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Oracle® Solaris 11.3 での仮想ネットワークとネットワークリソースの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

フローのプロパティーの設定

フローのプロパティーを設定することによって、フロー上にリソース制御を実装できます。次のプロパティーがフローでサポートされます。

  • maxbw - フローで識別されたパケットが使用できるリンクの帯域幅の最大量。設定する値は、リンクの帯域幅に対して許可される値の範囲内になければなりません。使用例 81を参照してください。

  • priority - 指定されたフローに属するパケットが処理される優先順位。priority プロパティーに対して許可される値は、highmedium、および low です。フローの優先順位が high に設定されている場合は、そのフローに属するすべてのパケットが、同じリンク上のほかのパケットの前に処理されます。このプロパティーは、待機時間の影響を受けやすいアプリケーションのフローを作成するために使用されます。このプロパティーのデフォルト値は medium です。使用例 81を参照してください。


    注 -  現在のところ、priority プロパティーを medium から low に設定しても、効果はありません。
  • rank - フローのランク。rank プロパティーを設定する場合の考慮事項は次のとおりです。

    • すべてのフローに rank プロパティーを設定する必要はありません。rank プロパティーが指定されているフローの検索順序は、ランクが指定されていないフローよりも常に高くなります。

    • 1 - 65535 までの値を rank プロパティーに設定できます。ランク値の低いフローの検索順序は、ランク値の高いフローよりも高くなります。

    • 同じランク値を持つ 2 つのフローを持つことができます。この場合、システムのデフォルトポリシーに従って順位が決まります。

    rank プロパティーの詳細は、重複するフローを参照してください。

使用例 81  フローの最大帯域幅と優先順位の設定

この例は、フロー http で最大帯域幅を 2Ghigh の優先順位に設定する方法を示しています。

# flowadm set-flowprop -p maxbw=2G http
# flowadm set-flowprop -p priority=high http