/usr/cluster/bin/cluster -V
/usr/cluster/bin/cluster [subcommand] -?
/usr/cluster/bin/cluster subcommand [options] -v [clustername …]
/usr/cluster/bin/cluster check [-F] [-C checkid[,…]]|-E checkid[,…]] [-e explorerpath[,…]] [-j jarpath[,…]] [-k keyword[,…]] [-n node[,…]] [-o outputdir] [-s severitylevel] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster create -i {- | clconfigfile} [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster export [-o {- | configfile}] [-t objecttype[,…]] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster monitor-heartbeat [-v] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster list [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster list-checks [-F] [-K] [-C checkid[,…]|-E checkid[,…]] [-j jar-path[,…]] [-o outputdir] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster list-cmds [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster rename -c newclustername [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster restore-netprops [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster set {-p name=value} [-p name=value] […] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster set-netprops {-p name=value} [-p name=value] […] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster show [-t objecttype[,…]] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster show-netprops [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster shutdown [-y] [-g graceperiod] [-m message] [clustername]
/usr/cluster/bin/cluster status [-t objecttype[,…]] [clustername]
cluster コマンドは、クラスタ全体の構成およびステータス情報を表示および管理します。また、このコマンドはグローバルクラスタをシャットダウンします。
次の cluster サブコマンドはゾーンクラスタ内で動作します。
cluster show - ゾーンクラスタ、ノード、リソースグループ、リソースタイプおよびリソースプロパティを一覧表示します。
cluster status - ゾーンクラスタコンポーネントのステータスを表示します。
cluster shutdown - ゾーンクラスタを正常に終了します。
cluster list - ゾーンクラスタの名前を表示します。
cluster list-cmds - ゾーンクラスタ内でサポートされている、次のコマンドを一覧表示します:
clnode
clreslogicalhostname
clresource
clresourcegroup
clresourcetype
clressharedaddress
cluster
cluster コマンドとともに使用するほぼすべてのサブコマンドは、クラスタモードで動作します。これらのサブコマンドは、クラスタ内のどのノードからでも実行できます。ただし、create、set-netprops、および restore-netprops サブコマンドは例外です。これらのコマンドは非クラスタモードで実行してください。
subcommand を省略できるのは、options が –? オプションまたは –V オプションの場合のみです。
cluster コマンドに短形式はありません。
このコマンドの各オプションには長形式と短形式があります。各オプションの両方の形式は、オプション に説明とともに記載されています。
このコマンドは大域ゾーンで使用します。
サポートされるサブコマンドには次のものがあります。
クラスタが正しく構成されているかどうかをチェックおよび報告します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドには、基本検査、対話型検査、機能検査の 3 つのモードがあります。
基本検査は、キーワード -k interactive または -k functional が指定されていない場合に実行されます。基本検査では、特定の構成情報を読み取り、評価して、起こり得るエラーや満たされていない要件を特定します。
対話型検査は、–k interactive オプションで指定されます。–Cまたは–E オプションが指定されていない場合、使用可能な対話型検査がすべて実行されます。
対話型検査は基本検査と似ていますが、検査で確認できない情報の入力をユーザーに要求します。たとえば、ファームウェアバージョンを指定するようユーザーに指示する場合があります。対話型検査によってクラスタの機能が中断されることはありません。
機能検査は、–k functional -C checkid オプションで指定されます。–k functional オプションには、–C オプションと機能検査の検査 ID を 1 つだけ指定する必要があります。–E オプションは、–k functional オプションに対しては有効ではありません。
機能検査は、フェイルオーバーのトリガーやノードのパニックなど、クラスタ構成の特殊な機能または動作を行います。このような検査では、ユーザーが、フェイルオーバーをどのノードに対して行うかといった特定のクラスタ構成情報を入力したり、検査を開始または継続するかどうか確認したりする必要があります。
一部の機能検査ではクラスタサービスの中断が必要になるので、検査の詳細説明を読み、最初にクラスタの稼働を停止するかどうか判断したうえで、機能検査を開始してください。機能検査の完全な説明を表示するには、cluster list-checks -v -C checkID コマンドを使用します。
実行中のクラスタのアクティブメンバーから実行された場合、このサブコマンドは構成検査を行います。この検査では、クラスタを正常に実行するために必要な最小要件を満たしているかを確認します。
アクティブなクラスタメンバーとして稼動していないノードから実行された場合、このサブコマンドはこのノードに対してプリインストール検査を行います。これらの検査では、クラスタでインストールの準備を行い、予測される可用性の損失を防止するために、修正の必要がある脆弱性を特定します。
構成検査を行うたびに、指定された出力ディレクトリまたはデフォルトの出力ディレクトリに一連のレポートが生成されます。各レポートには、実行した検査総数と失敗数を重要度別に示したサマリーが含まれます。
各レポートは、通常のテキスト形式と XML 形式の両方で作成されます。XML 形式の DTD は /usr/cluster/lib/cfgchk/checkresults.dtd ファイルに記述されています。レポートは英文のみで生成されます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) 認証が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
clconfigfile ファイルに格納されている構成情報を使用して新しいクラスタを作成します。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。また、このサブコマンドはクラスタの一部としてまだ構成されていないホストから実行してください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、クラスタの一部となる各ノードに事前にインストールしておいてください。
