/usr/cluster/bin/clnode -V
/usr/cluster/bin/clnode [subcommand] -?
/usr/cluster/bin/clnode subcommand [options] -v [node …]
/usr/cluster/bin/clnode add -n sponsornode[-i {- | clconfigfile}] -c clustername] [-G globaldevfs][-e endpoint,endpoint] node
/usr/cluster/bin/clnode create-loadlimit -p limitname=value[-p softlimit=value] [-p hardlimit=value] {+ | node[:zone] …}
/usr/cluster/bin/clnode clear [-F] node...
/usr/cluster/bin/clnode delete-loadlimit -p limitname=value {+ | node[:zone] …}
/usr/cluster/bin/clnode evacuate [-T seconds] {+ | node …}
/usr/cluster/bin/clnode export [-o {- | clconfigfile}][+ | node …]
/usr/cluster/bin/clnode list [-Z {zoneclustername | global | all}] [+ | node …]
/usr/cluster/bin/clnode rename -n newnodename[node]
/usr/cluster/bin/clnode remove [-n sponsornode][-G globaldevfs] [-F] [node]
/usr/cluster/bin/clnode set [-p name=value] […] {+ | node …}
/usr/cluster/bin/clnode set-loadlimit -p limitname=value[-p softlimit=value] [-p hardlimit=value] {+ | node[:zone] …}
/usr/cluster/bin/clnode show [-p name[,…]][-Z {zoneclustername | global | all}][+ | node …]
/usr/cluster/bin/clnode show-rev [node]
/usr/cluster/bin/clnode status [-m][-Z {zoneclustername| global | all}][+ | node …]
このコマンドは次のことを行います。
ノードをクラスタに追加します
ノードをクラスタから削除します
すべてのリソースグループとデバイスグループのスイッチオーバーを試みます
ノードのプロパティーの変更
ノードの負荷制限を管理します
1 つまたは複数のノードのステータスと構成の報告またはエクスポート
clnode コマンドのほとんどのサブコマンドはクラスタモードで機能します。これらのサブコマンドのほとんどは、クラスタの任意のノードから実行できます。ただし、add および remove サブコマンドは例外です。これらのコマンドは非クラスタモードで実行してください。
add および remove サブコマンドを実行するときには、追加または削除しようとしているノードから実行してください。clnode add コマンドはまた、ノード自身もクラスタに参加できるように初期化します。clnode remove コマンドは、削除されるノードでクリーンアップ処理も実行します。
subcommand を省略できるのは、options が –? オプションまたは –V オプションの場合のみです。
このコマンドの各オプションには長形式と短形式があります。各オプションの両方の形式は、オプション に説明とともに記載されています。
clnode コマンドに短形式はありません。
このコマンドは、ゾーンクラスタでいくつかの形式で使用できます。クラスタでのこのコマンドの有効な使用方法の詳細については、個々のサブコマンドの説明を参照してください。
サポートされるサブコマンドには次のものがあります。
ノードをクラスタに構成および追加します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。
ノードを構成および追加するには、–n sponsornode オプションを使用してください。このオプションは、既存のアクティブなノードをスポンサノードとして指定します。ノードをクラスタに構成するときには常に、スポンサノードが必要です。
–c clustername を指定しない場合、このサブコマンドは、最初に追加するノードの名前を新しいクラスタ名として使用します。
オペランド node はオプションです。しかし、オペランドを指定する場合、そのオペランドはサブコマンドを実行するノードのホスト名でなければなりません。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
remove サブコマンドを実行したあと、クラスタノードについての情報が残っていれば、クリーンアップまたはクリアします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードに負荷制限を追加します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
オプションの –p オプションを参照してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードの既存の負荷制限を削除します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
オプションの –p オプションを参照してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
すべてのリソースグループおよびデバイスグループを、指定ノードから新しいプライマリノードのセットに切り替えることを試みます。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタノードで使用できます。
