/usr/cluster/bin/clquorum -V
/usr/cluster/bin/clquorum subcommand -?
/usr/cluster/bin/clquorum subcommand [options] -v devicename[…]
/usr/cluster/bin/clquorum add [-a] [-t type] [-p name=value [,…]] devicename[…]
/usr/cluster/bin/clquorum add -i {- | clconfigfile} [-t type] [-p name=value[,…]] {+ | devicename[…]}
/usr/cluster/bin/clquorum disable [-t type[,…]] {+ | devicename...}
/usr/cluster/bin/clquorum enable [-t type[,…]] {+ | devicename[…]}
/usr/cluster/bin/clquorum export [-o {- | clconfigfile}] [-t type[,…]] {+ | devicename[…]}
/usr/cluster/bin/clquorum list [-t type[,…]] [-n node[,…]] [+ | devicename[…]]
/usr/cluster/bin/clquorum remove -F [-t type[,…]] {+ | devicename[…]}
/usr/cluster/bin/clquorum reset
/usr/cluster/bin/clquorum show [-t type[,…]] [-n node[,…]] [+ | devicename[…]]
/usr/cluster/bin/clquorum status [-t type[,…]] [-n node[,…]] [+ | devicename[…]]
clquorum コマンドは、クラスタ定足数デバイスとクラスタ定足数プロパティーを管理します。clq コマンドは、clquorum コマンドの短縮形式です。clquorum コマンドと clq コマンドは同じものです。どちらの形式のコマンドも使用できます。
このコマンドの一般的な形式は次のとおりです。
clquorum [subcommand] [options] [operands]
subcommand を省略できるのは、options で –? オプションまたは –V オプションが指定されている場合のみです。
このコマンドの各オプションには、長い形式と短い形式があります。各オプションの両方の形式は、このマニュアルページの「オプション」セクションのオプションの説明で紹介されています。
定足数デバイスは、スプリットブレーンおよび記憶喪失状態からクラスタを保護するために必要です。(スプリットブレインおよび記憶喪失状態については、『Oracle Solaris Cluster の概念』の定足数および定足数デバイスに関するセクションを参照してください)。各定足数デバイスは、SCSI ケーブルまたは IP ネットワークによって、2 つ以上のノードに接続する必要があります。
定足数デバイスは、共有 SCSI ストレージデバイス、共有 NAS ストレージデバイス (Oracle ZFS Storage Appliance)、定足数サーバーのいずれかです。定足数デバイスがユーザーデータを格納する場合に、そのデバイスを定足数デバイスとして追加または削除しても、格納されているデータは影響を受けません。ただし、レプリケーションストレージデバイスを使用する場合、定足数デバイスはレプリケートされないボリューム上に置きます。
ノードと定足数デバイスが保守状態にある場合を除き、ノードと定足数デバイスは両方、クラスタ定足数構成に参加します。ノードまたは定足数デバイスが保守状態の場合、その投票数は常に 0 で、このノードまたは定足数デバイスは、定足数構成に参加しません。
clquorum コマンドを使用すると、次に示すタスクを実行できます。
定足数デバイスを Oracle Solaris Cluster 構成に追加する
定足数デバイスを Oracle Solaris Cluster 構成から削除する
定足数プロパティーを管理する
サポートされるサブコマンドには次のものがあります。
指定した共有デバイスを定足数デバイスとして追加します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
個々の定足数デバイスは、クラスタ内の最低 2 つのノードに接続します。定足数デバイスは、クラスタ構成内の接続パスを使用して、デバイスが接続されているすべてのノードに追加されます。その後、定足数デバイス-クラスタノード間の接続が変更された場合は、ユーザーがパスを更新します。パスは、定足数デバイスを削除し、構成に追加し直すことによって更新できます。この状態は、定足数デバイスに接続されているノードをさらに追加する場合や、1 つ以上のノードから定足数デバイスを切断する場合に発生することがあります。定足数の管理の詳細は、Oracle Solaris Cluster システム管理 の第 6 章定足数の管理を参照してください。
定足数デバイスには、タイプがいくつかあります。詳細は、オプション セクションの –t オプションを参照してください。デフォルトのタイプは shared_disk です。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
remove サブコマンドの説明も参照してください。
定足数デバイスまたはノードを定足数保守状態に置きます。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
保守状態では、共有デバイスまたはノードの投票数は 0 です。そのような共有デバイスまたはノードは、定足数構成にもはや参加しません。さらに、保守状態のノードの場合、そのノードに接続されているすべての定足数デバイスの投票数は、1 減分されます。
この機能は、保守のために長期間ノードまたはデバイスを停止する必要がある場合に便利です。installmode が設定されていない場合、ノードをクラスタにブートし直すと、ノードは、保守モードを解除します。