クラスタ名を指定しないと、クラスタの名前は clconfigfile ファイルから取り込まれます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
構成情報をエクスポートします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
–o オプションでファイルを指定すると、そのファイルに構成情報が書き込まれます。–o オプションを指定しないと、出力は標準出力 stdout に書き込まれます。
次のオプションは、エクスポートされる情報を制限します。
指定された種類のコンポーネントの構成情報だけをエクスポートします。
cluster コマンドを実行するクラスタの構成情報だけをエクスポートできます。cluster コマンドを実行するクラスタ以外のクラスタの名前を指定すると、このサブコマンドは失敗します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタの名前を表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
検査 ID と可能な各検査の説明のリストを表示します。
このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
検査 ID の最初の文字は、検査の種類を示しています。
機能検査
対話型検査
複数のノードに対する基本検査
単一のノードに対する基本検査
–v オプションは、検査のキーワードを含む、検査の操作を詳細に表示します。その検査を実行する前にクラスタの稼動を停止するかどうか判断するためには、機能検査の詳細な説明を表示することが重要になります。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
使用可能なすべての Oracle Solaris Cluster コマンドのリストを出力します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
動的再構成 (DR) 中に、クラスタノードのハートビートのタイムアウトモニタリングを手動で再有効化します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。monitor-heartbeat サブコマンドは、排他的 IP ゾーンクラスタではサポートされません。
CPU またはメモリーボードで DR 操作を実行すると、影響を受けるノードが応答しなくなるため、そのノードのハートビートモニタリングが、ほかのすべてのノードで中断されます。DR が完了すると、影響を受けるノードのハートビートモニタリングが自動的に再有効化されます。DR 処理が完了しない場合は、monitor-heartbeat サブコマンドを使用して、ハートビートモニタリングを手動で再有効化する必要が生じる場合があります。影響を受けるノードがクラスタに再結合できない場合は、クラスタメンバシップから除外されます。
ハートビートのタイムアウトモニタリングの再有効化の手順については、Oracle Solaris Cluster 4.2 Hardware Administration Manual のKernel Cage Dynamic Reconfiguration Recoveryを参照してください。DR に関する一般的な情報については、Oracle Solaris Cluster Concepts Guide のDynamic Reconfiguration Supportを参照してください。
クラスタの名前を変更します。
このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
クラスタに新しい名前を指定するには、このサブコマンドとともに –c オプションを指定してください。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタのクラスタプライベートネットワーク設定をリセットします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。
このサブコマンドは、set-netprops サブコマンドが失敗し、次に示す条件が存在する場合だけに使用してください。
プライベートネットワークのプロパティーを変更しようとしている場合。
失敗がノード上のクラスタ構成の矛盾を示している場合。この状況では、restore-netprops サブコマンドを実行する必要があります。
このサブコマンドは、クラスタ内のすべてのコマンドで実行してください。このサブコマンドでクラスタ構成を修復します。また、このサブコマンドは、IP アドレス範囲の変更が失敗したことが原因で発生する矛盾を削除します。失敗した場合、構成設定を変更するために行うあらゆる試みは、機能するかどうか保証されません。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタのプロパティーを変更します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
プライベートネットワークのプロパティーを変更します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドは非クラスタモードで実行してください。ただし、num_zoneclusters プロパティーを設定している場合は、このサブコマンドをクラスタモードで実行することもできます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタコンポーネントについての詳細な構成情報を表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
次のオプションは、表示される情報を制限します。
指定された種類のコンポーネントの構成情報だけを表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタのプライベートネットワークのプロパティーについての情報を表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
グローバルクラスタを通常の方式でシャットダウンします。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このサブコマンドをグローバルクラスタで発行した場合は、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアによって、そのグローバルクラスタに関連付けられたすべてのゾーンクラスタを含むグローバルクラスタ全体がシャットダウンされます。cluster コマンドをゾーンクラスタで使用できません。
cluster コマンドを実行するクラスタ以外のクラスタの名前を指定すると、このサブコマンドは失敗します。
このサブコマンドはクラスタ内の 1 つのノードだけから実行してください。
このサブコマンドは、次のアクションを実行します。
クラスタ内の機能中のすべてのリソースグループをオフラインにします。移行できないものあった場合、このサブコマンドは処理は続行せず、エラーメッセージを表示します。
すべてのクラスタファイルシステムをアンマウントします。アンマウント処理できないものあった場合、このサブコマンドは処理は続行せず、エラーメッセージを表示します。
アクティブなすべてのデバイスサービスを停止させます。1 つでもデバイスの移行ができないものあった場合、このサブコマンドは処理は続行せず、エラーメッセージを表示します。
クラスタ内のすべてのノードを停止させます。
このサブコマンドは、クラスタのシャットダウンを開始する前に、すべてのノード上で警告メッセージを発生させます。警告を発生させたあと、このサブコマンドは、クラスタのシャットダウンを確認するための最終メッセージを発生させます。この最終メッセージを発生させないようにするには、–y オプションを使用します。
デフォルトでは、shutdown サブコマンドは 60 秒待ってから、クラスタをシャットダウンします。–g オプションを使用すると、別の遅延時間を指定できます。
警告とともに表示されるメッセージ文字列を指定するには、–m オプションを使用します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
クラスタコンポーネントのステータスを表示します。
このサブコマンドは、大域ゾーンまたはゾーンクラスタで使用できます。
オプション –t objecttype[,…] は、指定された種類のコンポーネントのステータス情報だけを表示します。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
次のオプションがサポートされています。
ヘルプ情報を表示します。
