Oracle® Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 7 月、E51742-01
 
 

scversions(1M)

名前

scversions - Oracle Solaris Cluster のバージョン管理

形式

scversions [-c]

説明


注 - Oracle Solaris Cluster ソフトウェアには、オブジェクト指向のコマンドセットが含まれます。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは従来のコマンドセットもサポートしますが、Oracle Solaris Cluster の手順に関するドキュメントではオブジェクト指向のコマンドセットのみを使用します。オブジェクト指向のコマンドセットの詳細は、Intro(1CL) のマニュアルページを参照してください。

scversions コマンドは、新しい Oracle Solaris Cluster ソフトウェアへの段階的アップグレードを行なったあと、クラスタの機能を新しいレベルに引き上げます。引数を指定しない場合、scversions は、コミットが必要かどうかを示すメッセージを出力します。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

–c

クラスタの現在アクティブなメンバーであるノード全体の機能を可能な最高のレベルにコミットします。

あるノードをアップグレードして (つまり、新しいリリースの製品にアップグレードしたり、パッチを適用して)、そのノードをクラスタに戻したりしたとき、クラスタ内の (まだアップグレードしていない) ほかのノードと正しく協調するためには、そのノードのいくつかの内部プロトコルをバージョンを下げて動作させる必要があります。このような状態のクラスタでは、いくつかの管理アクションが無効になり、アップグレードで導入されるいくつかの新しい機能を利用できない場合があります。

すべてのノードをアップグレードしたあと、このコマンドを任意のノードから実行すると、そのクラスタの内部プロトコルは可能な最高のバージョンに切り替わります。このとき、すべてのノードに同じ Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインストールされていれば、新しい機能がすべて利用できるようになり、管理制限もすべてなくなります。

クラスタのアクティブなメンバーであるノードの 1 つをアップグレードせずに、–c オプションを指定して scversions を実行した場合、そのクラスタはすでにその時点で可能な最高のレベルの機能で動作しているため、このコマンドは何も影響しません。

クラスタのアクティブなメンバーでない (たとえば、保守のために停止している) ノードの 1 つをアップグレードせずに、–c オプションを指定して scversions を実行した場合、そのクラスタの内部プロトコルは可能な最高のバージョンに切り替わります。クラスタのアクティブなメンバーでないノードでも、そのクラスタに戻す予定がある場合は、アップグレードしておく必要があります。

終了ステータス

0

成功

0 以外

失敗

属性

次の属性については、attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

scinstall(1M)