システムは、各グループの構成済みの設定に従って、新しいプライマリノードの選択を試みます。退避されたすべてのリソースグループが同じプライマリノードによって再マスターされるとは限りません。指定されたノードから 1 つまたは複数のリソースグループまたはデバイスグループを退避できない場合、このサブコマンドは失敗します。失敗した場合、このサブコマンドはエラーメッセージを発行して、ゼロ以外の終了コードで終了します。このサブコマンドがデバイスグループのプライマリ所有権をほかのノードに変更できない場合、元のノードがそのデバイスグループのプライマリ所有権を保持します。RGM が退避したリソースグループを新しいプライマリ所有権で起動できない場合、その退避したリソースグループがオフラインになる可能性があります。
このサブコマンドの –T オプションを使用して、リソースグループが切り替わらないようにする秒数を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトでは、60 秒が使用されます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノード構成情報をファイルまたは標準出力 (stdout) にエクスポートします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
–o オプションとファイルの名前を指定すると、構成情報はそのファイルに書き込まれます。
–o オプションとファイルの名前を指定しない場合、構成情報は標準出力に書き込まれます。
このサブコマンドはクラスタ構成データを変更しません。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタに構成されているノードの名前を表示します。
このサブコマンドと –Z オプションを指定すると、指定したノード (特に 1 つ以上のクラスタ) の名前が次のように列挙されます。
すべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノード
すべての広域クラスタノードのみ
名前を指定したゾーンクラスタノードのみ
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
node オペランドを指定しない場合、または、プラス記号オペランド (+) を指定する場合、このサブコマンドはすべてのノードメンバーを表示します。
このサブコマンドはクラスタモードで実行してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードをクラスタから削除します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。
クラスタからノードを削除するには、次のガイドラインに従います。これらのガイドラインに従わない場合、ノードを削除すると、クラスタの定足数が漏洩する場合があります。
–F オプションも指定する場合を除き、いずれかの定足数デバイスから削除するノードは構成解除してください。
削除されるノードがアクティブなクラスタメンバーでないことを確認します。
1 つ以上の共有定足数デバイスが構成されている場合を除き、3 ノードクラスタからノードを削除しないでください。
このサブコマンドは、クラスタ構成デバイスから、ノード参照のサブセットを削除しようとします。–F オプションを指定すると、このサブコマンドは、クラスタ構成データベースから、すべてのノード参照を削除しようとします。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードの名前を新しいノード名に変更します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。
ノードの名前を newnodename に変更するには、–n newnodename オプションを使用します。現在のアクティブな Oracle Solaris ノードの名前を、oldnodename から変更する必要があります。このコマンドを正常に実行するには、クラスタ内のすべてのノードが非クラスタノードでなければなりません。
オペランドはオプションであり、サブコマンドを実行するノードのホスト名でなければなりません。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
指定されたノードに関連するプロパティーを変更します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
オプションの –p オプションを参照してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードの既存の負荷制限を変更します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
オプションの –p オプションを参照してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
指定されたノード (1 つまたは複数) の構成、または、それらノードのプロパティーについての情報を表示します。
このサブコマンドと –Z オプションを指定すると、指定した 1 つ以上のノード (特に 1 つ以上のクラスタ) の構成情報またはプロパティー情報が次のように表示されます。
すべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノード
すべての広域クラスタノードのみ
名前を指定したゾーンクラスタノードのみ
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。 このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
オペランドを指定しない場合やプラス記号 (+) を指定した場合、このサブコマンドは、すべてのクラスタノードの情報を表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
