scversions [-c]
scversions コマンドは、新しい Oracle Solaris Cluster ソフトウェアへの段階的アップグレードを行なったあと、クラスタの機能を新しいレベルに引き上げます。引数を指定しない場合、scversions は、コミットが必要かどうかを示すメッセージを出力します。
次のオペランドがサポートされています。
クラスタの現在アクティブなメンバーであるノード全体の機能を可能な最高のレベルにコミットします。
あるノードをアップグレードして (つまり、新しいリリースの製品にアップグレードしたり、パッチを適用して)、そのノードをクラスタに戻したりしたとき、クラスタ内の (まだアップグレードしていない) ほかのノードと正しく協調するためには、そのノードのいくつかの内部プロトコルをバージョンを下げて動作させる必要があります。このような状態のクラスタでは、いくつかの管理アクションが無効になり、アップグレードで導入されるいくつかの新しい機能を利用できない場合があります。
すべてのノードをアップグレードしたあと、このコマンドを任意のノードから実行すると、そのクラスタの内部プロトコルは可能な最高のバージョンに切り替わります。このとき、すべてのノードに同じ Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインストールされていれば、新しい機能がすべて利用できるようになり、管理制限もすべてなくなります。
クラスタのアクティブなメンバーであるノードの 1 つをアップグレードせずに、–c オプションを指定して scversions を実行した場合、そのクラスタはすでにその時点で可能な最高のレベルの機能で動作しているため、このコマンドは何も影響しません。
クラスタのアクティブなメンバーでない (たとえば、保守のために停止している) ノードの 1 つをアップグレードせずに、–c オプションを指定して scversions を実行した場合、そのクラスタの内部プロトコルは可能な最高のバージョンに切り替わります。クラスタのアクティブなメンバーでないノードでも、そのクラスタに戻す予定がある場合は、アップグレードしておく必要があります。
成功
失敗
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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