scdpm [-a] {node | all}
scdpm -f filename
scdpm -m {[node | all][:/dev/did/rdsk/]dN | [:/dev/rdsk/]cNtXdY | all}
scdpm -n {node | all}
scdpm -p [-F] {[node | all][:/dev/did/rdsk/]dN | [/dev/rdsk/]cNt XdY | all}
scdpm -u {[node | all][:/dev/did/rdsk/]dN | [/dev/rdsk/]cNtXdY | all}
scdpm コマンドは、クラスタ内で動作するディスクパスモニタリングデーモンを管理します。このコマンドは、ディスクパスをモニターおよびモニター解除するのに使用します。このコマンドは、ディスクパスまたはノードのステータスを表示するのにも使用できます。その場合には、クラスタまたは特定のノードにあるアクセス可能なすべてのディスクパスが標準出力に出力されます。このコマンドは、オンラインであり、クラスタモードであるクラスタノードで実行してください。
新しいディスクパスをモニターする際には、広域名を指定することも UNIX 名を指定することもできます。さらに、ディスク構成全体の再読み込みをデーモンに指示することもできます。
このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
次のオプションがサポートされています。
次の条件に適合する場合に、モニターしているすべてのディスクパスが失敗したときのノードの自動リブートを有効にします。
該当ノード上でモニター対象のすべてのディスクパスが失敗した。
少なくとも 1 つのディスクがクラスタ内の異なるノードからアクセス可能である。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
ノードがリブートすると、そのノード上でマスターされているすべてのリソースとデバイスグループが別のノード上で再起動します。
ノードが自動リブートしたあと、ノード上のすべてのモニター対象ディスクパスがアクセス不能のままである場合、そのノードはふたたび自動リブートしません。ただし、ノードがリブートしたあとにモニター対象ディスクパスのどれかが使用可能になり、その後、すべてのモニター対象ディスクパスでふたたび問題が発見されると、ノードはふたたび自動的にリブートします。
このコマンドを使用するには solaris.cluster.device.admin の役割に基づくアクセス制御 (RBAC) が必要です。rbac(5) を参照してください。
–F オプションを –p オプションとともに指定すると、scdpm はクラスタに存在する障害のあるディスクパスも出力します。–p オプションは、ノードまたは指定されたディスクパスの現在のステータスを、このストレージに接続されているすべてのノードから出力します。
filename にあるモニターまたはモニター解除するディスクパスのリストを読み込みます。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
次の例では、filename の内容を示します。
u schost-1:/dev/did/rdsk/d5 m schost-2:all
このファイルの各行には、ディスクパスをモニターまたはモニター解除するかどうか、ノード名、およびディスクパス名を指定してください。モニターする場合は、m オプション、モニターを解除する場合は、u オプションを指定します。コマンドとノード名の間には、空白を挿入してください。また、ノード名とディスクパス名の間にコロン (:) を挿入することもできます。
このオプションを使用するには、solaris.cluster.device.admin RBAC 認証が必要です。rbac(5) を参照してください。
node:diskpath で指定される新しいディスクパスをモニターします。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
このオプションを使用するには、solaris.cluster.device.admin RBAC 認証が必要です。rbac(5) を参照してください。
モニターされているすべてのディスクパスが失敗したときのノードの自動リブートを無効にします。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
ノード上にあるモニターされているすべてのディスクパスが失敗した場合、そのノードはリブートしません。
このオプションを使用するには、solaris.cluster.device.admin RBAC 認証が必要です。rbac(5) を参照してください。
指定されたディスクパスの現在のステータスを、このストレージに接続されているすべてのノードから出力します。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
–F オプションを指定すると、scdpm はクラスタに存在する障害のあるディスクパスを出力します。
ディスクパスの有効なステータス値は、Ok、Fail、Unmonitored、または Unknown です。
ノードの有効なステータス値は、Reboot_on_disk_failure です。Reboot_on_disk_failure ステータスの詳細は、–a オプションと –n オプションを参照してください。
このオプションを使用するには、solaris.cluster.device.read RBAC 認証が必要です。rbac(5) を参照してください。
ディスクパスのモニターを解除します。各ノードのデーモンは、指定されたパスのモニタリングを停止します。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
このオプションを使用するには、solaris.cluster.device.admin RBAC 認証が必要です。rbac(5) を参照してください。
次のコマンドでは、クラスタインフラのすべてのディスクパスをモニターします。
# scdpm -m all使用例 2 新しいディスクパスのモニタリング
次のコマンドは、新しいディスクパスをモニターします。すべてのノードは、このパスが有効な /dev/did/dsk/d3 をモニターします。
# scdpm -m /dev/did/dsk/d3使用例 3 単一ノードの新しいディスクパスをモニタリング
次のコマンドでは、単一ノードで新しいパスをモニターします。schost-2 ノードのデーモンは、/dev/did/dsk/d4 ディスクと /dev/did/dsk/d5 ディスクへのパスをモニターします。
# scdpm -m schost-2:d4 -m schost-2:d5使用例 4 すべてのディスクパスとそのステータスの出力
次のコマンドでは、クラスタのすべてのディスクパスとそれらのステータスを出力します。
# scdpm -p schost-1:reboot_on_disk_failure enabled schost-2:reboot_on_disk_failure disabled schost-1:/dev/did/dsk/d4 Ok schost-1:/dev/did/dsk/d3 Ok schost-2:/dev/did/dsk/d4 Fail schost-2:/dev/did/dsk/d3 Ok schost-2:/dev/did/dsk/d5 Unmonitored schost-2:/dev/did/dsk/d6 Ok使用例 5 障害のあるすべてのディスクパスを出力
次のコマンドでは、schost-2 ノードにある障害のあるすべてのディスクパスを出力します。
# scdpm -p -F all schost-2:/dev/did/dsk/d4 Fail使用例 6 単一ノードからのすべてのディスクパスのステータスの出力
次のコマンドでは、schost-2 ノードでモニターされているすべてのディスクのディスクパスとそのステータスを出力します。
# scdpm -p schost-2:all schost-2:reboot_on_disk_failure disabled schost-2:/dev/did/dsk/d4 Fail schost-2:/dev/did/dsk/d3 Ok
次の終了値が返されます。
コマンドは正常に完了しました。
コマンドは完全に失敗しました。
コマンドは部分的に失敗しました。
ディスクパスのステータスの変化を記録する場合は、syslogd LOG_INFO 機能レベルを使用します。すべての障害を記録する場合は、LOG_ERR 機能レベルを使用します。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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