ノードにインストールされている Solaris Cluster パッケージの名前とリリース情報を表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドは非クラスタモードおよびクラスタモードで実行できます。非クラスタモードで実行する場合、このサブコマンドを実行したノードの名前だけを指定でき、そのノードについての情報を取得できます。クラスタモードで実行する場合、クラスタ内の任意のノードの名前を指定でき、そのノードについての情報を取得できます。
このサブコマンドを –v オプションと一緒に使用すると、このサブコマンドは、パッケージの名前、バージョン、およびそれらのパッケージに適用されているパッチを表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
指定したノードまたは Internet Protocol (IP) ネットワークマルチパス (IPMP) グループのステータスを表示します。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
オペランドを指定しない場合やプラス記号 (+) を指定した場合、このサブコマンドは、すべてのクラスタノードのステータスを表示します。ノードのステータスは Online または Offline のどちらかです。
このサブコマンドで –m オプションを指定すると、Oracle Solaris IPMP グループのみが表示されます。
このサブコマンドで詳細オプション –v を指定すると、クラスタノードと Oracle Solaris IPMP グループの両方のステータスが表示されます。
このサブコマンドと –Z オプションを指定すると、指定した 1 つ以上のノード (特に 1 つ以上のクラスタ) のステータス情報が次のように表示されます。
すべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノード
すべての広域クラスタノードのみ
名前を指定したゾーンクラスタノードのみ
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
次のオプションがサポートされています。
ヘルプ情報を表示します。
このオプションはサブコマンド付きでもサブコマンドなしでも指定できます。
subcommand を指定しない場合、使用可能なすべてのサブコマンドのリストが表示されます。
subcommand を指定する場合、そのサブコマンドの使用法が表示されます。
このオプションとその他のオプションを指定すると、その他のオプションは無視されます。
ノードを追加するクラスタの名前を指定します。
このオプションを一緒に指定できるのは、add サブコマンドだけです。
このオプションを指定する場合、指定する clustername は既存のクラスタの名前と一致する必要があります。そうでない場合、エラーが発生します。
トランスポート接続を指定します。
このオプションを一緒に指定できるのは、add サブコマンドだけです。このオプションは、クラスタトランスポートトポロジを確立するのに指定します。トポロジを確立するには、アダプタとスイッチを接続するケーブルを構成します。終端としては、アダプタまたはスイッチを指定できます。ケーブルを示すには、コンマ区切りの終端のペアを指定します。ケーブルは、現在のノード上のクラスタトランスポートアダプタから、次のいずれかへの接続を確立します。
クラスタトランスポートスイッチ上のポート。トランスポート接続点とも呼ぶ。
すでにクラスタに含まれる別のノード上のアダプタ。
–e オプションを指定しない場合、add サブコマンドはデフォルトケーブルの構成を試みます。ただし、clnode コマンドの 1 つのインスタンス内で複数のトランスポートアダプタまたはスイッチを構成する場合、clnode はデフォルトを構築できません。デフォルトでは、シングル構成のトランスポートアダプタからシングル構成 (つまり、デフォルト) のトランスポートスイッチまでに、1 つのケーブルが構成されます。
–e オプションを指定するたびに、必ず、コンマ区切りの終端のペアを指定してください。終端のペアはそれぞれ、1 つのケーブルを定義します。個々の終端はそれぞれ、次のいずれかで指定されます。
アダプタ終端:
node:adapter
スイッチ終端:
switch[@port]
タグ付き VLAN アダプタを指定するには、物理デバイス名と VLAN インスタンス番号から派生されたタグ付き VLAN アダプタ名を使用します。VLAN インスタンス番号は、VLAN ID に 1000 を掛けて、元の物理ユニット番号を足したものです。たとえば、物理デバイス net2 上の VLAN ID 11 は、タグ付き VLAN アダプタ名 net11002 に変換されます。
スイッチ終端のポートコンポーネントを指定しない場合、デフォルトのポートが割り当てられます。
指定されたノード上にグローバルマウントが残っているかどうかを確認せずに、そのノードを強制的に削除またはクリアします。
このオプションは、clear または remove サブコマンドとともにのみ使用します。
グローバルデバイスのマウントポイントとして、lofi デバイス、raw special ディスクデバイス、または専用ファイルシステムを指定します。
このオプションを一緒に指定できるのは、add または remove サブコマンドだけです。
ノードをクラスタメンバーに追加するには、事前に各クラスタノードのローカルファイルシステムを /global/.devices/node@nodeID に対してグローバルにマウントしておく必要があります。しかし、clnode コマンドを実行するまで、ノード ID は未知です。デフォルトでは、clnode add コマンドは、/globaldevices にマウントされた、または –G オプションで指定したマウントポイントにマウントされた空のファイルシステムを検索します。このようなファイルシステムが指定されている場合、clnode add コマンドは /etc/vfstab ファイルに対して必要な変更を行います。指定したファイルシステムは、/globaldevices にマウントし直されます。ノード ID のマウントが見つからない場合、clnode コマンドは、vfstab ファイルにエントリを追加しようとします。vfstab(4) のマニュアルページを参照してください。
