/usr/cluster/bin/clresourcetype [subcommand -?]
/usr/cluster/bin/clresourcetype subcommand -v [options] [resourcetype]...
/usr/cluster/bin/clresourcetype add-node -n node[,…] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcetype}
/usr/cluster/bin/clresourcetype export [-o {- | configfile}] [+ | resourcetype]
/usr/cluster/bin/clresourcetype list [ -n node[,…]] [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] [+ | resourcetype...]
/usr/cluster/bin/clresourcetype list-props [-p [name,...]] [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] [+ | resourcetype...]
/usr/cluster/bin/clresourcetype register [-i {- | clconfiguration}] [ {[-n node [,…]] | -N}] [-f rtrfile] [-p [name [+ | -]=value,]...] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcetype...}
/usr/cluster/bin/clresourcetype remove-node -n node [,…] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcetype...}
/usr/cluster/bin/clresourcetype set [-n node [,…] | -N] [-p [name [+| -]=value,...] [-Z {zoneclustername | global}]{+ | resourcetype...}
/usr/cluster/bin/clresourcetype show [-n node[,…]] [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] [+ | resourcetype...]
/usr/cluster/bin/clresourcetype unregister [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcetype...}
clresourcetype コマンドは、Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースタイプを管理します。clrt コマンドは clresourcetype コマンドの短い形式です。clresourcetype コマンドと clrt コマンドは同じものです。どちらの形式のコマンドも使用できます。
管理しやすいように、グローバルクラスタノードからこのコマンドを使用してください。
clresourcetype コマンドは、ゾーンクラスタで、 export を除くすべてのサブコマンドを指定して使用することができます。
export 以外のすべてのサブコマンドで –Z オプションを使用して、操作を制限する特定のゾーンクラスタの名前を指定することもできます。また、リソースタイプ名 (zoneclustername : resourcetype) にゾーンクラスタ名を付けて、操作を特定のゾーンクラスタに制限することもできます。
グローバルクラスタノードからすべてのゾーンクラスタ情報にアクセスできますが、特定のゾーンクラスタは他のゾーンクラスタを認識しません。特定のゾーンクラスタに操作を制限できない場合、使用するサブコマンドは現在のクラスタでのみ機能します。
このコマンドの一般的な形式は次のとおりです。
clresourcetype [subcommand] [options] [operands]
options に –? または –V オプションを指定する場合だけは、subcommand を省略できます。
このコマンドの各オプションには、長い形式と短い形式があります。各オプションの両方の形式は、このマニュアルページの「オプション」セクションのオプションの説明で紹介されています。
サポートされるサブコマンドには次のものがあります。
コマンドのオペランドとして指定されているリソースタイプのノードリストに指定されたノードを追加します。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタノードから add-node コマンドを使用している間、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。
このサブコマンドは、すべてのリソースタイプを指定するオペランドとして正符号 (+) を受け付けます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。
remove-node サブコマンドの説明も参照してください。
clconfiguration(5CL) のマニュアルページで規定されている形式で、クラスタリソースタイプ構成をエクスポートします。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。
このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
コマンドのオペランドとして指定されているリソースタイプのリストを表示します。デフォルトでは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプが表示されます。このサブコマンドは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタノードで、このサブコマンドはグローバルクラスタノードで登録されたソースのみを表示します。グローバルクラスタからゾーンクラスタに登録されたリソースタイプを表示するために、–Z オプションを使用してゾーンクラスタを指定できます。
