Oracle® Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 7 月、E51742-01
 
 

cldg(1CL)

名前

cldevicegroup, cldg - Oracle Solaris Cluster デバイスグループの管理

形式

/usr/cluster/bin/cldevicegroup -V
/usr/cluster/bin/cldevicegroup [subcommand] -?
/usr/cluster/bin/cldevicegroup subcommand [options] -v 
     [devicegroup …]
/usr/cluster/bin/cldevicegroup add-device -d device
     [,…] devicegroup
/usr/cluster/bin/cldevicegroup add-node -n node[,…] [-t 
     devicegroup-type[,…]] {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup create -n node[,…] -t 
     devicegroup-type [-d device[,…]] [-p name=value] 
     devicegroup ...
/usr/cluster/bin/cldevicegroup create -i {- | clconfigfile} [-d 
     device[,…]] [-n node[,…]] [-p name=value] [-t 
     devicegroup-type[,…]] {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup delete [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup disable [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup enable [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup export [-n node[,…]] [-o 
     {- | clconfigfile}] [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup list [-n node[,…]] [-t 
     devicegroup-type[,…]] [+ | devicegroup ...]
/usr/cluster/bin/cldevicegroup offline [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup online [-e] [-n node] [-t 
     devicegroup-type[,…]] {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup remove-device -d device
     [,…] devicegroup
/usr/cluster/bin/cldevicegroup remove-node -n node[,…] 
     [-t devicegroup-type[,…]] {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup set -p name=value [-p name=value]… 
     [-d device[,…]] [-n node[,…]] [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup show [-n node[,…]] [-t 
     devicegroup-type[,…]] [+ | devicegroup ...]
/usr/cluster/bin/cldevicegroup status [-n node[,…]] [-t 
     devicegroup-type[,…]] [+ | devicegroup ...]
/usr/cluster/bin/cldevicegroup switch -n node [-t 
     devicegroup-type[,…]] {+ | devicegroup ...}
/usr/cluster/bin/cldevicegroup sync [-t devicegroup-type[,…]] 
     {+ | devicegroup ...}

説明

cldevicegroup コマンドは、Oracle Solaris Cluster デバイスグループを管理します。cldg コマンドは、cldevicegroup コマンドの短縮形式です。次の 2 つのコマンドは同一です。どちらの形式のコマンドも使用できます。

このコマンドの一般的な形式は次のとおりです。

cldevicegroup [subcommand] [options] [operands]

subcommand を省略できるのは、options–? オプションまたは –V オプションが指定されている場合のみです。

このコマンドの各オプションには、長い形式と短い形式があります。各オプションの両方の形式については、このマニュアルページの「オプション」セクションを参照してください。

listshow、および status を除いて、ほとんどのサブコマンドには少なくとも 1 つのオペランドが必要です。多くのサブコマンドは、適用できるすべてのオブジェクトを示すオペランドとしてプラス記号 (+) を受け入れます。詳細は、このマニュアルページの SYNOPSIS およびほかのセクションを参照してください。

それぞれのサブコマンドはすべてのデバイスグループタイプに使用できますが、次のサブコマンドを除きます。

  • add-device および remove-device サブコマンドは、rawdisk タイプでのみ有効です。

  • add-nodecreatedelete、および remove-node サブコマンドは、rawdisk タイプでのみ有効です。

このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。

サブコマンド

サポートされるサブコマンドには次のものがあります。

add-device

新しいメンバーディスクデバイスを既存の raw ディスクデバイスグループに追加します。

add-device サブコマンドは、rawdisk タイプの既存のデバイスグループだけで使用できます。デバイスグループタイプについての詳細は、–t オプションの説明を参照してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

ディスクデバイスを raw ディスクデバイスグループから削除する方法については、remove-device サブコマンドの説明を参照してください。

add-node

新しいノードを既存のデバイスグループに追加します。

このサブコマンドは、rawdisk デバイスグループタイプだけをサポートします。Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して、svm または sds デバイスグループにノードを追加することはできません。代わりに、Solaris Volume Manager コマンドを使用して、Solaris Volume Manager ディスクセットにノードを追加してください。ディスクセットは、svm または sds デバイスグループとして、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに自動的に登録されます。デバイスグループタイプについての詳細は、–t オプションの説明を参照してください。

