VNIC と etherstub を構成する方法

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VNIC は、仮想ネットワークを外部ネットワークに接続します。VNIC ではまた、VNIC とともに自動的に作成される仮想スイッチを通してゾーンが互いに通信することもできます。仮想ネットワークがゾーン、外部の LAN、およびインターネットと間の内部的なトラフィックをホストするには、各ゾーンに独自の VNIC が存在する必要があります。そのため、この手順を仮想ネットワークに属するゾーンの数だけ繰り返す必要があります。

管理者になります。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
(オプション) etherstub を作成します。
```
# dladm create-etherstub etherstub
```
ここで、etherstub は作成する etherstub の名前です。

この手順は、プライベート仮想ネットワークを作成する場合にのみ実行してください。プライベート仮想ネットワークについては、ネットワーク仮想化の概要を参照してください。プライベート仮想ネットワークを構成する方法の詳細は、ユースケース: プライベート仮想ネットワークの構成を参照してください。

データリンクと同様に、etherstub にも、ネットワークの設定にとって意味のある任意の方法で名前を付けることができます。カスタマイズされた名前を作成する方法のガイドラインについては、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の有効なリンク名のための規則を参照してください。
VNIC を作成します。
```
# dladm create-vnic -l link [-v VLAN-ID[,PVLAN-SVID[,PVLAN-type]]] VNIC
```
link

VNIC が構成されているリンクの名前。プライベート仮想ネットワークの VNIC を作成する場合、etherstub の名前を指定します。

VLAN-ID

VNIC を VLAN として作成する場合の VNIC の VLAN ID。VNIC を VLAN または PVLAN として作成している場合のみ、コマンドに –v オプションを含めます。VLAN ID を持つ VNIC を構成するには、VNIC を VLAN として構成する方法を参照してください。

PVLAN-SVID

PVLAN VNIC を作成する場合、VLAN に関連付けられた PVLAN のセカンダリ VLAN ID。PVLAN VNIC を作成するには、VNIC を PVLAN として構成する方法を参照してください。VLAN および PVLAN の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークデータリンクの管理 の第 4 章, プライベート仮想ローカルエリアネットワークの構成を参照してください。

PVLAN-type

isolated または community のいずれかを指定できる、VLAN に関連付けられた PVLAN タイプ。デフォルト値は isolated です。

VNIC

VNIC の名前。カスタマイズされた名前を作成する方法のガイドラインについては、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の有効なリンク名のための規則を参照してください。
VNIC 上に IP インタフェースを作成します。
```
# ipadm create-ip interface
```
interface

前の手順で作成した VNIC。
IP アドレスを VNIC インタフェースに割り当てます。
```
# ipadm create-addr -a address interface
```
–a address

IP アドレスを指定します (これはクラスレス相互ドメイン経路制御 (CIDR) 表記にすることができます)。

IP アドレスには、IPv4 または IPv6 アドレスのいずれかを指定できます。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の IPv4 インタフェースを構成する方法を参照してください。
(オプション) 作成された VNIC を確認します。
```
# dladm show-link
```

使用例 1 VNIC の構成

この例は、データリンク net0 上に vnic1 を構成する方法を示しています。

# dladm create-vnic -l net0 vnic1
# ipadm create-ip vnic1
# ipadm create-addr -a 192.168.0.10/24 vnic1
# dladm show-link 
LINK          CLASS     MTU    STATE    OVER
net0          phys      1500   up       --
vnic1         vnic      1500   up       net0

使用例 2 Etherstub の作成および Etherstub 上での VNIC の構成

この例は、etherstub etherstub0 を作成して、その etherstub 上に VNIC vnic1 および vnic2 を構成する方法を示しています。

# dladm create-etherstub etherstub0 
# dladm create-vnic -l etherstub0 vnic1
# dladm create-vnic -l etherstub0 vnic2
# ipadm create-ip vnic1
# ipadm create-addr -a 192.168.0.20/24 vnic1
# ipadm create-ip vnic2
# ipadm create-addr -a 192.168.0.30/24 vnic2
# dladm show-etherstub -o all 
LINK          ZONE
etherstub0    global
# dladm show-link
LINK          CLASS     MTU      STATE       OVER
net0          phys      1500     up          --
etherstub0    etherstub 9000     unknown     --
vnic1         vnic      9000     up          etherstub0
vnic2         vnic      9000     up          etherstub0