このオプションはサブコマンド付きでもサブコマンドなしでも指定できます。
subcommand を指定しない場合、使用可能なすべてのサブコマンドのリストが表示されます。
subcommand を指定する場合、そのサブコマンドの使用法が表示されます。
このオプションとその他のオプションを指定すると、その他のオプションは無視されます。
実行する検査を指定します。指定されていない検査は実行されません。–E オプションと –C オプションの両方が指定されている場合、–C オプションは無視されます。
キーワード –k functional の場合、–C オプションは必須で、実行する checkid を 1 つだけ指定する必要があります。
このオプションを一緒に指定できるのは、check および list-checks サブコマンドだけです。
クラスタの新しい名前を指定します。
クラスタの名前を変更するには、このオプションを rename サブコマンドとともに使用します。
除外する検査を指定します。指定された検査以外のすべての検査が実行されます。–C オプションと –E オプションの両方が指定されている場合、–C オプションは無視されます。
–E オプションは、–k functional キーワードに対しては有効ではありません。
このオプションを一緒に指定できるのは、check および list-checks サブコマンドだけです。
システムの別のデータソースとして使用する Oracle Explorer または Sun Explorer アーカイブの展開済みパスを指定します。explorerpath の値には、該当先の絶対パスを指定する必要があります。
このオプションを一緒に指定できるのは、check サブコマンドだけです。
/var/cluster/logs/cluster_check/cfgchk.lck ファイルが存在する場合、それを無視してサブコマンドを強制的に実行します。check および list-checks サブコマンドがすでに実行されていないときのみこのオプションを使用します。
クラスタがシャットダウンされる前の時間の長さをデフォルト設定の 60 秒から変更します。
graceperiod は秒単位で指定します。
clconfigfile ファイル内の構成情報を使用します。clconfiguration(5CL) のマニュアルページを参照してください。
標準入力 (stdin) を通して構成情報を提供するには、ダッシュ (-) をこのオプションとともに指定します。
ほかのオプションを指定すると、クラスタ構成ファイル内のオプションや情報より指定したオプションが優先されます。
検査が記述された追加の jar ファイルのパスを指定します。jarpath には、絶対パスを指定する必要があります。
このオプションを一緒に指定できるのは、check および list-checks サブコマンドだけです。
使用可能な検査のすべてのキーワードを一覧表示します。このオプションは他のあらゆるオプションより優先されます。
このオプションを一緒に指定できるのは、list-checks サブコマンドだけです。
指定されたキーワードを含む検査だけを実行します。cluster list-checks -k コマンドを使用して、使用可能な検査に割り当てられたキーワードを調べます。
–k functional キーワードには、–C オプションと単一の checkid が必須です。複数の機能検査を同時に指定したり、同じコマンド内で他のキーワードを指定したりすることはできません。
このオプションを一緒に指定できるのは、check および list-checks サブコマンドだけです。
shutdown サブコマンドを実行すると表示される警告とともに表示するメッセージの文字列を指定します。
標準的な警告メッセージは「system will be shut down in …」です。
message が複数の単語を含む場合は、単一引用符 (') または二重引用符 (") で区切ってください。shutdown コマンドは、シャットダウン開始の 7200、3600、1800、1200、600、300、120、60、および 30 秒前にメッセージを発生させます。
指定されたノードまたはノードリストだけに対して検査を実行します。node には、値としてノード名またはノード ID 番号を指定できます。
このオプションを一緒に指定できるのは、check サブコマンドだけです。
クラスタ構成情報をファイルまたは標準出力 (stdout) に書き込みます。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。
このオプションにファイル名を指定する場合、このオプションは新しいファイルを作成します。次に、ノード構成情報はそのファイルに格納されます。- をこのオプションとともに指定すると、構成情報は標準出力 (stdout) に送信されます。このコマンドのほかの標準出力はすべて抑制されます。
この形式の –o オプションを一緒に指定できるのは、export サブコマンドだけです。
check サブコマンドが生成するレポートを保存するディレクトリを指定します。
この形式の –o オプションを一緒に指定できるのは、check サブコマンドおよび list-checks サブコマンドだけです。
出力ディレクトリ outputdir は、すでに存在しているか、作成できる必要があります。outputdir にある過去のレポートは、新しいレポートによってすべて上書きされます。
–o オプションを指定しない場合、デフォルトでディレクトリ /var/cluster/logs/cluster_check/ datestamp/ が outputdir として使用されます。
クラスタ全体のプロパティーを変更します。
–p name= value は複数回指定できます。
次のプロパティーを変更するには、このオプションを set および set-netprops サブコマンドで使用します。
Resource Group Manager (RGM) が使用可能なノードにリソースグループの負荷を分散する方法を指定します。concentrate_load プロパティーはグローバルクラスタでのみ設定できます。ゾーンクラスタでは、concentrate_load プロパティーには FALSE のデフォルト値があります。 値が FALSE に設定されている場合、RGM はリソースグループのノードリストで使用可能なすべてのノードまたはゾーンに対して、リソースグループ負荷を均等に分散しようと試みます。グローバルクラスタで値が TRUE に設定されている場合は、構成されている強い制限値または弱い制限値を超えずに、できるだけ少ないノードまたはゾーンにリソースグループ負荷が集約されます。デフォルト値は FALSE です。
リソースグループ RG2 がリソースグループ RG1 に対して ++ または +++ アフィニティーを宣言している場合は、RG2 にゼロ以外の負荷係数を設定しないようにしてください。代わりに、RG1 と同じノードでオンラインになる RG2 による追加の負荷を考慮して、より大きな負荷係数を RG1 に設定します。これにより、Concentrate_load 機能が目的どおりに動作します。RG2 に負荷係数を設定できますが、これらの負荷係数に強い制限値を設定しないようにし、弱い制限値のみを設定することもできます。これにより、弱い負荷制限を超えた場合であっても、RG2 をオンラインにできます。
各ノードの強い負荷制限値と弱い負荷制限値の作成と変更には、clnode create-loadlimit、clnode set-loadlimit、および clnode delete-loadlimit コマンドを使用します。手順については、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
すべての共有デバイスのグローバルなデフォルトのフェンシングアルゴリズムを指定します。
このプロパティーに指定できる値は、nofencing、nofencing-noscrub、pathcount、または prefer3 です。
Persistent Group Reservation (PGR) キーの検索と削除が完了すると、nofencing 設定により、共有デバイスのフェンシングが無効になります。
nofencing-noscrub 設定では、先に PGR キーの検索と削除が実行されることなく、共有デバイスのフェンシングが無効になります。
pathcount 設定により、共有デバイスに接続されている DID パスの数でフェンシングプロトコルを決定します。3 つ以上の DID パスを使用するデバイスの場合、このプロパティーは SCSI-3 プロトコルに設定されます。
prefer3 設定は、すべてのデバイスのデバイスフェンシングについて SCSI-3 プロトコルを指定します。SCSI-3 プロトコルをサポートしないデバイスには、pathcount 設定が割り当てられます。
デフォルトでは、このプロパティーには prefer3 が設定されています。