/global/.devices/node@nodeID がマウントされておらず、空の /globaldevices ファイルシステムが提供されない場合は、コマンドが失敗します。
–G lofi が指定されている場合は、/.globaldevices ファイルが作成されます。lofi デバイスはそのファイルに関連付けられ、lofi デバイスにグローバルデバイスファイルシステムが作成されます。/etc/vfstab ファイルには /global/.devices/node@nodeID エントリは追加されません。lofi デバイスの詳細は、lofi(7D) のマニュアルページを参照してください。
raw special ディスクデバイス名が指定され、/global/.devices/node@nodeID がマウントされていない場合、ファイルシステムは、newfs コマンドを使用してデバイス上に作成されます。デバイス名にすでにマウントされているファイルシステムを指定すると、エラーになります。
目安として、専用ファイルシステムのサイズは最低でも 512M バイトは必要です。このようなパーティションやファイルシステムが使用できない場合やサイズが不足している場合は、Oracle Solaris OS をインストールし直す必要が生じることもあります。
lofi デバイスに作成される名前空間向けに、ルートファイルシステムに 100 M バイトの空き領域が必要です。
このオプションは remove サブコマンドと一緒に使用して、以前の /global/.devices マウントポイントを復元するのに使用する新しいマウントポイント名を指定します。
広域デバイスの名前空間が専用パーティションにマウントされている場合に、このオプションを remove サブコマンドと一緒に使用することにより、以前の /global/.devices マウントポイントの復元に使用する新しいマウントポイント名を指定します。広域デバイスの名前空間が専用パーティションにマウントされている場合に –G オプションを指定しないと、デフォルトでそのマウントポイントの名前が /globaldevices に変更されます。
ノード構成情報をファイルまたは標準入力 (stdin) から読み取ります。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。
このオプションにファイル名を指定する場合、ノード構成情報はファイルから読み取られます。このオプションで - を指定した場合、構成情報は標準入力 (stdin) から読み取られます。
IPMP グループを指定します。IPMP グループのステータスだけを表示する場合に、status サブコマンドと使用してください。
新しいノード名を指定します。
このオプションは、rename サブコマンドでのみ使用できます。
現在のノードの新しいノード名を指定できます。rename サブコマンドを使用してノード名を newnodename に変更する場合、現在のノードのホスト名がすでに newnodename に変更されている必要があります。
スポンサノードの名前を指定します。
sponsornode には、名前またはノード識別子を指定できます。add サブコマンドを使用してノードをクラスタに追加するとき、クラスタに追加する最初のアクティブなノードがスポンサノードになります。この時点から、そのノードがそのクラスタの sponsornode として残ります。remove サブコマンドを使用してノードを削除するとき、削除するノード以外の任意のアクティブなノードをスポンサノードとして指定できます。
デフォルトでは、sponsornode をサブコマンドに指定すると、sponsornode が属するクラスタがそのサブコマンドの影響を受けます。
ノード構成情報をファイルまたは標準出力 (stdout) に書き込みます。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。
このオプションにファイル名を指定する場合、このオプションは新しいファイルを作成します。次に、ノード構成情報はそのファイルに格納されます。- をこのオプションとともに指定すると、構成情報は標準出力 (stdout) に送信されます。このコマンドのほかの標準出力はすべて抑制されます。
このオプションを一緒に指定できるのは、export サブコマンドだけです。
show サブコマンドで情報を表示するノードのプロパティーを指定します。
set サブコマンドで追加または変更できるプロパティーについては、–p name= value オプションの説明を参照してください。
このオプションに指定できるプロパティーは次のとおりです。
プライベートホスト名は、プライベートクラスタインターコネクト経由による指定されたノードの IP アクセスに使用されます。ノードをクラスタに追加する場合、このオプションはデフォルトでプライベートホスト名 clusternode nodeid-priv を使用します。
このプロパティーに設定できる値は、enabled と disabled です。
set サブコマンドで追加または変更するノードのプロパティーを指定します。
–p name= value は複数回指定できます。
show サブコマンドで情報を表示できるプロパティーについては、–p name オプションの説明を参照してください。
このオプションで変更できるプロパティーは次のとおりです。
デフォルトプロセッサセットリソースで使用可能な CPU の最小数を設定します。
デフォルト値は 1、最小値も 1 です。最大値は、このプロパティーを設定しているマシンの CPU 数です。
大域ゾーンに割り当てられるシェアの数を設定します。
1 から 65535 まで (両端の値を含む) の値を指定できます。この上限を理解するには、prctl(1) のマニュアルページの zone.cpu-shares 属性を参照してください。globalzoneshares のデフォルト値は 1 です。
ノードのリソースグループ負荷の必須上限を定義します。ノードの合計負荷は、強い制限値を超えることができません。
hardlimit プロパティーは、符号のない整数です。softlimit プロパティーは、符号のない整数です。hardlimit プロパティーのデフォルト値は、null です。null または空の値は、対応する limitname がそのノードで無制限であることを示します。空以外の値が指定されている場合、1,000 万を超えることはできません。
