仮想ネットワークのためにゾーンを構成する方法

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この手順では、VNIC anet リソースを持つ新しいゾーンを構成する方法について説明します。この手順には、ネットワーク仮想化に関連した手順のみが含まれていることに注意してください。ゾーンを構成する方法の詳細は、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の第 1 章, 非大域ゾーンの計画および構成方法を参照してください。

管理者になります。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
ゾーンを作成します。
```
global# zonecfg -z zone
zonecfg:zone> create -t SYSsolaris
```
ゾーンを作成すると、VNIC anet リソースがデフォルトでこのゾーンに追加されます。VNIC anet リソースの下位リンクが自動的に選択されます。次の手順で説明されているように、VNIC anet リソースの下位リンクを手動で設定できます。
ゾーンのデフォルトの VNIC anet リソースを選択して、下位リンクを設定します。
```
zonecfg:zone> select anet linkname=net0
zonecfg:zone:anet> set lower-link=NIC
```

ゾーンの anet リソースの IP アドレスとデフォルトルーターを構成します。

zonecfg:zone:anet> set allowed-address=IP-address-of-the-anet-resource
zonecfg:zone:anet> set defrouter=IP-address-of-the-default-router
zonecfg:zone:anet> end

実装した変更を確認してコミットしたあと、そのゾーンを終了します。
```
zonecfg:zone> verify
zonecfg:zone> commit
zonecfg:zone> exit
```

ゾーンをインストールしてブートします。

global# zoneadm -z zone install
global# zoneadm -z zone boot

ゾーンにログインしてゾーン構成を完了します。
```
global# zlogin -C zone
```
ゾーンの構成時に、選択肢のリストから選択することで、ほとんどの情報を指定できます。通常は、デフォルトオプションで十分です。anet リソースの allowed-address および defrouter プロパティーはすでに設定したため、ネットワーク構成をスキップできます。

使用例 6 仮想ネットワークのためのゾーンの構成

この例では、VNIC anet リソースを持つ仮想ネットワークの zone1 が作成されます。仮想ネットワークの作成に関連するゾーンパラメータのみが一覧表示されていることに注意してください。

global # zonecfg -z zone1
Use 'create' to begin configuring a new zone.
zonecfg:zone1> create -t SYSsolaris
zonecfg:zone1> select anet linkname=net0
zonecfg:zone1:anet> set lower-link=net0
zonecfg:zone1:anet> set allowed-address=192.168.10.10/24
zonecfg:zone1:anet> set defrouter=192.168.6.10
zonecfg:zone1:anet> end
zonecfg:zone1> verify
zonecfg:zone1> commit
zonecfg:zone1> exit
global# zoneadm -z zone1 install
.
.
.
global# zoneadm -z zone1 boot

global# zlogin -C zone1

プロンプトが表示されたら、ゾーンの情報を指定します。ゾーン構成の詳細は、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用を参照してください。