ハートビートを送信する頻度をミリ秒単位で定義します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、デフォルトでは 1 秒、つまり 1,000 ミリ秒のハートビート定足数を使用します。100 ミリ秒から 10,000 ミリ秒までの値を指定します。
ピアノードからハートビートを受信しなかった場合に、対応するパスを停止中として宣言するまでの時間間隔をミリ秒単位で定義します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、デフォルトでは 10 秒、つまり 10,000 ミリ秒のハートビートタイムアウトを使用します。2,500 ミリ秒から 60,000 ミリ秒までの値を指定します。
set サブコマンドを使用すると、すべてのアダプタでクラスタのグローバルなハートビートパラメータを変更できます。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、プライベートインターコネクトを介してこれらのハートビートを使用することによって、クラスタノード間の通信障害を検出します。ハートビートタイムアウトを減らすと、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアはよりすばやく障害を検出できます。ハートビートタイムアウトの値を減らすと、障害を検出するために必要な時間が短縮されます。これにより、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは障害からよりすばやく回復します。より速く回復できると、クラスタの可用性が高まります。
理想的な条件下であっても、set サブコマンドを使用してハートビートパラメータの値を減らすと、誤ったパスタイムアウトやノードパニックが起こるおそれが常にあります。より小さい値を実際にクラスタに導入する際には、適切な負荷条件のもとでハートビートパラメータの値を必ずテストし、入念に確認する必要があります。
heartbeat_timeout に指定する値は常に、heartbeat_quantum に指定する値の 5 倍以上にします (heartbeat_timeout >=(5*heartbeat_quantum))。
クラスタのインストールモードの設定を指定します。installmode プロパティーには、enabled または disabled のいずれかを指定できます。
installmode プロパティーが有効な間、ノードはブート時の定足数構成のリセットを行いません。またこのモードにある間は、管理機能の多くが使用不可能になります。最初にクラスタをインストールしたときには、installmode プロパティーは有効になっています。
すべてのノードが最初にクラスタに参加し、共有定足数デバイスが構成に追加されたら、installmode プロパティーを明示的に無効にしてください。installmode プロパティーを無効にすると、定足数の投票数はデフォルト値に設定されます。クラスタ作成中に定足数が自動的に構成される場合、定足数が設定されたあとも installmode プロパティーは無効です。
プログラムの実行のセキュリティーポリシーを RGM リソース別に指定します。resource_security で使用可能な値は、SECURE、WARN、OVERRIDE、または COMPATIBILITY です。
Start や Validate などのリソースメソッドは、常に root として実行されます。メソッドの実行可能ファイルに root 以外の所有権、あるいは group または world 書き込み権がある場合は、セキュアでない状態になりますこの場合、resource_security プロパティーが SECURE に設定されていると、リソースメソッドの実行は実行時に失敗し、エラーが返されます。resource_security がその他の設定であれば、リソースメソッドは実行を許可され、警告メッセージが表示されます。最大限のセキュリティーを確保するため、resource_security を SECURE に設定してください。
resource_security 設定では、application_user リソースプロパティーを宣言するリソースタイプの動作も変更します。application_user リソースプロパティーを宣言するリソースタイプは通常、scha_check_app_user(1HA ) インタフェースを使用して、アプリケーションプログラムの実行可能ファイルの所有権およびアクセス権の追加チェックを実行するエージェントです。詳細は、r_properties(5) のマニュアルページの application_user に関するセクションを参照してください。
無効な UDP セッションを削除するまでの経過時間を秒単位で指定します。
このプロパティーはオプションであり、任意の整数を設定できます。
このプロパティーが適用されるのは、UDP サービスと、ラウンドロビン負荷分散スキームが有効になっている負荷分散ポリシー Lb_weighted のみです。
デフォルトでは、このプロパティーには 480 (8 分) が設定されています。
プライベートネットワークのプロパティーは、set-netprops サブコマンドでのみ変更します。
これらのプライベートネットワーク設定は、デフォルトのプライベートネットワークアドレスがすでに使用されているアドレスと衝突する場合だけ変更してください。既存のアドレス範囲が拡張しているクラスタ構成を格納するのに十分でない場合もこれらのプライベートネットワーク設定を変更します。
ネットワークプロパティーを変更する場合は、クラスタのすべてのノードが使用可能で非クラスタモードであることが期待されます。プライベートネットワーク設定は、すべてのノードに伝えられるので、クラスタの 1 つのノードだけで変更します。
private_netaddr プロパティーを設定すると、private_netmask プロパティー、max_nodes プロパティーと max_privatenets プロパティー、またはすべてのプロパティーを設定できます。private_netmask プロパティーと max_nodes または max_privatenets プロパティーのいずれかを設定しようとすると、エラーが発生します。max_nodes または max_privatenets プロパティーは常に一緒に設定してください。
デフォルトのプライベートネットワークアドレスは 172.16.0.0 で、デフォルトのネットマスクは 255.255.240.0 です。
クラスタ構成の矛盾が原因でプロパティーの設定に失敗した場合、非クラスタモードで各ノードに対して cluster restore-netprops コマンドを実行します。
プライベートネットワークのプロパティーは次のとおりです。
クラスタの一部になると予想されるノードの最大数を指定します。このプロパティーは、private_netaddr および max_privatenets プロパティーと組み合わせてのみ、またオプションで private_netmask プロパティーとともに設定できます。max_nodes の最大値は 64 です。最小値は 2 です。
クラスタで使用するプライベートネットワークの最大数を指定します。このプロパティーは、private_netaddr および max_nodes プロパティーと同時の場合のみ、またはオプションとして private_netmask プロパティーとだけ使用できます。max_privatenets の最大値は 128 です。最小値は 2 です。
グローバルクラスタに対して構成しようとしているゾーンクラスタの数を指定します。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアでは、この値、ノードの数、およびグローバルクラスタに対して指定するプライベートネットワークの数の組み合わせを使用して、プライベートネットワークネットマスクを計算します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアはプライベートネットワークネットマスクを使用して、クラスタ使用のために保持するプライベートネットワーク IP アドレスの範囲を決定します。
このプロパティーはクラスタモードまたは非クラスタモードで設定できます。
このプロパティーに値を指定しないと、デフォルトで 12 に設定されます。このプロパティーを 0 に設定できます。
プライベートネットワークアドレスを指定します。
クラスタのプライベートネットワークマスクを指定します。この場合に指定する値は、デフォルトのネットマスクの 255.255.240.0 以上にしてください。このプロパティーは、private_netaddr プロパティーと同時にのみ設定できます。