limitname プロパティーは文字列です。名前には、強い負荷制限値と弱い負荷制限値という 2 つの値が関連付けられており、これらはそれぞれ hardlimit プロパティーと softlimit プロパティーで指定されています。
各 limitname プロパティーに負荷係数を割り当てる方法については、clresourcegroup(1CL) のマニュアルページを参照してください。また、clresourcegroup コマンドを使用して、優先順位とプリエンプションモードを決定することもできます。リソースグループ負荷をすべてのノードにわたって分散する方法については、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
プライベートクラスタトランスポート経由での特定のノードへの IP アクセスに使用されます。ノードをクラスタに追加する場合、このオプションはデフォルトでプライベートホスト名 clusternodenodeid -priv を使用します。
プライベートホスト名を変更する前に、すべてのノードで、このプライベートホスト名を使用するすべてのリソースまたはアプリケーションを無効にしてください。Oracle Solaris Cluster システム管理 のノードのプライベートホスト名を変更するにある「プライベートホスト名を変更する」というタイトルの例を参照してください。
hosts データベースやネーミングサービスのデータサービスには、プライベートホスト名を格納しないでください。hosts(4) のマニュアルページを参照してください。特殊な nsswitch コマンドは、プライベートホスト名の全ホスト名検索を実行します。nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
value を指定しない場合、このオプションは、デフォルトのプライベートホスト名 clusternodenodeid-priv を使用します。
次の条件に適合する場合、モニターしているすべてのディスクパスが失敗したとき、ノードの自動リブートを有効にします。
ノード上ですべてのモニター対象の共有ディスクパスが失敗した。
少なくとも 1 つのディスクがクラスタ内の異なるノードからアクセス可能である。scdpm デーモンは、プライベートインターコネクトを使用して、ディスクがクラスタ内の別のノードからアクセス可能かどうかをチェックします。プライベートインターコネクトが無効な場合、scdpm デーモンは別のノードからディスクのステータスを取得できません。
このプロパティーを変更するには、set サブコマンドだけを使用できます。このプロパティーは、enabled または disabled に設定できます。
ノードがリブートすると、そのノード上でマスターされているすべてのリソースグループとデバイスグループが別のノード上で再起動します。
ノードが自動リブートしたあと、ノード上のすべてのモニター対象共有ディスクパスがアクセス不能のままである場合、そのノードは再び自動リブートしません。ただし、ノードがリブートしたあとにモニター対象ディスクパスのどれかが使用可能になり、その後、すべてのモニター対象共有ディスクパスでふたたび問題が発見されると、ノードはふたたび自動的にリブートします。
reboot_on_path_failure プロパティーを有効にすると、ローカルディスクパスの状態は、ノードのリブートが必要かどうか決定するときには考慮されません。モニターされた共有ディスクのみが影響を受けます。
このプロパティーを disabled に設定し、ノード上のすべてのモニター対象共有ディスクパスが失敗した場合、そのノードはリブートしなくなります。
ノードのリソースグループ負荷の推奨される上限を定義します。たとえば、負荷を分散するためのクラスタ容量が不足している場合など、ノードの合計負荷は、弱い制限値を超えることができます。弱い負荷制限値を超えると、クラスタのステータスを表示するコマンドやツールで、条件にフラグが付きます。
softlimit プロパティーは、符号のない整数です。softlimit プロパティーのデフォルト値は、0 です。弱い制限値の値が 0 であるということは、弱い制限値が設定されていないことを意味します。ステータスコマンドからは、弱い制限値の超過に関する警告は表示されません。softlimit プロパティーの最大値は 1,000 万です。特定の負荷制限の softlimit プロパティーは、hardlimit の値以下でなければなりません。
あるノードからリソースグループを退避したあと、そのノードにリソースグループがスイッチバックしないようにする時間を秒数で指定します。
このオプションを一緒に指定できるのは、evacuate サブコマンドだけです。seconds には、0 から 65535 までの整数値を指定する必要があります。値を指定しない場合、デフォルトでは、60 秒が使用されます。
退避が完了したあと 60 秒間または指定した秒数退避ノードになっていると、、リソースグループはフェイルオーバーできなかったり、自動的にオンラインになったりします。
ただし、switch または online サブコマンドを使用してリソースグループをオンライン、または退避されたノードリブートに切り替えると、退避タイマーはただちに期限切れになり、自動フェイルオーバーが再度許可されます。
詳細情報を標準出力 (stdout) で表示します。
コマンドのバージョンを表示します。
このオプションをほかのオプション、サブコマンド、またはオペランドと一緒に指定する場合、これらはすべて無視されます。コマンドのバージョンだけが表示されます。ほかの処理は行われません。
情報を表示する 1 つまたは複数のノードが存在する 1 つまたは複数のクラスタを指定します。
このオプションを指定する場合は、次のいずれかの引数も指定する必要があります。
zoneclustername という名前のゾーンクラスタノードだけに関する情報を表示するように指定します。
広域クラスタノードだけに関する情報を表示するように指定します。
すべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノードに関する情報を表示するように指定します。
次のオペランドがサポートされています。