デバイスグループの preferenced プロパティーが true に設定されている場合、このサブコマンドはそのデバイスグループに使用できません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

ノードをデバイスグループから削除する方法については、remove-node サブコマンドの説明を参照してください。

create

新しいデバイスグループを作成します。

このサブコマンドは、rawdisk デバイスグループタイプだけをサポートします。Oracle Solaris Cluser コマンドでは、svm または sds デバイスグループは作成できません。その代わりに、Solaris Volume Manager コマンドを使用して、Solaris Volume Manager ディスクセットを作成します。ディスクセットは、svm または sds デバイスグループとして、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに自動的に登録されます。デバイスグループタイプについての詳細は、–t オプションの説明を参照してください。

–i オプションで構成ファイルを指定する場合、プラス記号 (+) をオペランドとして指定できます。このオペランドを使用するとき、このコマンドは、構成ファイルで指定された、まだ存在していないすべてのデバイスグループを作成します。

rawdisk デバイスグループタイプの場合、–d オプションを create サブコマンドと一緒に使用して、1 つまたは複数のデバイスをデバイスグループに指定します。デバイスを指定するとき、コマンドの呼び出しごとに 1 つの –d オプションを使用します。–i オプションを使用しないかぎり、1 つのコマンド呼び出しで複数の raw ディスクデバイスグループは作成できません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

デバイスグループを削除する方法については、delete サブコマンドの説明を参照してください。

delete

デバイスグループを削除します。

このサブコマンドは、rawdisk デバイスグループタイプだけをサポートします。

Oracle Solaris Cluster コマンドでは、svm または sds デバイスグループは削除できません。その代わりに、svm または sds デバイスグループを削除するには、Solaris Volume Manager コマンドを使用して、配下の Solaris Volume Manager ディスクセットを削除します。

削除する前に、デバイスグループはオフラインになっている必要があります。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

デバイスグループを作成する方法については、create サブコマンドの説明を参照してください。

disable

オフラインのデバイスグループを無効にします。

デバイスグループの無効な状態は、リブートしても変わりません。

オンラインのデバイスグループを無効にするには、まず offline サブコマンドを使用して、そのデバイスグループをオフラインにする必要があります。

デバイスグループがオンラインである場合、disable アクションは失敗して、指定されたデバイスグループを無効にできません。

switch サブコマンドまたは online サブコマンドを使用して、無効になっているデバイスグループをオンラインにすることはできません。まず、enable サブコマンドを使用して、デバイスグループの無効な状態をクリアしてください。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

デバイスグループを有効にする方法については、enable サブコマンドの説明を参照してください。

enable

デバイスグループを有効にします。

デバイスグループの無効な状態は、リブートしても変わりません。

無効なデバイスグループをオンラインにする前には、まず、enable サブコマンドを使用して、デバイスグループの無効な状態をクリアしてください。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

デバイスグループを無効にする方法については、disable サブコマンドの説明を参照してください。

export

デバイスグループ構成情報をエクスポートします。

–o オプションでファイル名を指定する場合、構成情報はその新しいファイルに書き込まれます。–o オプションを指定しない場合、出力は標準出力に書き込まれます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

list

デバイスグループのリストを表示します。

デフォルトでは、このサブコマンドは、autogen プロパティーが false に設定されているクラスタにあるすべてのデバイスグループのリストを表示します。クラスタ内のすべてのデバイスグループを表示するには、–v オプションも指定します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

offline

デバイスグループをオフラインにします。

デバイスグループがオンラインである場合は、disable サブコマンドを実行する前に、offline サブコマンドを実行することによって、そのデバイスグループをオフラインにする必要があります。

オフラインのデバイスグループを起動するには、次のアクションのいずれかを実行します。

  • 明示的な online サブコマンドまたは switch サブコマンドを発行します。

  • そのデバイスグループ内のデバイスにアクセスします。

  • そのデバイスグループに依存するファイルシステムをマウントします。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

デバイスグループをオンラインにする方法については、online サブコマンドの説明を参照してください。

online

あらかじめ指定したノードのデバイスグループをオンラインにします。

デバイスグループが無効な場合、そのデバイスグループをオンラインにする前に、次のいずれかの方法により、そのデバイスグループを有効にしてください。

  • –e オプションを online サブコマンドと一緒に使用します。

  • online サブコマンドを実行する前に、enable サブコマンドを実行します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