–n nodelist オプションを指定すると、nodelist 内のノードで使用するために登録されているリソースタイプだけが表示されます。
–v オプションを指定すると、リスト内の各リソースタイプのノードリストも表示されます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。
指定されたリソースタイプのプロパティーを表示します。このサブコマンドは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタからゾーンクラスタで登録されたリソースタイプのプロパティーを表示するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタを指定できます。
–p オプションは、表示されるプロパティーのセットを限定します。
–v オプションを指定すると、各プロパティーの説明も表示されます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。
コマンドのオペランドとして指定されているリソースタイプを登録します。リソースタイプは、そのタイプのリソースを作成する前に登録してください。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタからゾーンクラスタでリソースタイプを登録するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタ名を指定します。
各リソースタイプを定義するデータサービスは、リソースタイプが使用可能になる各ノードにインストールしてください。データサービスがクラスタノードのサブセットでのみインストールされる場合は、–n nodelist オプションを使用してノードのサブセットを指定します。リソースタイプがクラスタ内のすべてのノードで使用可能な場合は、–N オプションを指定します。–N オプションを使用する場合は、将来クラスタに追加される可能性があるどのノードでもリソースタイプを使用できます。–N オプションと –n nodelist オプションの両方を省略することは、–N オプションを指定することと同じです。プロパティー名を明示的に指定するには、–p Installed_nodes=nodelist オプションを使用します。
クラスタに登録されているリソースタイプについての情報は、リソースタイプを定義するリソースタイプ登録 (RTR) ファイルから取得されます。一般的に、RTR ファイルの場所と名前は次に示す規約に従います。
RTR ファイルは、通常 /opt/cluster/lib/rgm/rtreg ディレクトリ内にあります。
RTR ファイルの名前は、通常リソースタイプの名前に一致します。
Oracle が提供するすべての RTR ファイルの場所とファイル名は、次に示す規約に従っています。たとえば、SUNW.nfs リソースタイプを定義する RTR ファイルは /opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.nfs ファイルに含まれています。
RTR ファイルがこれらの規約に従わない場合は、–f rtrfile オプションを指定してください。
これらの規則は、ゾーンクラスタから登録されたリソースタイプに対しても適用されます。ゾーンクラスタに対してリソースを登録するとき、RTR ファイルをゾーンクラスタ zonepath 内に常駐させる必要があります。ゾーンクラスタ zonepath 境界の外部で RTR ファイルを登録できません。Global_zone プロパティーのあるソースタイプを登録している間ゾーンクラスタに対して TRUE に設定するには、RTR ファイルを /opt/cluster/lib/rgm/rtreg または /usr/cluster/lib/rgm/rtreg ディレクトリのグローバルクラスタノード内部に常駐させる必要があります。これらの場所の外部の任意の場所を指定すると、リソースタイプを登録できません。
注意 - 信頼できる既知のソースであるリソースタイプを除いて、Global_zone プロパティーに TRUE が設定されているリソースタイプは登録しないでください。このプロパティーに TRUE を設定したリソースタイプは、ゾーン分離をすり抜け、脅威をもたらします。 |
このサブコマンドは、まだ登録されていないすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。使用可能なリソースタイプのリスト全体は、次のように決定されます。
–i clconfiguration オプションを指定すると、clconfiguration は使用可能なリソースタイプの完全なリストを定義します。
–i オプションを指定しない場合、使用可能なリソースタイプの完全なリストには Oracle が提供するリソースタイプのみが含まれます。これらのリソースタイプもまた、ノードリスト内のすべてのノードにインストールする必要があります。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。
unregister サブコマンドの説明も参照してください。
オペランドリスト内のリソースタイプが登録されるノードのリストからノードを削除します。 このサブコマンドは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタからゾーンクラスタのあるリソースタイプを削除するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。
このサブコマンドは、クラスタ内のすべてのノードではなく一部のノードに対してすでに登録されているリソースタイプでのみ使用できます。結果として、次に示す状況でこのサブコマンドを使用するとエラーが発生します。
オペランドのリスト内にあるリソースタイプがクラスタ内のすべてのノードに対してすでに登録されている。クラスタ内のすべてのノードのリソースタイプの登録については、–N オプションの説明を参照してください。
オペランドのリスト内のリソースタイプの Installed_nodes プロパティーが、クラスタ内のノードのサブセットをまだ指定していない。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。
