Oracle® Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 7 月、E51742-01
 
 

scds_syslog_debug (3HA)

名前

scds_syslog_debug - システムログにデバッグメッセージを書き込む

形式

cc [flags…] –I /usr/cluster/include file –L /usr/cluster/lib 
     –l dsdev#include <rgm/libdsdev.h>void scds_syslog_debug(int 
     debug_level, constchar *format...

説明

scds_syslog_debug() 関数は、システムログにデバッグメッセージを書き込みます。この関数は、scha_cluster_getlogfacility(3HA ) 関数から返される機能を使用します。

すべての syslog メッセージには、次の接頭辞がつきます。

SC[<resourceTypeName >,<resourceGroupName>,< resourceName>,<methodName>

現在使用中のデバッグレベルよりも debug_level を上げた場合、情報は書き込まれません。

DSDL の定義では、最大デバッグレベル SCDS_MAX_DEBUG_LEVEL9 です。呼び出し元プログラムが scds_syslog_debug() の前に呼び出す必要のある scds_initialize(3HA) 関数は、/var/cluster/rgm/rt/<resourceTypeName>/loglevel ファイルから現在のデバッグレベルを取得します。


Caution

注意  -  システムログに書き込まれるメッセージは多言語化されません。この関数と gettext() などのメッセージ変換関数を併用しないでください。


パラメータ

次のパラメータがサポートされます。

debug_level

メッセージが書き込まれるデバッグレベルです。有効なデバッグレベルは 1 から SCDS_MAX_DEBUG_LEVEL(DSDL の定義では 9) です。指定のデバッグレベルが呼び出し元プログラムによって設定されたデバッグレベルより大きい場合、メッセージはシステムログに書き込まれません。

format

printf(3C) によって指定されるメッセージ形式の文字列です

...

printf(3C) によって指定される変数で、format パラメータで表されます。

使用例 1 すべてのデバッグメッセージの表示

リソースタイプ SUNW.iws のデバッグメッセージをすべて表示するには、全クラスタノード上で次のコマンドを発行します。

echo 9 > /var/cluster/rgm/rt/SUNW.iws/loglevel
使用例 2 デバッグメッセージの抑制

リソースタイプ SUNW.iws のデバッグメッセージを抑制するには、全クラスタノード上で次のコマンドを発行します。

echo 0 > /var/cluster/rgm/rt/SUNW.iws/loglevel

ファイル

/usr/cluster/include/rgm/libdsdev.h

インクルードファイル

/usr/cluster/lib/libdsdev.so

ライブラリ

属性

次の属性については、attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/developer/api
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

printf(3C), scds_syslog(3HA), scha_cluster_getlogfacility(3HA ), syslog(3C), syslog.conf(4), attributes(5)