デバイスグループをオフラインにする方法については、offline サブコマンドの説明を参照してください。

remove-device

メンバーディスクデバイスを raw ディスクデバイスグループから削除します。

remove-device サブコマンドは、rawdisk デバイスグループタイプだけに有効です。このサブコマンドは、svm または sds デバイスグループタイプに対しては有効ではありません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

ディスクデバイスを raw ディスクデバイスグループに追加する方法については、add-device サブコマンドの説明を参照してください。

remove-node

既存のデバイスグループからノードを削除します。

このサブコマンドは、rawdisk デバイスグループタイプだけをサポートします。Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して、svm または sds デバイスグループからノードを削除することはできません。代わりに、Solaris Volume Manager コマンドを使用して、Solaris Volume Manager ディスクセットからノードを削除してください。ディスクセットは、svm または sds デバイスグループとして、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに自動的に登録されます。デバイスグループタイプについての詳細は、–t オプションの説明を参照してください。

preferenced プロパティーが true に設定されている場合、remove-node サブコマンドはそのデバイスグループに使用できません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

ノードをデバイスグループに追加する方法については、add-node サブコマンドの説明を参照してください。

set

デバイスグループに関連付けられている属性を変更します。

rawdisk デバイスグループタイプの場合、–d オプションを set サブコマンドと一緒に使用して、指定したデバイスグループのメンバーディスクデバイスの新しいリストを指定します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

show

デバイスグループの構成レポートを作成します。

デフォルトでは、このサブコマンドは、autogen プロパティーが false に設定されているクラスタにあるすべてのデバイスグループについて報告します。クラスタ内のすべてのデバイスグループを表示するには、–v オプションも指定します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

status

デバイスグループのステータスレポートを作成します。

デフォルトでは、このサブコマンドは、autogen プロパティーが false に設定されているクラスタにあるすべてのデバイスグループについて報告します。クラスタ内のすべてのデバイスグループを表示するには、–v オプションも指定します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

switch

Oracle Solaris Cluster 構成内のプライマリノードから別のノードにデバイスグループを転送します。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

sync

クラスタリングソフトウェアとデバイスグループ情報の同期を取ります。

このサブコマンドは、所有者、グループ、またはアクセス権などのボリューム属性を変更する場合に常に使用します。

また、sync サブコマンドを使用して、デバイスグループ構成をレプリケーション構成または非レプリケーション構成に変更します。

レプリケーション用に構成されたディスクを含む Solaris Volume Manager ディスクセットを作成したあとは、対応する svm または sds デバイスグループに sync サブコマンドを実行してください。Solaris Volume Manager ディスクセットは、svm または sds デバイスグループとして Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに自動的に登録されますが、その時点でレプリケーション情報の同期はとられません。

新たに作成した rawdisk デバイスグループタイプの場合、そのディスクのレプリケーション情報を手動で同期する必要はありません。raw ディスクデバイスグループを Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに登録すると、ディスク上のすべてのレプリケーション情報が自動的に検出されます。

+ オペランドを指定すると、autogen プロパティーが false に設定されているデバイスグループだけが影響を受けます。ブート時にシステムによって自動的に作成される、autogen プロパティーが true に設定されたデバイスグループにこのコマンドを適用するには、デバイスグループごとに明示的に指定してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

オプション

次のオプションがサポートされています。

–?
–-help

ヘルプ情報を表示します。

このオプションは、単独でもサブコマンド付きでも使用できます。

  • このオプションを単独で使用する場合、使用可能なサブコマンドのリストが出力されます。

  • このオプションをサブコマンドを付けて使用する場合、そのサブコマンドの使用法オプションが出力されます。

このオプションを使用すると、ほかの処理は実行されません。

–d device[,…]
–-device=device[,…]
–-device device[,…]

指定されている raw ディスクデバイスグループのメンバーになるディスクデバイスのリストを指定します。

–d オプションは、タイプ rawdisk のデバイスグループに対する create および set サブコマンドでのみ有効です。常に、ノードリスト全体を指定してください。このオプションを使用して、メンバーディスクリストに個々のディスクを追加したり、メンバーディスクリストから個々のディスクを削除したりすることはできません。