add-node サブコマンドの説明も参照してください。
コマドのオペランドとして指定されているリソースタイプのプロパティーを設定します。このサブコマンドは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
広域クラスタからゾーンクラスタにリソースタイプのプロパティーを設定するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。
rt_properties(5) のマニュアルページで Tunable Any Time として指定されているリソースタイププロパティーのみを設定できます。
Installed_Nodes のプロパティーは、–p オプションを指定せずに、–n nodelist オプションを指定することによって変更できます。または、–p Installed_Nodes= nodelist オプションを指定して、プロパティ名を明示的に指定できます。
Tunable Any Time として指定されている他のすべてのプロパティーに関しては、–p property = value オプションを使用して、プロパティー名を明示的に指定します。
リソースタイプが使用できるノードのリストを制限するには、–n nodelist オプションを指定します。逆に、リソースタイプがクラスタ内のすべてのノードで使用可能であることを指定するには、–N オプションを指定します。–N オプションを使用する場合は、将来クラスタに追加される可能性があるどのノードでもリソースタイプを使用できます。–n オプションまたは –N オプションを指定してください。どちらのオプションも省略すると、このサブコマンドは構成情報を一切変更しません。
クラスタ内に登録されているリソースタイプについての情報を表示します。デフォルトでは、登録されているすべてのリソースタイプに対して次の情報が表示されます。
各リソースタイプに関連付けられているプロパティーのリスト
これらのプロパティーを定義するパラメータ
–n nodelist オプションを指定すると、nodelist 内のノードで使用するために登録されているリソースタイプだけが表示されます。
–v オプションを指定すると、次の情報もリソースタイプごとに表示されます。
リソースタイプに対して定義されているメソッド
各メソッドのタイムアウトパラメータ
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
グローバルクラスタからゾーンクラスタに登録されたリソースタイプを表示するために、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。
このサブコマンドは、クラスタ内に登録されているすべてのリソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。オペランドが指定されていない場合、クラスタに登録されているすべてのリソースタイプについての情報が表示されます。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.read RBAC の承認が必要です。
コマンドのオペランドとして指定されているリソースタイプの登録を解除します。このサブコマンドは、そのタイプのインスタンスが存在しないすべての登録リソースタイプを指定するオペランドとしてプラス記号 (+) を受け付けます。
このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。
option.グローバルクラスタからゾーンクラスタのあるリソースタイプを登録解除するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。
リソースタイプを定義するデータサービスをアンインストールする前にリソースタイプの登録を解除してください。
特定のリソースタイプのリソースが存在する場合、そのリソースタイプの登録は解除できません。
スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。
register サブコマンドの説明も参照してください。
次のオプションがサポートされています。
ヘルプ情報を表示します。このオプションを使用する場合、ほかの処理は実行されません。
このオプションを指定するとき、サブコマンドは指定してもしなくてもかまいません。
サブコマンドなしでこのオプションを指定すると、このコマンドのサブコマンドのリストが表示されます。
サブコマンド付きでこのオプションを指定すると、サブコマンドの使用方法が表示されます。
リソースタイプの登録で使用するために、RTR ファイルのフルパスまたは RTR ファイルを含むディレクトリを指定します。このオプションは register サブコマンドとだけ指定できます。
ファイルを指定すると、1 つのリソースタイプだけを登録できます。
このオプションを指定する必要があるのは、使用している RTR ファイルが次に示す規約に従っていない場合だけです。
RTR ファイルは、通常 /opt/cluster/lib/rgm/rtreg ディレクトリ内にあります。
RTR ファイルの名前は、通常リソースタイプの名前に一致します。
Oracle が提供するすべての RTR ファイルの場所とファイル名は、次に示す規約に従っています。たとえば、SUNW.nfs リソースタイプを定義する RTR ファイルは /opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.nfs ファイルに含まれています。
–i オプションを指定すると、構成情報で指定されているどのリソースタイプに対する構成情報でも resourcetypeRTRFile 要素を指定できます。resourcetypeRTRFile 要素は、リソースタイプの登録に使用される RTR ファイルを指定します。ただし、export サブコマンドは、生成される構成情報に resourcetypeRTRFile 要素を含みません。resourcetypeRTRFile 要素の詳細は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページを参照してください。