デフォルトより小さい IP アドレス範囲を割り当てる場合は、private_netmask プロパティーの代わり、またはこのプロパティーに加えて max_nodes および max_privatenets プロパティーを使用できます。
物理クラスタで構成可能な排他的 IP ゾーンクラスタの数を指定します。このコマンドでは、modify_xip_zc と呼ばれるシェルスクリプトを呼び出し、構成可能な排他的 IP ゾーンクラスタの数のエントリで clprivnet 構成ファイルを更新します。num_xip_zoneclusters プロパティーは、num_zoneclusters プロパティーのサブセットである必要があります。
このコマンドは、プライベートネットワークのプロパティーの組み合わせごとに次に示すタスクを実行します。
コマンドは、デフォルトのネットマスクである 255.255.240.0 をプライベートインターコネクトに割り当てます。デフォルトの IP アドレス範囲は、最大 64 のノードと 10 のプライベートネットワークを格納します。
指定されたネットマスクがデフォルトのネットマスク未満である場合、このコマンドは失敗し、エラーで終了します。
指定されたネットマスクがデフォルトのネットマスク以上の場合、このコマンドは指定されたネットマスクをプライベートインターコネクトに割り当てます。その結果の IP アドレス範囲は、最大 64 のノードと 10 のプライベートネットワークを格納します。
デフォルトより小さい IP アドレス範囲を割り当てるには、private_netmask プロパティーの代わり、またはこのプロパティーに加えて max_nodes および max_privatenets プロパティーを使用します。
このコマンドは、指定された数のノードとプライベートネットワークをサポートする最小のネットマスクを計算します。このコマンドは次に、計算したネットマスクをプライベートインターコネクトに割り当てます。物理クラスタで構成可能な排他的 IP ゾーンクラスタの数も指定します。
このコマンドは、指定された数のノードとプライベートネットワークをサポートする最小のネットマスクを計算します。
このコマンドは、計算結果と指定されたネットマスクを比較します。指定されたネットマスクが計算結果のネットマスク未満である場合、このコマンドは失敗し、エラーで終了します。指定されたネットマスクが計算結果のネットマスク以上の場合、このコマンドは指定されたネットマスクをプライベートインターコネクトに割り当てます。
指定された severitylevel 以上の違反だけをレポートします。
このオプションを一緒に指定できるのは、check サブコマンドだけです。
各検査には、それぞれ割り当てられた重要度があります。失敗した検査のうち、指定した重要度より低いものはレポートから除外されます。severity には、次のいずれかの値を指定します。これらの値は、重要度の最も低い値から最も高い値に向けて一覧表示してあります。
このオプションを指定しない場合、デフォルトでは、重要度 information が使用されます。重要度 information は、すべての重要度で失敗した検査がレポートに書き込まれることを示します。
export、show、および status サブコマンドのオブジェクト型を指定します。
このオプションは、export、show、および status サブコマンドの出力を指定された型のオブジェクトだけに制限するために使用します。次に示すオブジェクト型またはコンポーネント型がサポートされています。ステータスが使用できないオブジェクト型も一部存在します。
|
詳細情報を標準出力 (stdout) で表示します。check サブコマンドと使用する場合は、実行中の詳細な進捗状況が表示されます。list-checks サブコマンドと使用する場合は、検査のより詳細な情報が表示されます。
コマンドのバージョンを表示します。
このオプションをほかのオプション、サブコマンド、またはオペランドと一緒に指定する場合、これらはすべて無視されます。コマンドのバージョンだけが表示されます。ほかの処理は行われません。
シャットダウンの確認を促すプロンプトを発生させないようにします。クラスタはユーザーの介入なしで即座にシャットダウンされます。
次のオペランドがサポートされています。
管理対象のクラスタの名前です。
create を除くすべてのサブコマンドで、指定する clustername を cluster コマンドを実行するクラスタの名前と一致させてください。
create サブコマンドを使用して、新しい一意のクラスタ名を指定します。
このコマンドセットにあるすべてのコマンドの終了ステータスコードの完全なリストについては、Intro(1CL) のマニュアルページを参照してください。返される終了コードも scha_calls(3HA) のマニュアルページで説明されているリターンコードに準拠しています。
指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。
このコマンドは、次の終了ステータスコードを返します。
エラーなし
実行したコマンドは正常に終了しました。
十分なスワップ空間がありません。
クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。
無効な引数
コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。
アクセス権がありません
指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M)、および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
I/O エラー
物理的な入出力エラーが発生しました。
そのようなオブジェクトはありません。
次のいずれかの理由のために、指定したオブジェクトを見つけることができません。
オブジェクトが存在しません。
–o オプションで作成しようとした構成ファイルへのパスのディレクトリが存在しません。
–i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーが含まれています。
また、check サブコマンドは、検査レポートを格納する出力ディレクトリに cluster_check_exit_code.log という名前のテキストファイルを作成します。このサブコマンドによって CL_NOERR が終了された場合、違反があったすべての検査の中で最高の重要度を示すコードがこのファイルにレポートされます。使用される検査コードは、次のとおりです。
違反はレポートされませんでした。このレポートで報告される検査出力の重要度は、通常、information または warning です。
critical
high
medium
low
次のコマンドは、クラスタの使用可能なすべての構成情報を表示します。
# cluster show === Cluster === Cluster Name: schost clusterid: 0x4FA7C35F installmode: disabled heartbeat_timeout: 9999 heartbeat_quantum: 1000 private_netaddr: 172.16.0.0 private_netmask: 255.255.240.0 max_nodes: 64 max_privatenets: 10 num_zoneclusters: 12 udp_session_timeout: 480 concentrate_load: True resource_security: SECURE global_fencing: prefer3 Node List: phys-schost-1, phys-schost-2 === Host Access Control === Cluster name: schost Allowed hosts: None Authentication Protocol: sys === Cluster Nodes === Node Name: phys-schost-1 Node ID: 1 Enabled: yes privatehostname: clusternode1-priv reboot_on_path_failure: disabled globalzoneshares: 1 defaultpsetmin: 1 quorum_vote: 1 quorum_defaultvote: 1 quorum_resv_key: 0x4FA7C35F00000001 Transport Adapter List: net3, net1 Node Name: phys-schost-2 Node ID: 2 Enabled: yes privatehostname: clusternode2-priv reboot_on_path_failure: disabled globalzoneshares: 1 defaultpsetmin: 1 quorum_vote: 1 quorum_defaultvote: 