ディスクは、DID グローバルデバイス名 (たとえば、d3) のみで指定します。詳細は、did(7) のマニュアルページを参照してください。

–e
–-enable

デバイスグループを有効にします。このオプションは、online サブコマンドと一緒に使用するときだけに有効です。

指定したデバイスグループがすでに有効である場合、–e オプションは無視され、このコマンドはデバイスグループをオンラインにする処理に進みます。

–i {- | clconfigfile}
–-input={- | clconfigfile}
–-input {- | clconfigfile}

デバイスグループの作成に使用する構成情報を指定します。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式に準拠している必要があります。この情報は、ファイルに含めることも、標準入力を介して指定することもできます。標準入力を指定するには、ファイル名の代わりにマイナス記号 (-) を指定します。

–i オプションは、完全修飾したデバイスグループリストに含まれるデバイスグループだけに影響します。

コマンドで指定するオプションは、構成ファイルで設定されている任意のオプションより優先されます。構成パラメータがクラスタ構成ファイルに存在しない場合、これらのパラメータをコマンド行で指定してください。

–n node[,…]
–-node=node[,…]
–-node node[,…]

ノードまたはノードリストを指定します。

デフォルトでは、ノードリストの順番は、デバイスグループのプライマリノードとして引き継がれるべき優先順位を示します。例外は、Oracle Solaris Cluster の制御範囲の外にあるローカル専用ディスクグループの場合で、プライマリノードとセカンダリノードの概念は当てはまりません。

デバイスグループの preferenced プロパティーが false に設定されている場合、ノードリストの順番は無視されます。その代わりに、グループ内で最初にデバイスにアクセスしたノードが自動的に、そのグループのプライマリノードになります。デバイスグループノードリストの preferenced プロパティーの設定については、–p オプションを参照してください。

–n オプションは、svm または sds デバイスグループのノードリストを指定するのには使用できません。その代わりに、Solaris ボリュームマネージャーのコマンドまたはユーティリティーを使用して、配下のディスクセットのノードリストを指定してください。

create および set サブコマンドは –n オプションを使用して、デバイスグループタイプ rawdisk 専用の潜在的なプライマリノードのリストを指定します。デバイスグループの完全なノードリストを指定してください。–n オプションを使用して、ノードリストに個別ノードを追加したり、ノードリストから個別ノードを削除したりすることはできません。

switch サブコマンドは –n オプションを使用して、新しいデバイスグループのプライマリノードとして単一のノードを指定します。

exportlistshow、および status サブコマンドは –n オプションを使用して、指定されたノード上でオンラインでないデバイスグループを出力から除外します。

プライマリノードとセカンダリノードの概念は、Oracle Solaris Cluster の制御範囲の外にある localonly ディスクグループには適用されません。

–o {- | clconfigfile}
–-output={- | clconfigfile}
–-output {- | clconfigfile}

clconfiguration(5CL) のマニュアルページで規定されている形式で、デバイスグループ構成を表示します。この情報は、ファイルまたは標準出力のどちらにでも書き込むことができます。

このオプションの引数としてファイル名を指定する場合、このコマンドは新しいファイルを作成して、そのファイルに構成情報を出力します。同じ名前のファイルがすでにある場合、このコマンドはエラーで終了します。既存のファイルに変更は行われません。

このオプションの引数としてマイナス記号 (-) を指定すると、このコマンドは標準出力に構成情報を表示します。このコマンドのほかの標準出力はすべて抑制されます。

–o オプションは、export サブコマンドだけで有効です。

–p name= value
–-property=name =value
–-property name=value

デバイスグループプロパティーに値を設定します。

–p オプションは、create および set サブコマンドでのみ有効です。–pname–=value の複数のインスタンスが許可されます。

次のプロパティーがサポートされています。

autogen

autogen プロパティーは true または false の値を持つことができます。手動で作成したデバイスグループの場合、デフォルトは false です。システム作成デバイスグループの場合、デフォルトは true です。

autogen プロパティーは、listshow、および status サブコマンドのインジケータです。これらのサブコマンドは、–v オプションを使用しないかぎり、autogen プロパティーが true に設定されているデバイスをリストに載せません。