管理対象のノードの名前です。
add サブコマンドを使用するときは、node のホスト名を指定します。ほかのサブコマンドを使用するときは、node のノード名またはノード識別子を指定します。
クラスタ内のすべてのノードです。
このコマンドセットにあるすべてのコマンドの終了ステータスコードの完全なリストについては、Intro(1CL) のマニュアルページを参照してください。
指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。
このコマンドは、次の終了ステータスコードを返します。
エラーなし
実行したコマンドは正常に終了しました。
十分なスワップ空間がありません。
クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。
無効な引数
コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。
アクセス権がありません
指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M)、および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
無効なプロパティーです
–p、–y、または –x オプションで指定したプロパティーまたは値が存在しないか、許可されていません。
I/O エラー
物理的な入出力エラーが発生しました。
そのようなオブジェクトはありません。
次のいずれかの理由のために、指定したオブジェクトを見つけることができません。
オブジェクトが存在しません。
–o オプションで作成しようとした構成ファイルへのパスのディレクトリが存在しません。
–i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーが含まれています。
操作が許可されていません
サポートされていない構成に対する操作を実行しようとしたか、サポートされていない操作を実行しました。
次のコマンドは、このコマンドを実行したノードを構成し、既存のクラスタに追加します。この例では、デフォルトで、グローバルデバイスのマウントポイントとして /globaldevices を使用します。デフォルトでは、この例はまた、プライベートホスト名として clusternode1-priv を使用します。
このコマンドは、クラスタ cluster-1 を指定し、スポンサノードが phys-schost-1 であることを指定しています。このコマンドはまた、アダプタ net1 がトランスポートスイッチ switch1 に接続されていることも指定しています。最後に、このコマンドは、アダプタ net2 がトランスポートスイッチ switch2 に接続されていることを指定しています。
# clnode add -c cluster-1 -n phys-schost-1 \ -e phys-schost-2:net1,switch1 -e phys-schost-2:net2,switch2使用例 2 クラスタからのノードの削除
次のコマンドは、ノードをクラスタから削除します。このコマンドは、このコマンドを実行したノードを削除します。このノードは、非クラスタモードです。
# clnode remove使用例 3 ノードに関連するプライベートホスト名の変更
次のコマンドは、ノード phys-schost-1 のプライベートホスト名をデフォルト設定に変更します。
# clnode set -p privatehost=phys-schost-1使用例 4 すべてのノードに対するプライベートホスト名設定の変更
次のコマンドは、すべてのノードのプライベースホスト名設定をデフォルト値に変更します。この場合は、+ がプラス記号オペランドであることを示すために、等号 (=) とプラス記号 (+) の間に空白を挿入する必要があります。
# clnode set -p privatehost= +使用例 5 グローバルクラスタノードまたはゾーンクラスタノードでの負荷制限の設定
次のコマンドは、グローバルクラスタのすべてのノードの既存の負荷制限を変更します。この例では、3 つの負荷制限 mem_load、disk_load、および cpu_load を定義し、それぞれに弱い制限値と強い制限値を設定しています。mem_load 負荷制限には弱い制限値 11 があり、disk_load には弱い制限値がなく、cpu_load には強い制限値がありません。この例の + オペランドは、すべてのノードの負荷制限を変更します。
# clnode set-loadlimit -p limitname=mem_load -p softlimit=11 -p hardlimit=20 +
# clnode set-loadlimit -p limitname=disk_load -p hardlimit=20 +
# clnode set-loadlimit -p limitname=cpu_load -p softlimit=8 node1:zone1 node2:zone2
次のコマンドは、大域ゾーンから、ゾーンクラスタノードの負荷制限を変更します。この例では、ゾーンクラスタノードで強い制限値を使用して負荷制限を定義しています。
# clnode set-loadlimit -Z zoneclustername -p limitname=zc_disk_load -p hardlimit=15 zc-node1使用例 6 クラスタ内のすべてのノードのステータスの表示
次のコマンドは、クラスタ内のすべてのノードのステータスを表示します。
# clnode status === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online使用例 7 クラスタ内のすべてのノードの冗長なステータスの表示
次のコマンドは、クラスタ内のすべてのノードの冗長なステータスを表示します。