ノードを保守状態にする前に、ノードを停止する必要があります。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
enable サブコマンドの説明も参照してください。
定足数デバイスまたはノードを定足数保守状態から解除します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
enable サブコマンドは、定足数デバイスまたはノードの保守モードを解除します。このサブコマンドは、定足数デバイスまたはノードの構成済み定足数投票数をデフォルトにリセットします。これにより、共有デバイスまたはノードは、定足数構成に参加できるようになります。
定足数デバイスをリセットすると、定足数デバイスの投票数は N-1 に変更されます。この計算では、N は、デバイスに接続されているゼロ以外の投票数を持つノードの数です。ノードのリセット後、投票数はそのデフォルト値にリセットされます。次に、ノードに接続されている定足数デバイスの投票数が、1 増分されます。
インストールモード設定 installmode が有効でない場合は、各ノードの定足数構成が、ブート時に自動的に有効になります。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
disable サブコマンドの説明も参照してください。
クラスタ定足数の構成情報をエクスポートします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
–o オプションを使用してファイルを指定する場合、構成情報は、そのファイルに書き込まれます。ファイルを指定しない場合、この情報は標準出力 (stdout) に書き込まれます。
export サブコマンドは、クラスタ構成データをまったく変更しません。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
クラスタ内で構成されている定足数デバイスの名前を表示します。
このサブコマンドのすべての形式を大域ゾーンで使用できます。ゾーンクラスタでは、このサブコマンドを –? または –V オプションと一緒でのみ、またはオプションなしで使用できます。
オプションを指定しない場合、list サブコマンドは、クラスタ内で構成されているすべての定足数デバイスを表示します。–t オプションを指定すると、このサブコマンドは、指定されているタイプの定足数デバイスだけを表示します。–n オプションを指定すると、このサブコマンドは、指定されているいずれかのノードに接続されているすべての定足数デバイスの名前を表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
指定された定足数デバイス (1 つまたは複数) を、Oracle Solaris Cluster 定足数構成から削除します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドで強制オプション –F を使用すると、2 ノードクラスタの最後の定足数デバイスを削除できます。–F オプションを指定しないと、remove サブコマンドは、2 ノードクラスタの最後の定足数デバイスを削除しません。
remove サブコマンドは、物理デバイスを切断したり、削除したりするわけではありません。また、何らかのデータが存在する場合も、デバイス上のユーザーデータに影響を与えることはありません。installmode が有効でないかぎり、2 ノードクラスタの最後の定足数デバイスは削除できません。
削除できるのは、定足数デバイスだけです。このサブコマンドを使用して、クラスタノードを削除できません。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
add サブコマンドの説明も参照してください。
定足数構成全体をリセットし、デフォルトの投票数にします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
installmode が有効な場合、このノードはリセットによってクリアーされます。1 つ以上の定足数デバイスが正常に構成されている場合を除き、2 ノードクラスタでは installmode をリセットできません。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
installmode プロパティーの説明については、cluster(1CL) の –p オプションも参照してください。
定足数デバイスのプロパティーを表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
オプションを指定しない場合、show サブコマンドは、クラスタ内のすべての定足数デバイスのプロパティーを表示します。
–t オプションを使用してタイプを指定すると、このサブコマンドは、そのタイプのデバイスのプロパティーだけを表示します。オプション の –t を参照してください。
–n オプションを使用してノードを指定すると、このサブコマンドは、指定されるずれかのノードに接続されている定足数デバイスのプロパティーを表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
定足数デバイスの現在のステータスおよび投票数を確認および表示します。
このサブコマンドのすべての形式を大域ゾーンで使用できます。ゾーンクラスタでは、このサブコマンドを –? または –V オプションと一緒でのみ、またはオプションなしで使用できます。
このサブコマンドを大域ゾーンで使用すると、指定したノードに接続されている定足数デバイスのステータスをすぐに確認できます。ノードに接続されていない定足数デバイスでは、このサブコマンドは前回のクラスタ再構成中に True であったステータスを表示します。
オプションを指定しない場合、status サブコマンドは、クラスタ内のすべての定足数デバイスに関する情報を表示します。
–t オプションを使用してタイプを指定すると、このサブコマンドは、そのタイプのデバイスの情報だけを表示します。オプション セクションの –t を参照してください。
–n オプションを使用してノードを指定すると、このサブコマンドは、指定されるずれかのノードに接続されている定足数デバイスのプロパティーを表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。rbac(5) を参照してください。