このプロパティーは、デバイスグループタイプ rawdisk だけに有効です。デバイスグループタイプについての詳細は、–t オプションを参照してください。

failback

failback プロパティーは true または false の値を持つことができます。デフォルトは false です。

failback プロパティーは、デバイスグループのプライマリノードがクラスタメンバーシップから切り離され、あとで再結合された場合のシステムの動作を指定します。

デバイスグループのプライマリノードがクラスタメンバーシップから切り離された段階で、デバイスグループはセカンダリノードに処理を継続します。そして障害の発生したノードがクラスタメンバーシップに再結合すると、デバイスグループは、そのままセカンダリノードにマスターされ続けるか、あるいは、オリジナルのプライマリノードにフェイルバックするか、のいずれかの動作を取ります。

  • failback プロパティーが true に設定されている場合、デバイスグループは、オリジナルのプライマリノードにマスターされるようになります。

  • failback プロパティーが false に設定されている場合、デバイスグループは、セカンダリノードにマスターされ続けます。

デバイスグループ作成中、failback プロパティーはデフォルトでは無効にされます。set 処理中、failback プロパティーは変更されません。

localonly

localonly プロパティーは true または false の値を持つことができます。デフォルトは false です。

localonly プロパティーは、rawdisk タイプのディスクグループに対してのみ有効です。

ディスクグループが特定のノードだけでマスターされるようにする場合、localonly=true というプロパティーの設定で、ディスクグループを構成します。ローカル専用ディスクグループは、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの制御範囲の外にあります。ローカル専用ディスクグループのノードリストには、1 つのノードだけ指定できます。ディスクグループの localonly プロパティーを true に設定するとき、そのディスクグループのノードリストに指定できるのは 1 つのノードだけです。

numsecondaries

numsecondaries プロパティーには、0 より大きく、ノードリスト内のノードの合計数より小さい整数値を指定してください。デフォルトは 1 です。

このプロパティーの設定は、デバイスグループのセカンダリノードの希望数を動的に変更する場合に使用できます。デバイスグループのセカンダリノードは、現在のプライマリノードに問題が生じた場合に、新たなプライマリノードとしての機能を引き継ぐことができます。

numsecondaries プロパティーを使用することで、可用性のレベルを維持しながら、デバイスグループのセカンダリノードの指定数を変更できます。デバイスグループのセカンダリノードリストからノードを削除すると、そのノードはプライマリノードとして機能を引き継ぐことはできなくなります。

numsecondaries プロパティーは、現在クラスタモードであるデバイスグループのノードだけに適用されます。このノードは、デバイスグループの preferenced プロパティーと一緒に使用できる必要があります。デバイスグループの preferenced プロパティーが true に設定されている場合、まず、優先順位のもっとも低いノードがセカンダリノードリストから削除されます。優先フラグがついているノードがデバイスグループの中に 1 つもないと、クラスタはノードをランダムに選択し、削除します。

デバイスグループにおけるセカンダリノードの実際の数が目標のレベル未満になると、セカンダリノードリストから削除された資格のある各ノードがリストに戻されます。セカンダリノードリストに戻される資格のある各ノードは、次の条件のすべてに適合する必要があります。

  • そのノードは現在クラスタにあります。

  • そのノードはそのデバイスグループに属しています。

  • そのノードは現在、プライマリノードまたはセカンダリノードではありません。

二次ノードリストに戻されるのは、デバイスグループの優先順位がもっとも高いノードからです。セカンダリノードの目標数に到達するまで、優先順位が高いノードから順にセカンダリノードリストに戻されます。

あるノードがクラスタに参加したとき、そのノードの優先順位がそのデバイスグループの既存のセカンダリノードよりも高い場合、優先順位が低いノードがセカンダリノードリストから削除されます。削除されるノードは新たに追加されたノードにより置換されます。この置換は、クラスタ内に存在するセカンダリノードの実際の数が目標数を超えたときだけ発生します。

デバイスグループのノードリストの preferenced プロパティーを設定する方法についての詳細は、preferenced プロパティーを参照してください。

preferenced

preferenced プロパティーは true または false の値を持つことができます。デフォルトは true です。

デバイスグループの作成中、preferenced プロパティーが true に設定されている場合、ノードリストはノードの優先順位も示します。ノードの優先順位は、各ノードが、デバイスグループのプライマリノードとしてテイクオーバーしようとする順序を決定します。