1 quorum_resv_key: 0x4FA7C35F00000002 Transport Adapter List: net3, net1 === Transport Cables === Transport Cable: phys-schost-1:net3,switch1@1 Endpoint1: phys-schost-1:net3 Endpoint2: switch1@1 State: Enabled Transport Cable: phys-schost-1:net1,switch2@1 Endpoint1: phys-schost-1:net1 Endpoint2: switch2@1 State: Enabled Transport Cable: phys-schost-2:net3,switch1@2 Endpoint1: phys-schost-2:net3 Endpoint2: switch1@2 State: Enabled Transport Cable: phys-schost-2:net1,switch2@2 Endpoint1: phys-schost-2:net1 Endpoint2: switch2@2 State: Enabled === Transport Switches === Transport Switch: switch1 State: Enabled Type: switch Port Names: 1 2 Port State(1): Enabled Port State(2): Enabled Transport Switch: switch2 State: Enabled Type: switch Port Names: 1 2 Port State(1): Enabled Port State(2): Enabled === Quorum Devices === Quorum Device Name: d4 Enabled: yes Votes: 1 Global Name: /dev/did/rdsk/d4s2 Type: shared_disk Access Mode: scsi3 Hosts (enabled): phys-schost-1, phys-schost-2 === Device Groups === === Registered Resource Types === Resource Type: SUNW.LogicalHostname:4 RT_description: Logical Hostname Resource Type RT_version: 4 API_version: 2 RT_basedir: /usr/cluster/lib/rgm/rt/hafoip Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: All potential masters Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: <NULL> RT_system: True Global_zone: True Resource Type: SUNW.SharedAddress:2 RT_description: HA Shared Address Resource Type RT_version: 2 API_version: 2 RT_basedir: /usr/cluster/lib/rgm/rt/hascip Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: <Unknown> Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: <NULL> RT_system: True Global_zone: True === Resource Groups and Resources === === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d1 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A000058584EDCBD7Ed0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A000058584EDCBD7Ed0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d2 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585A4EDCBDA4d0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585A4EDCBDA4d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d3 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585C4EDCBDCAd0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585C4EDCBDCAd0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d4 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585E4EDCBDF1d0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A0000585E4EDCBDF1d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d5 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A000058604EDCBE1Cd0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000485B6A000058604EDCBE1Cd0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d6 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073014EDCBED0d0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073014EDCBED0d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d7 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073034EDCBEFAd0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073034EDCBEFAd0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d8 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073054EDCBF1Fd0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073054EDCBF1Fd0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d9 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073074EDCBF46d0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073074EDCBF46d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d10 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073094EDCBF71d0 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/ c0t600A0B8000486F08000073094EDCBF71d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d11 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c3t0d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d12 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c4t0d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d13 