P ディスクシェルフ (最適パフォーマンス)
ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成のための拡張キャビネット構成
ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成では、最大 30 台のディスクシェルフを追加して拡張できる複数のキャビネットがサポートされています。各拡張キャビネットは最大 10 台の DE3-24C ディスクシェルフを搭載でき、「ハーフラック」オプションも提供されています。
注 - すべての基本キャビネット構成が拡張キャビネットをサポートするわけではありません。
拡張キャビネットの設置は、キャビネットのいちばん下のチェーンに最初のディスクシェルフペアを設置し、上半分の 2 番目のチェーンに 2 番目のペアを設置するというチェーンのバランスを取った設置方法に従います。チェーンのバランスを取った設置方法により交互に取り付けることで、SSD が分散され、負荷を優先させた方法に従うことになります。
サポートされる拡張キャビネットの数は、ZS7-2 HE ラック搭載システムの基本キャビネットで残っているチェーンの数によって決まります。ZS7-2 HE ラック搭載システムの各拡張キャビネットで完全な拡張キャビネットをサポートするには、2 つのチェーンが必要となります。また、拡張キャビネットごとに合計 4 つの SAS-3 HBA ポート (チェーンごとに 2 つの HBA ポート) が必要です。
次の図は、ZS7-2 HE ラック搭載システムの拡張キャビネット構成の配線を示しています。各図の凡例は次のとおりです。
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白丸は上部 IOM (IOM 1) へのケーブル接続を示しています。
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黒丸は下部 IOM (IOM 0) へのケーブル接続を示しています。
注 - ZS7-2 HE ラック搭載システムのオールフラッシュ/混在構成で説明しているように、基本キャビネットでは、DE3-24P (HDD) ディスクシェルフのみ、または DE3-24P オールフラッシュ (SSD) ディスクシェルフのみを使用することも、ディスクシェルフ DE3-24C と DE3-24P を混在させることもできます。
図 750 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 2 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 1 つの拡張キャビネット
図 751 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 4 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 1 つの拡張キャビネット
図 752 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 5 台の DE3-24C ディスクシェルフ (ハーフラック) を含む 1 つの拡張キャビネット
図 753 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 6 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 1 つの拡張キャビネット
図 754 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 8 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 1 つの拡張キャビネット
図 755 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 10 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 1 つの拡張キャビネット
図 756 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 20 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 2 つの拡張キャビネット
図 757 ZS7-2 HE ラック搭載システムのパフォーマンス構成: 30 台の DE3-24C ディスクシェルフを含む 3 つの拡張キャビネット