リソースタイプの登録または登録されているリソースタイプのノードリストの変更に使用される構成情報を指定します。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式に準拠している必要があります。この情報はファイルに含まれている場合と、標準入力 stdin を通して指定される場合があります。標準入力を指定するには、ファイル名の代わりに - を指定します。
コマンドのオペランドとして指定されているリソースタイプだけが、このオプションによって影響されます。コマンドで指定されているオプションは、clconfiguration ファイル内に設定されているあらゆるオプションをオーバーライドします。構成パラメータが clconfiguration ファイル内にない場合は、不足しているパラメータをコマンド行で指定してください。
オペランドのリスト内のリソースタイプがクラスタ内のすべてのノードで使用可能であることを指定します。–N オプションは、将来クラスタに追加される可能性がある任意のノードでもこれらのリソースタイプを使用可能にします。オプションは、Installed_nodes プロパティーをクリアすることによって、この結果を取得します。
–N オプションを指定すると、同じコマンドで –n オプションは指定できません。
–N オプションは、register サブコマンドまたは set サブコマンドとだけ指定できます。
ターゲットのグローバルクラスタまたはゾーンクラスタに、ノードまたはノードのリストを指定します。各ノードはノード名またはノード ID で指定できます。
–Z オプションが指定されている場合は、–n オプションで、グローバルクラスタホスト名ではなくゾーンクラスタホスト名のみを指定できます。–Z オプションが指定されていない場合は、–n オプションでグローバルクラスタホスト名のみを指定できます。
–N オプションを指定すると、同じコマンドで –n オプションは指定できません。
このオプションとともに指定できるサブコマンドは、次のとおりです。
指定されたノードをリソースタイプが登録されているノードのリストに追加します。
指定されたノード上で使用するために登録されているリソースタイプだけを表示します。
指定されたノード上で使用する際にのみリソースタイプを登録します。–n オプションを省略すると、register サブコマンドはすべてのノード上で使用されるリソースタイプを登録します。このサブコマンドは、将来クラスタに追加される任意のノードのリソースタイプも登録します。
指定されたノードをリソースタイプが登録されているノードのリストから削除します。
指定されたノードでのみリソースタイプを使用可能にします。
指定されたノード上で使用するために登録されているリソースタイプについての情報だけを表示します。
リソースタイプについての構成情報が書き込まれる場所を指定します。この場所はファイルの場合と標準出力 stdout の場合があります。標準出力を指定するには、ファイル名の代わりに - を指定します。標準出力を指定すると、コマンドに対するほかのすべての標準出力が抑制されます。このオプションは、export サブコマンドの場合にだけ指定できます。
構成情報は、コマンドに対するオペランドとして指定されるリソースタイプに対してのみ記述されます。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式で書き込まれます。
コマンドのオペランドとして指定されるリソースタイプのプロパティーの値を設定します。
このオプションとともに使用する演算子は、次のとおりです。
プロパティーに、指定した値を設定します。
1 つまたは複数の値を文字列配列値に追加します。この演算子は、たとえば、Installed_nodes のような文字列値のリストを受け付けるプロパティーに対してのみ指定できます。
1 つまたは複数の値が、文字列配列値から削除されます。この演算子は、たとえば、Installed_nodes のような文字列値のリストを受け付けるプロパティーに対してのみ指定できます。
オプション –p Installed_nodes+=nodeC,nodeD を set サブコマンドで使用することは、オプション –n nodeC,nodeD を add-node サブコマンドで使用することと同じです。
list-props サブコマンドのプロパティーのリストを指定します。
コマンドのバージョンを表示します。
このオプションには、サブコマンドやオペランドなどのオプションは指定しないでください。サブコマンドやオペランドなどのオプションは無視されます。–V オプションは、コマンドのバージョンだけを表示します。その他の処理は行いません。
詳細メッセージを標準出力 (stdout) に表示します。
このオプションは、このコマンドの任意の形式とともに指定できます。
–v オプションと –o - オプションを同時に指定してはいけません。–v オプ ションは無視されます。–o - オプションは、ほかのすべての標準出力を抑制します。
リソースタイプが登録されている場合、操作する必要がある 1 つまたは複数のクラスタを指定します。
このオプションは、export サブコマンド以外のすべてのサブコマンドでサポートされています。
このオプションを指定する場合は、次のいずれかの引数も指定する必要があります。
このオプションを使用するコマンドが、zoneclustername という名前のゾーンクラスタでのみ指定されたすべてのリソースタイプで機能するように指定します。
このオプションを使用するコマンドが、グローバルクラスタでのみ指定されたすべてのリソースタイプで機能するように指定します。
グローバルクラスタでこの引数を使用する場合、それを使用するコマンドがグローバルクラスタとすべてのゾーンクラスタを含め、すべてのクラスタで指定されたすべてのリソースタイプで機能するように指定します。
ゾーンクラスタでこの引数を使用する場合、この引数を使用するコマンドがそのゾーンクラスタでのみ指定されたすべてのリソースタイプで機能するように指定します。
次のオペランドだけがサポートされています。
管理対象となる 1 つまたは複数のリソースタイプを指定します。サブコマンドが複数のリソースタイプを受け入れる場合は、プラス記号 (+) を使用してすべてのリソースタイプを指定できます。