デバイスグループの作成中、このプロパティーが false に設定されている場合、デバイスグループ内のデバイスに最初にアクセスしたノードが自動的にプライマリノードになります。指定されたノードリスト内のノードの順番は意味を持ちません。ノードリストを再指定せずにこのプロパティーに true を再設定しても、ノードの順番は再度有効にはなりません。

preferenced=true プロパティーを指定し、かつ –n オプションを使用してデバイスグループのノードリスト全体を優先順位どおりに指定しないかぎり、set 操作中にノードの優先順位は変更されません。

–t devicegroup-type[,…]
–-type=devicegroup-type[,…]
–-type devicegroup-type[,…]

デバイスグループタイプまたデバイスグループタイプのリストを指定します。

create サブコマンドの場合、1 つのデバイスグループタイプだけを指定できます。これにより、このオプションで指定したタイプのデバイスグループが作成されます。

これ以外で –t オプションを受け付けることができるサブコマンドの場合、このオプションにより、コマンドに指定したデバイスグループのリストが指定したデバイスグループタイプだけに限定されます。

必ずしもすべてのサブコマンドとオプションがすべてのデバイスグループタイプに対して有効であるわけではありません。たとえば、create サブコマンドは rawdisk デバイスグループタイプに対してのみ有効であり、svm または sds デバイスグループタイプには有効ではありません。

–t オプションでサポートされるデバイスグループタイプは次のとおりです。

rawdisk

raw ディスクデバイスグループを指定します。

raw ディスクとは、ボリュームマネージャーのボリュームやメタデバイスの一部ではないディスクのことです。raw ディスクデバイスグループを使用すると、デバイスグループ内にディスクセットを定義できます。デフォルトでは、システムブート時に、raw ディスクデバイスグループが、構成内のデバイス ID (DID) 擬似ドライバデバイスごとに作成されます。慣例により、初期化時には、raw ディスクデバイスグループの名前が割り当てられます。これらの名前は、DID デバイス名から派生されます。raw ディスクデバイスグループに追加されるノードごとに、cldevicegroup コマンドは、グループ内のすべてのデバイスがそのノードに物理的に接続されていることを確認します。

create サブコマンドは、raw ディスクデバイスグループを作成して、複数のディスクデバイスをデバイスグループに追加します。新しい raw ディスクデバイスグループを作成する前に、新しいデバイスグループに追加する各デバイスを、ブート時にそのデバイスが作成されたデバイスグループから削除してください。これにより、これらのデバイスが含まれる新しい raw ディスクデバイスグループを作成できます。–n オプションで潜在的なプライマリノード優先順位リストを指定することに加えて、これらのデバイスのリストを –d オプションで指定します。

指定した単一のノード上でデバイスグループをマスターするには、–p オプションを使用して、localonly=true というプロパティーの設定で、デバイスグループを構成します。ローカル専用デバイスグループを作成するとき、ノードリストには 1 つのノードだけを指定できます。

delete サブコマンドは、デバイスグループ名をクラスタデバイスグループ構成から削除します。

set サブコマンドは、次の変更を raw ディスクデバイスグループに行います。

  • 潜在的なプライマリノードの優先順位を変更する

  • 新しいノードリストを指定する

  • フェイルバックを有効または無効にする

  • 二次ノードの目標数を設定する

  • 複数のグローバルデバイスをデバイスグループに追加する

raw ディスクデバイス名が raw ディスクデバイスグループに登録されている場合、その raw ディスクデバイス名は Solaris Volume Manager デバイスグループには登録できません。

sds

もともと Solstice DiskSuite ソフトウェアで作成されていたデバイスグループを指定します。複数所有者ディスクセットを除いて、このデバイスグループタイプは Solaris Volume Manager デバイスグループタイプ svm と同等です。詳細は、svm デバイスグループタイプの説明を参照してください。

