scconf -c -D [generic_options]
次の情報は、scconf コマンドに固有です。同等のオブジェクト指向コマンドを使用するには、cldevicegroup(1CL) のマニュアルページを参照してください。
Solaris ボリュームマネージャーでデバイスグループを定義する際には、名前、該当グループへアクセス可能なノード、ディスクセット内のデバイスに対するグローバルリスト、プライマリプレファレンスおよびフェイルバック動作などのアクション制御用プロパティーセットを指定します。
Solaris ボリュームマネージャーデバイスグループの場合、各デバイスグループに割り当てられるディスクセットは 1 つだけであり、グループ名とディスクセット名は常に一致している必要があります。
Solaris Volume Manager では、多重ホストまたは共有デバイスは、すべてのホストからアクセス可能であり、すべてのホスト上で同じデバイス名を持つ 2 つ以上のホストおよびディスクドライブのグループ化です。こうしたデバイス名の統一は、raw ディスクデバイスを用いてディスクセットを構築することにより行います。デバイス ID 疑似ドライバ (DID) を使用すると、多重ホストデバイスがクラスタ全体にわたって一貫性のある名前を持つようにすることができます。Solaris Volume Manager デバイスグループの nodelist に構成できるのは、該当するディスクセットへの構成が済んだホストだけです。共用ディスクセットに追加されたドライブを、他の共用ディスクセットに所属させることはできません。
Solaris Volume Manager の metaset コマンドはディスクセットを作成します。はじめに Solaris Volume Manager デバイスグループとしてディスクセットを作成および登録することも行います。次に、scconf コマンドを使用して、ノード優先順位リスト、preferenced、failback、および numsecondaries サブオプションを設定する必要があります。
ノードプレファレンスリストの順序やフェイルバックモードを変更する場合は、nodelist 内のデバイスグループに存在するすべてのノードを指定する必要があります。さらに、ノード優先順位の順序を変更している場合は、preferenced サブオプションも true に設定する必要があります。
「change」形式のコマンドで preferenced サブオプションを指定しない場合は、すでに確立された true または false の設定が使用されます。
Solaris Volume Manager のデバイスグループをクラスタ構成から削除する場合、scconf コマンドを使用できません。その代わりに、Solaris ボリュームマネージャーの metaset コマンドを使用します。デバイスグループを削除すると、Solaris ボリュームマネージャーディスクセットが削除されます。
サポートされている汎用オプションのリストについては、scconf(1M) を参照してください。ディスクセットおよびデバイスグループの作成や削除を行うための metaset の関連コマンドの一覧については、metaset(1M) を参照してください。
このコマンドで使用できるアクションオプションは 1 つだけです。サポートされるアクションオプションには、次のものがあります。
ノードプレファレンスリストの順序の変更、プレファレンスおよびフェイルバックポリシーの変更、二次ノード数の変更を行います。
次の例では、metaset コマンドにより、ディスクセット diskset を作成して、そのディスクセットを Solaris ボリュームマネージャーデバイスグループに登録します。
次に scconf コマンドを使用して、デバイスグループに対し潜在的に使用するプライマリノードの順序指定、プレファレンスおよびフェイルバック用オプションの変更、セカンダリノード数の変更を行います。
host1# metaset -s diskset1 -a -h host1 host2 host1# scconf -c -D name=diskset1,nodelist=host2:host1, preferenced=true,failback=disabled,numsecondaries=1
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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