データリンクにネットワークリソースを割り当てて、システムのパケットの処理効率を向上させることができます。ネットワークリソースは、データリンクを作成するときにデータリンクプロパティーを設定することによって割り当てることができます。あるいは、既存のデータリンクにデータリンクプロパティーを設定できます。dladm コマンドを使用することによって、次のデータリンクプロパティーを設定してデータリンクにネットワークリソースを割り当てることができます。
maxbw - データリンクに割り当て可能な帯域幅の最大量を指定します。詳細は、ユースケース: データリンクとフローのプロパティーを設定することによるネットワークリソースの管理を参照してください。
rxrings と txrings – 特定のデータリンクに割り当てることができる NIC の受信リングと送信リングの数を指定します。詳細は、NIC リングの管理を参照してください。
pool - ネットワークプロセスを効率的に管理するためにデータリンクに割り当てることができる CPU のセットを含む CPU プールの名前を指定します。詳細は、プールと CPU の管理を参照してください。
cpus - データリンクに割り当てることができる CPU の名前を指定します。詳細は、プールと CPU の管理を参照してください。
lro – データリンクのラージレシーブオフロード (LRO) 機能のステータスを指定します。詳細は、Oracle Solaris でのラージレシーブオフロード機能の使用を参照してください。
Oracle Solaris でのネットワークリソースの管理のデモについては、Oracle Solaris を使用したネットワークリソースの管理 (http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/tutorials/tutorial/solaris/11/ManagingNetworkResources/ManagingNetworkResources.htm) についてのページを参照してください。
次のコマンドは、データリンクでネットワークリソースを割り当てるために使用されます。
仮想リンクの作成とリソースの割り当てを同時に行うには、次のコマンド構文を使用します。
# dladm create-vnic –l link –p prop=value[,...] VNIC
リンクの名前を示します (物理リンクまたは仮想リンクのいずれかを指定できます)。
データリンクプロパティーを示します。リソース割り当てのために設定できるさまざまなタイプのデータリンクプロパティーの詳細は、データリンクプロパティーを使用することによるネットワークリソースの管理を参照してください。
既存のリンクのプロパティーを設定するには、次のコマンド構文を使用します。
# dladm set-linkprop –p prop=value[,...] link
詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。