svm

Solaris ボリュームマネージャーデバイスグループを指定します。

Solaris ボリュームマネージャーデバイスグループは、次のコンポーネントで定義されます。

  • 名前

  • グループにアクセスできるノード

  • ディスクセット内のデバイスのグローバルなリスト

  • 潜在的なプライマリノードの優先順位やフェイルバックの動作などのアクションを制御するプロパティーの集合

Solaris Volume Manager には、多重ホストまたは共有ディスクセットの概念があります。共有ディスクセットとは、2 つ以上のホストとディスクドライブからなるグループのことです。このディスクドライブはすべてのホストからアクセス可能であり、すべてのホスト上でデバイス名が同じです。こうしたデバイス名の統一は、raw ディスクデバイスを用いてディスクセットを構築することにより行います。デバイス ID 疑似ドライバ (DID) を使用することで、多重ホストに使用するディスクの名前はクラスタ内で整合性が保たれます。Solaris Volume Manager デバイスグループのノードリストに構成できるのは、すでにディスクセットの一部として構成されているホストだけです。共有ディスクセットにドライブを追加する場合、そのドライブが、ほかの何らかの共有ディスクセットに属していてはいけません。

Solaris Volume Manager の metaset コマンドはディスクセットを作成して、そのディスクセットを Solaris Volume Manager デバイスグループとして、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに自動的に登録します。デバイスグループを作成したあと、cldevicegroup コマンドの set サブコマンドを使用して、ノード優先順位リストと preferencedfailback、および numsecondaries プロパティーを設定する必要があります。

1 つのデバイスグループには、1 つの Solaris Volume Manager ディスクセットだけを割り当てることができます。デバイスグループ名は常に、ディスクセットの名前と一致する必要があります。

Solaris Volume Manager デバイスグループにノードを追加または削除するのに、add-node または remove-node サブコマンドは使用できません。その代わりに、Solaris Volume Manager の metaset コマンドを使用して、配下の Solaris Volume Manager ディスクセットで、ノードを追加または削除します。

Solaris Volume Manager のデバイスグループをクラスタ構成から削除するのに、delete サブコマンドは使用できません。その代わりに、Solaris Volume Manager の metaset コマンドを使用して、配下の Solaris Volume Manager ディスクセットを削除します。

exportlistshowstatus、および sync サブコマンドだけが、Solaris Volume Manager 複数所有者ディスクセットで機能します。Solaris Volume Manager デバイスグループの配下のディスクセットを追加または削除するには、Solaris Volume Manager のコマンドまたはユーティリティーを使用してください。

–V
–-version

コマンドのバージョンを表示します。

このオプションには、サブコマンドやオペランドなどのオプションは指定しないでください。サブコマンドやオペランドなどのオプションは無視されます。–V オプションは、コマンドのバージョンを表示するだけです。その他の処理は行いません。

–v
–-verbose

詳細なメッセージを標準出力に表示します。

このオプションは、このコマンドの任意の形式に使用できます。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

devicegroup

デバイスグループを指定します。

cldevicegroup コマンドは、Oracle Solaris Cluster デバイスグループ名だけをオペランドとして受け付けます。複数のデバイスグループ名を受け付けるほとんどの形式のコマンドの場合、プラス記号 (+) を使用するとすべての可能なデバイスグループを指定できます。


注 -  + オペランドは、手動で作成されたデバイスグループだけを含み、autogen プロパティーに true が設定されている自動的に作成されたデバイスグループをすべて無視します。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、システムがブートされるたびに、このようなデバイスグループを自動的に作成します。これらの「非表示の」デバイスグループにコマンドを適用するには、各デバイスグループを明示的に指定する必要があります。

終了ステータス

このコマンドセットにあるすべてのコマンドの終了ステータスコードの完全なリストについては、Intro(1CL) のマニュアルページを参照してください。

指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。

このコマンドは、次の終了ステータスコードを返します。

0 CL_NOERR

エラーなし

1 CL_ENOMEM

十分なスワップ空間がありません。

3 CL_EINVAL

無効な引数

6 CL_EACCESS

アクセス権がありません

35 CL_EIO

I/O エラー

36 CL_ENOENT

そのようなオブジェクトはありません。

39 CL_EEXIST

オブジェクトは存在します。

使用例 1 デバイスグループの変更

次の例では、デバイスグループ devgrp1preference プロパティーを true に設定して、numsecondaries プロパティーを 2 に設定する方法を示します。このコマンドはまた、希望ノードリスト phys-schost-1,phys-schost-2,phys-schost-3 も指定しています。