# clnode status -v === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online --- Node IPMP Group Status --- Node Name Group Name Status Adapter Status --------- ---------- ------ ------- ------ phys-schost-1 sc_ipmp0 Online net0 Online phys-schost-2 sc_ipmp0 Online net0 Online
--- Load Limit Status --- Node Name Load Limit Name Soft Limit/Hard Limit Load Status phys-schost-1 mem_load 30/50 23 OK disk_load 10/15 14 Softlimit Exceeded cpu_load 2/unlimited 1 OK phys-schost-2 disk_load 90/97 11 OK cpu_load unlimited/unlimited 0 OK使用例 8 すべてのノードの負荷制限ステータスを表示する
次のコマンドは、クラスタ内のすべてのノードの負荷制限ステータスを表示します。
# clnode status -l --- Load Limit Status --- Node Name Load Limit Name Soft Limit/Hard Limit Load Status phys-schost-1 mem_load 30/50 23 OK disk_load 10/15 14 Softlimit Exceeded cpu_load 2/unlimited 1 OK phys-schost-2 disk_load 90/97 11 OK cpu_load unlimited/unlimited 0 OK使用例 9 クラスタ内のすべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノードのステータスの表示
次のコマンドは、クラスタ内のすべての広域クラスタノードとゾーンクラスタノードのステータスを表示します。
# clnode status -Z all === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ global:phys-schost-1 Online global:phys-schost-2 Online global:phys-schost-4 Online global:phys-schost-3 Online === Zone Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ cz2:phys-schost-1 Online cz2:phys-schost-3 Offline使用例 10 クラスタ内のすべてのノードについての構成情報の表示
次のコマンドは、クラスタ内のすべてのノードについての構成情報を表示します。
# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: phys-schost-1 Node ID: 1 Enabled: yes privatehostname: clusternode1-priv reboot_on_path_failure: disabled globalzoneshares: 1 defaultpsetmin: 1 quorum_vote: 1 quorum_defaultvote: 1 quorum_resv_key: 0x4487349A00000001 Transport Adapter List: net2, net3 Node Name: phys-schost-2 Node ID: 2 Enabled: yes privatehostname: clusternode2-priv reboot_on_path_failure: disabled globalzoneshares: 1 defaultpsetmin: 1 quorum_vote: 1 quorum_defaultvote: 1 quorum_resv_key: 0x4487349A00000002 Transport Adapter List: net2, net3使用例 11 クラスタ内の特定のノードについての構成情報の表示
次のコマンドは、クラスタ内の phys-schost-1 に関する構成情報を表示します。
# clnode show phys-schost-1 === Cluster Nodes === Node Name: phys-schost-1 Node ID: 1 Enabled: yes privatehostname: clusternode1-priv reboot_on_path_failure: disabled globalzoneshares: 1 defaultpsetmin: 1 quorum_vote: 1 quorum_defaultvote: 1 quorum_resv_key: 0x4487349A00000001 Transport Adapter List: net2, net3
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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prctl(1), claccess(1CL), clresourcegroup(1CL), cluster(1CL), Intro(1CL), newfs(1M), su(1M), hosts(4), scinstall(1M), nsswitch.conf(4), vfstab(4), attributes(5), rbac(5), clconfiguration(5CL), lofi(7D)
Oracle Solaris Cluster システム管理 のクラスタの管理の概要で、プライベートホスト名の変更方法を示す例を参照してください。
スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。
すべてのユーザーがこのコマンドに –? (ヘルプ) オプションまたは –V (バージョン) オプションを指定して実行できます。
スーパーユーザー以外のユーザーが clnode コマンドにサブコマンドを付けて実行するには、RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。
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