リソースタイプ名の形式については、Oracle Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド の有効な RGM 名を参照してください。
指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。
次の終了コードが返されます。
エラーなし
実行したコマンドは正常に終了しました。
十分なスワップ空間がありません。
クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。
無効な引数
コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。
アクセス権がありません
指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M)、および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
内部エラーが発生しました
内部エラーは、ソフトウェアの欠陥またはその他の欠陥を示しています。
I/O エラー
物理的な入出力エラーが発生しました。
そのようなオブジェクトはありません。
次のいずれかの理由のために、指定したオブジェクトを見つけることができません。
オブジェクトが存在しません。
–o オプションで作成しようとした構成ファイルへのパスのディレクトリが存在しません。
–i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーが含まれています。
操作が許可されていません
サポートされていない構成に対する操作を実行しようとしたか、サポートされていない操作を実行しました。
無効なタイプです
–t または –p オプションで指定したタイプは存在しません。
これらの終了値は、scha_calls(3HA) のマニュアルページで説明されているリターンコードと互換性があります。
この例では、データサービスがすべてのノードにインストールされ、まだ登録されていないすべてのリソースタイプを登録する方法を示します。このコマンドは簡略モードで実行されます。
# clresourcetype register +使用例 2 選択されたノード上でのリソースタイプの登録
この例では、データサービスがノード phys-schost-1 およびノード phys-schost-2 にインストールされており、かつまだ登録されていないすべてのリソースタイプを登録します。リソースはこれらのノードでのみ使用可能になります。この例では、コマンドがエラーを返すことはありません。このコマンドは詳細モードで実行されます。
# clresourcetype register -v -n phys-schost-1,phys-schost-2 +
次のコマンドは、そのデータサービスがゾーンクラスタ ZC のゾーンクラスタのゾーンクラスタノード zc-host-1 と zc-host-2 にインストールされたすべてのリソースタイプおよび登録されていないリソースタイプを登録します。リソースは、これらのゾーンクラスタノードでのみ使用可能です。
#.clresourcetype register -n zc-host-1,zc-host-2 -Z ZC +使用例 3 単一のリソースタイプの登録
この例では、SUNW.nfs:3.2 リソースタイプを登録する方法を示します。このリソースタイプのデータサービスは、すべてのクラスタノードにインストールされます。
# clresourcetype register nfs:3.2使用例 4 リソースタイプの一覧表示
この例では、登録されているすべてのリソースタイプの名前だけを一覧表示する方法を示します。
# clresourcetype list SUNW.LogicalHostname SUNW.SharedAddress SUNW.nfs SUNW.apache使用例 5 リソースタイプとリソースタイプのノードリストの一覧表示
この例では、登録されているすべてのリソースタイプをそれらのノードリストとともに一覧表示する方法を示します。
# clresourcetype list -v Resource Type Node List ------------- --------- SUNW.LogicalHostname <all> SUNW.SharedAddress <all> SUNW.nfs phys-schost-1,phys-schost-2,phys-schost-3 SUNW.apache phys-schost-1,phys-schost-2,phys-schost-3
グローバルクラスタノードから次のコマンドを実行するとき、コマンドはゾーンクラスタ ZC に登録されたすべてのリソースタイプを一覧します。
#.clresourcetype list -Z ZC SUNW.nfs SUNW.apache使用例 6 指定されたノード上でのリソースタイプの一覧表示
この例では、 phys-schost-4 上で登録されているすべてのリソースタイプを一覧表示する方法を示します。
# clrt list -n phys-schost-4 SUNW.LogicalHostname SUNW.SharedAddress
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
|
Intro(1CL), clreslogicalhostname(1CL ), clresource(1CL), clresourcegroup(1CL), clressharedaddress(1CL), cluster(1CL), scha_calls(3HA), clconfiguration(5CL), r_properties(5), attributes(5), rbac(5)
Oracle Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド のリソースグループプロパティー
スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。
任意のユーザーは次のオプションを指定してこのコマンドを実行できます。
–? オプション
–V オプション
サブコマンドを指定してこのコマンドを実行する場合、スーパーユーザー以外のユーザーは RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。
|