次のオプションがサポートされています。
ヘルプ情報を表示します。このオプションを使用する場合、ほかの処理は実行されません。
このオプションを指定するとき、サブコマンドは指定してもしなくてもかまいません。
このオプションをサブコマンドなしで指定すると、このコマンドのサブコマンドのリストが表示されます。
サブコマンド付きでこのオプションを指定すると、サブコマンドの使用方法が表示されます。
共有ディスクを使用する 2 ノードクラスタの場合、定足数デバイスが構成されていないときは、1 つの定足数デバイスを自動的に選択して構成します。
クラスタにあるすべての共有ディスクは、定足数デバイスとしての資格を備えていなければなりません。autoconfig サブコマンドは、使用できるデバイスが定足数デバイスになる資格があるかどうかをチェックしません。autoconfig サブコマンドは、共有ディスクだけをチェックします。
スーパーユーザー以外のユーザーは、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
指定した定足数デバイスを強制的に削除します。
強制オプションを一緒に指定できるのは、remove サブコマンドだけです。強制オプションにより、2 ノードクラスタの最後の定足数デバイスを削除したり、失敗した定足数デバイスを削除したりすることができます。remove サブコマンドでこのオプションを使用すると、定足数サブシステムは削除中に定足数デバイスにタッチしません。
定足数デバイスの管理に使用する構成情報を指定します。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式に準拠している必要があります。
ほかのコマンド行オプションでサブコマンドとともに –i を使用すると、コマンド行オプションの引数が、構成ファイル内の設定を上書きします。
定足数デバイスの接続先ノード名を指定します。このオプションは、指定されているノードに接続されている定足数デバイスに対して表示される情報を制限するために、list、status、および show サブコマンドで使用されます。
ノード名または node-name に対応するノード ID を指定できます。
定足数デバイスの構成情報をファイルまたは標準出力 (stdout) に書き込みます。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されている形式に準拠します。標準出力を指定するには、ファイル名の代わりに - を指定します。
デバイスタイプ固有の定足数デバイスのプロパティーを指定します。このオプションは、add サブコマンドとともに使用します。これらプロパティーのリストと説明については、–t オプションの説明を参照してください。
定足数デバイスタイプを指定します。このオプションが指定されている場合、オペランドは、指定されているタイプでなければなりません。
add、export、および remove サブコマンドの現在サポートされている定足数デバイスタイプは、次のとおりです。
shared_disk によって指定されている共有ローカルディスク (SCSI-2、SCSI-3、ソフトウェア定足数 (フェンシングが無効化されている SCSI ディスク) のいずれか)
quorum_server によって指定されている、Oracle Solaris Cluster Quorum Server マシン上で実行されている定足数サーバープロセス
デフォルトのタイプは shared_disk です。
add サブコマンドは、–tnode を定足数タイプとして受け付けません。
enable、disable、list、show、および status サブコマンドの場合、タイプ node、shared_disk、または quorum_server を指定できます。これらの異なるタイプの定足数デバイスは、次に示すプロパティーを持っています。
定足数構成に参加するノードに対して、固有のプロパティーは設定されていません。
このタイプは、enable、disable、list、status、および show サブコマンドでのみ使用されます。タイプ node の定足数デバイスの追加には使用できません。
quorum_server タイプの定足数デバイスは、次に示すプロパティーを持っています。
qshost=quorum-server-host: 定足数サーバーが動作するマシンの名前を指定します。このホストは、ネットワーク上のマシンまたはホスト名の IP アドレスとすることができます。ホスト名を指定した場合は、そのマシンの IP アドレスが、/etc/hosts ファイルまたは /etc/inet/ipnodes ファイル、あるいはその両方に指定されている必要があります。
port=port: 定足数サーバーがクラスタノードと通信するために使用するポート番号を指定します。
定足数サーバーを追加する前に、定足数サーバーソフトウェアをホストマシンにインストールし、定足数サーバーを起動して実行しておく必要があります。詳細は、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール を参照してください。
SCSI-2、SCSI-3、またはソフトウェア定足数デバイスを構成するには、このタイプを使用します。shared_disk 定足数デバイスに対して、固有のプロパティーは設定されていません。autoconfig サブコマンドは、このタイプの定足数デバイスだけを受け付けます。
コマンドのバージョンを表示します。
このオプションは、ほかのサブコマンド、オプション、またはオペランドと一緒に使用しないでください。サブコマンド、オプション、またはオペランドは、無視されます。–V オプションは、コマンドのバージョンだけを表示します。その他の処理は行いません。
詳細な情報を標準出力 (stdout) に表示します。
次のオペランドがサポートされています。
add、export、および remove サブコマンドの場合のみ、オペランドは共有ディスク (SCSI、定足数サーバー、または NAS 定足数デバイス) の名前です。add サブコマンドの場合、–i を使用して clconfigurationfile を指定しないときは、少なくとも 1 つの定足数デバイスをオペランドとして指定する必要があります。