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c4t1d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d14 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/c3t0d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d15 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t0d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d16 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t1d0 Replication: none default_fencing: global === NAS Devices === Nas Device: qualfugu Type: sun_uss userid: osc_agent === Zone Clusters === Zone Cluster Name: zc1 zonename: zc1 zonepath: /zones/zc1 autoboot: TRUE brand: solaris10 bootargs: <NULL> pool: <NULL> limitpriv: <NULL> scheduling-class: <NULL> ip-type: shared enable_priv_net: TRUE resource_security: COMPATIBILITY --- Solaris Resources for zc1 --- Resource Name: net address: schost-1 physical: auto Resource Name: net address: schost-2 physical: auto --- Zone Cluster Nodes for zc1 --- Node Name: phys-schost-1 physical-host: phys-schost-1 hostname: vzschost1a --- Solaris Resources for phys-schost-1 --- Node Name: phys-schost-2 physical-host: phys-schost-2 hostname: vzschost2a --- Solaris Resources for phys-schost-2 --- Zone Cluster Name: zc2 zonename: zc2 zonepath: /zones/zc2 autoboot: TRUE brand: solaris bootargs: <NULL> pool: <NULL> limitpriv: <NULL> scheduling-class: <NULL> ip-type: shared enable_priv_net: TRUE resource_security: COMPATIBILITY --- Solaris Resources for zc2 --- --- Zone Cluster Nodes for zc2 --- Node Name: phys-schost-1 physical-host: phys-schost-1 hostname: vzschost1b --- Solaris Resources for phys-schost-1 --- Node Name: phys-schost-2 physical-host: phys-schost-2 hostname: vzschost2b --- Solaris Resources for phys-schost-2 --- Zone Cluster Name: zc3 zonename: zc3 zonepath: /zones/zc3 autoboot: TRUE brand: solaris bootargs: <NULL> pool: <NULL> limitpriv: <NULL> scheduling-class: <NULL> ip-type: shared enable_priv_net: TRUE resource_security: COMPATIBILITY --- Solaris Resources for zc3 --- --- Zone Cluster Nodes for zc3 --- Node Name: phys-schost-2 physical-host: phys-schost-2 hostname: vzschost1c --- Solaris Resources for phys-schost-2 ---使用例 2 選択されたクラスタコンポーネントについての構成情報の表示
次のコマンドは、リソース、リソースタイプ、およびリソースグループについての情報を表示します。情報はそのクラスタに対してのみ表示されます。
# cluster show -t resource,resourcetype,resourcegroup Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: <Unknown> Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: <NULL> RT_system: True Resource Type: SUNW.qfs RT_description: SAM-QFS Agent on SunCluster RT_version: 3.1 API_version: 3 RT_basedir: /opt/SUNWsamfs/sc/bin Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: All potential masters Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: <NULL> RT_system: False === Resource Groups and Resources === Resource Group: qfs-rg RG_description: <NULL> RG_mode: Failover RG_state: Managed Failback: False Nodelist: phys-schost-2 phys-schost-1 --- Resources for Group qfs-rg --- Resource: qfs-res Type: SUNW.qfs Type_version: 3.1 Group: qfs-rg R_description: Resource_project_name: default Enabled{phys-schost-2}: True Enabled{phys-schost-1}: True Monitored{phys-schost-2}: True Monitored{phys-schost-1}: True使用例 3 クラスタのステータスの表示
次のコマンドは、すべてのクラスタノードのステータスを表示します。
# cluster status -t node === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online --- Node Status --- Node Name Status --------- ------
または、clnode コマンドを使用して、同じ情報を表示することもできます。
# clnode status === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online使用例 4 クラスタの作成
次のコマンドは、cluster-1 という名前のクラスタをクラスタ構成ファイル suncluster.xml から作成します。
# cluster create -i /suncluster.xml cluster-1使用例 5 クラスタ名の変更
次のコマンドは、クラスタの名前を cluster-2 に変更します。
# cluster rename -c cluster-2使用例 6 クラスタの installmode プロパティーの無効化
次のコマンドは、クラスタの installmode プロパティーを無効にします。
# cluster set -p installmode=disabled使用例 7 プライベートネットワークの変更
次のコマンドは、クラスタのプライベートネットワーク設定を変更します。このコマンドは、プライベートネットワークアドレスに 172.10.0.0 を設定します。また、このコマンドは、指定した 8 個のノードと 4 個のプライベートネットワークをサポートするための最小プライベートネットマスク数を計算して設定し、グローバルクラスタに 8 個のゾーンクラスタを構成することを指定します。このコマンドでは、非クラスタモードの物理クラスタで構成可能な排他的 IP ゾーンクラスタの数も識別します。