# cldevicegroup set -p preferenced=true -p numsecondaries=2 \
-n phys-schost-1,phys-schost-2,phys-schost-3 devgrp1
使用例 2 raw ディスクデバイスグループの変更

次の例では、既存の raw ディスクデバイスグループ rawdevgrp1 を変更する方法を示します。このコマンドは、新しいメンバーデバイスリスト内のデバイス d3 および d4 を指定し、localonly 属性を true に設定します。ノード phys-schost-1 は、ローカル専用 raw ディスクデバイスグループで許可される唯一のプライマリノードです。

# cldevicegroup set -d d3,d4 \
-p localonly=true -n phys-schost-1 rawdevgrp1
使用例 3 デバイスグループの numsecondaries 属性のリセット

次の例では、デバイスグループ devgrp1numsecondaries 属性に何も値を指定しないことによって、適切なシステムデフォルト値にリセットする方法を示します。

# cldevicegroup set -p numsecondaries= devgrp1
使用例 4 デバイスグループのスイッチオーバー

次の例では、デバイスグループ devgrp1 を新しいマスターノード phys-schost-2 に切り替える方法を示します。

# cldevicegroup switch -n phys-schost-2 devgrp1
使用例 5 デバイスグループの無効化

次の例では、デバイスグループ devgrp1 を無効にする方法を示します。

# cldevicegroup disable devgrp1
使用例 6 デバイスグループのオフライン

次の例では、デバイスグループ devgrp1 をオフラインにしてから無効にする方法を示します。

# cldevicegroup offline devgrp1
# cldevicegroup disable devgrp1
使用例 7 デバイスグループのそのプライマリノードでのオンライン化

次の例では、デバイスグループ devgrp1 をそのデフォルトのプライマリノードでオンラインにする方法を示します。このコマンドはまず、デバイスグループを有効にします。

# cldevicegroup online -e devgrp1
使用例 8 デバイスグループの指定されたノードでのオンライン化

次の例では、デバイスグループ devgrp1 を新しいプライマリノードとして指定された phys-schost-2 でオンラインにする方法を示します。

# cldevicegroup switch -n phys-schost-2 devgrp1
使用例 9 新しいノードのデバイスグループへの追加

次の例では、新しいノード phys-schost-3 をデバイスグループ devgrp1 に追加する方法を示します。このデバイスグループは、デバイスグループタイプ svm ではありません。

# cldevicegroup add-node -n phys-schost-3 devgrp1
使用例 10 デバイスグループの削除

次の例では、デバイスグループ devgrp1 を Oracle Solaris Cluster 構成から削除する方法を示します。このデバイスグループは、デバイスグループタイプ svm ではありません。

# cldevicegroup delete devgrp1
使用例 11 レプリケーション情報とデバイスグループ構成の同期化

次の例では、デバイスグループ devgrp1 のディスクが使用するレプリケーション構成を Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに認識させる方法を示します。

# cldevicegroup sync devgrp1

属性

次の属性の説明は、attributes(5) を参照してください:

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

Intro(1CL), cldevice(1CL), cluster(1CL), metaset(1M), clconfiguration(5CL), rbac(5), did(7)

Oracle Solaris Cluster システム管理

スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。

また、任意のユーザーは次のオプションを指定してこのコマンドを実行できます。

  • –? (ヘルプ) オプション

  • –V (バージョン) オプション

スーパーユーザー以外のユーザーがほかのサブコマンドを指定してこのコマンドを実行するには、RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。

サブコマンド
RBAC の承認
add-device
solaris.cluster.modify
add-node
solaris.cluster.modify
create
solaris.cluster.modify
delete
solaris.cluster.modify
disable
solaris.cluster.modify
enable
solaris.cluster.modify
export
solaris.cluster.read
list
solaris.cluster.read
offline
solaris.cluster.admin
online
solaris.cluster.admin
remove-device
solaris.cluster.modify
remove-node
solaris.cluster.modify
set
solaris.cluster.modify
show
solaris.cluster.read
status
solaris.cluster.read
switch
solaris.cluster.modify
sync
solaris.cluster.admin