disable、enable、list、status、および show サブコマンドの場合のみ、オペランドをノードの名前または共有ディスク (SCSI、定足数サーバー、または NAS 定足数デバイス) の名前とすることができます。
どの場合でも、オペランドのタイプは –t オプションの値と一致している必要があります (そのオプションを指定する場合)。
devicename オペランドとして、次の値を使用します。
ノードの場合、オペランドはノード名またはノード ID です。
SCSI 定足数デバイスの場合、オペランドはデバイス識別子または DID フルパス名である必要があります (たとえば、d1 や /dev/did/rdsk/d1)。
定足数サーバーの定足数デバイスの場合、オペランドは、単数または複数の定足数サーバーの識別子を指定する必要があります。これは定足数サーバーのインスタンス名でもよく、すべての定足数デバイスで一意の必要があります。
disable、enable、list、status、および show サブコマンドの場合のみ、クラスタに対して構成されているすべての定足数デバイスを指定します。–t オプションを使用する場合、プラス記号 (+) オペランドでは該当するタイプを持つすべてのデバイスを指定します。
指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。
次の終了値が返される可能性があります。
エラーなし
実行したコマンドは正常に終了しました。
十分なスワップ空間がありません。
クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。
無効な引数
コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。
アクセス権がありません
指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M)、および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
内部エラーが発生しました
内部エラーは、ソフトウェアの欠陥またはその他の欠陥を示しています。
I/O エラー
物理的な入出力エラーが発生しました。
そのようなオブジェクトはありません。
次のいずれかの理由のために、指定したオブジェクトを見つけることができません。
オブジェクトが存在しません。
–o オプションで作成しようとした構成ファイルへのパスのディレクトリが存在しません。
–i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーが含まれています。
オブジェクトは存在します。
指定したデバイス、デバイスグループ、クラスタインターコネクトコンポーネント、ノード、クラスタ、リソース、リソースタイプ、リソースグループ、またはプライベート文字列はすでに存在します。
無効なタイプです
–t または –p オプションで指定したタイプは存在しません。
clquorum コマンドは、すべてのクラスタノードに接続されている SCSI 定足数デバイスを構成します。
# clquorum add /dev/did/rdsk/d4s2
add サブコマンドの使用時は、shared_disk タイプがデフォルトです。shared_disk 定足数デバイスを追加するには、-t shared_disk を指定する必要はありません。
使用例 2 定足数サーバーの追加次の clquorum コマンドは、定足数サーバー qs1 を構成します。
# clquorum add -t quorum_server -p qshost=10.11.114.81 -p port=9000 qs1使用例 3 定足数デバイスの削除
次の clquorum コマンドは、定足数デバイス d4 を削除します。
# clquorum remove d4
定足数デバイスを削除するために使用するコマンドは、デバイスタイプが shared_disk と quorum_server のいずれでも同じです。
使用例 4 定足数デバイスの保守状態への移行次の clquorum コマンドは、定足数デバイス qs1 を保守状態に移行し、デバイスが保守状態であることを確認します。
# clquorum disable qs1 # clquorum status qs1 === Cluster Quorum === --- Quorum Votes by Device --- Device Name Present Possible Status ----------- ------- -------- ------ qs1 1 1 Offline使用例 5 定足数デバイスの定足数投票数のリセット
次の clquorum コマンドは、定足数デバイス d4 の構成済みの定足数投票数をデフォルトにリセットします。
# clquorum enable d4使用例 6 クラスタ内で構成されている定足数デバイスの表示
次の clquorum コマンドは、簡潔な形式と詳細形式で、定足数デバイスを表示します。
# clquorum list d4 pcow1 pcow2
# clquorum list -v Quorums Type ------- ---- d4 shared_disk pcow1 node pcow2 node
次の属性の説明は、attributes(5) を参照してください:
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Intro(1CL), cluster(1CL), clconfiguration(5CL)
スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。
任意のユーザーは次のオプションを指定してこのコマンドを実行できます。
–? オプション
–V オプション
スーパーユーザー以外のユーザーがほかのサブコマンドを指定してこのコマンドを実行するには、RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。
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