# cluster set-netprops \ -p private_netaddr=172.10.0.0 \ -p max_nodes=8 \ -p max_privatenets=4 \ -p num_zoneclusters=8 \ -p num_xip_zoneclusters=3
このコマンドは、次のように非クラスタモードで指定することもできます:
# cluster set-netprops \ -p private_netaddr=172.10.0.0 \ -p max_nodes=8,\ -p max_privatenets=4 \ -p num_zoneclusters=8 \ -p num_xip_zoneclusters=3使用例 8 使用可能な検査の一覧表示
次のコマンドは、クラスタで実行可能なすべての検査を 1 行にまとめて表示します。実際に使用できる検査は、リリースや更新によって異なります。
# cluster list-checks M6336822 : (Critical) Global filesystem /etc/vfstab entries are not consistent across all Oracle Solaris Cluster nodes. S6708689 : (Variable) One or more Oracle Solaris Cluster resources cannot be validated M6708613 : (Critical) vxio major numbers are not consistent across all Oracle Solaris Cluster nodes. S6708255 : (Critical) The nsswitch.conf file 'hosts' database entry does not have 'cluster' specified first. S6708479 : (Critical) The /etc/system rpcmod:svc_default_stksize parameter is missing or has an incorrect value for Oracle Solaris Cluster. F6984121 : (Critical) Perform cluster shutdown F6984140 : (Critical) Induce node panic …使用例 9 クラスタでの基本検査の実行
次のコマンドは、詳細モードで、phys-schost-1 がクラスタメンバーとなっている schost クラスタのすべてのノードに対して、実行可能なすべての基本検査を実行します。出力は basicchks.18Nov2011.schost ファイルにリダイレクトされます。
phys-schost-1# cluster check -v -o basicchks.18Nov2011.schost使用例 10 クラスタでの対話型検査の実行
次のコマンドは、キーワード vfstab を含む検査を除いて、実行可能なすべての対話型検査を実行します。検査の出力は interactive.chk.18Nov2011 というファイルに保存されます。
# cluster check -k interactive -E vfstab -o interactive.chk.18Nov2011 cluster-1使用例 11 クラスタでの機能検査の実行User supplies information when prompted
次のコマンドは、機能検査 F6968101 の詳細説明を表示して、phys-schost-1、phys-schost-2、および phys-schost-3 がクラスタメンバーとなっているクラスタに対してこの検査を実行します。検査の出力は F6968101.failovertest.19Nov2011 というファイルに保存されます。この検査はクラスタノードのフェイルオーバーを伴うため、クラスタの稼動を停止してから検査を開始してください。
phys-schost-1# cluster list-checks -v -C F6968101 initializing... F6968101: (Critical) Perform resource group switchover Keywords: SolarisCluster4.x, functional Applicability: Applicable if multi-node cluster running live. Check Logic: Select a resource group and destination node. Perform '/usr/cluster/bin/clresourcegroup switch' on specified resource group either to specified node or to all nodes in succession. Version: 1.118 Revision Date: 13/07/09 cleaning up...使用例 12 指定したノードでの限定的な検査の実行Take the cluster out of production phys-schost-1# cluster check -k functional -C F6968101 \ -o F6968101.failovertest.19Nov2011 initializing... initializing xml output... loading auxiliary data... starting check run... phys-schost-1, phys-schost-2, phys-schost-3: F6968101.... starting: Perform resource group switchover ============================================================ >>> Functional Check <<<Follow onscreen directions …
次のコマンドは、重要度が high 以上のすべての検査を詳細モードで実行します。これらの検査は、phys-schost-1 ノードだけで実行されます。
# cluster check -v -n phys-schost-1 -s high initializing... initializing xml output... loading auxiliary data... filtering out checks with severity less than High starting check run... phys-schost-1: M6336822.... starting: Global filesystem /etc/vfstab entries... phys-schost-1: M6336822 not applicable phys-schost-1: S6708689.... starting: One or more Oracle Solaris Cluster... phys-schost-1: S6708689 passed … phys-schost-1: S6708606 skipped: severity too low phys-schost-1: S6708638 skipped: severity too low phys-schost-1: S6708641.... starting: Cluster failover/switchover might... phys-schost-1: S6708641 passed …
/usr/cluster/lib/cfgchk/checkresults.dtd
/var/cluster/logs/cluster_check/
/outputdir/cluster_check_exit_code.log
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
|
Intro(1CL), init(1M), su(1M), scha_calls(3HA), attributes(5), rbac(5), clconfiguration(5CL)
スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。
すべてのユーザーがこのコマンドに –? (ヘルプ) オプションまたは –V (バージョン) オプションを指定して実行できます。
スーパーユーザー以外のユーザーが cluster コマンドにサブコマンドを付けて実行するには、RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。
|