次の管理コマンドを使用して、エラスティック仮想スイッチを管理します。
evsadm
evsstat
dladm
zonecfg
エラスティック仮想スイッチを構成する方法の詳細は、エラスティック仮想スイッチを構成する方法を参照してください。
EVS コントローラと通信したり、エラスティック仮想スイッチ、IPnet、および VPort を管理するには、evsadm コマンドを使用します。このセクションでは、このコマンドで操作を実行するために使用するサブコマンドについて説明します。詳細は、evsadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
仮想スイッチを管理するための evsadm サブコマンドは次のとおりです。
エラスティックスイッチの maxbw および priority プロパティーを設定できるようにします
これらのプロパティーについての詳細は、エラスティック仮想スイッチのプロパティーの設定を参照してください。
IPnet を管理するための evsadm サブコマンドは次のとおりです。
IPnet をエラスティック仮想スイッチに追加して、subnet、defrouter、および pool プロパティーを設定できるようにします
これらのプロパティーの詳細は、エラスティック仮想スイッチへの IPnet の追加を参照してください。
IPnet のプロパティーを設定します
IPnet のプロパティーを表示します
仮想ポートを管理するための evsadm サブコマンドは次のとおりです。
cos
maxbw
priority
これらのプロパティーの詳細は、表 4を参照してください。
EVS クライアントプロパティーを管理するための evsadm サブコマンドは次のとおりです。
EVS コントローラプロパティーを管理するための evsadm サブコマンドは次のとおりです。
l2-type
vlan-range
vxlan-range
vxlan-mgroup
vxlan-addr
vxlan-ipvers
uplink-port
これらのプロパティーの詳細は、表 5を参照してください。
evsstat コマンドは、データセンターやマルチテナントクラウド環境内のすべての VPort、または指定されたエラスティック仮想スイッチのすべての VPort の、ネットワークトラフィック統計情報を表示します。また、VPort に関連付けられた VNIC の統計情報も報告します。詳細は、エラスティック仮想スイッチのモニタリングを参照してください。evsstat コマンドについての詳細は、evsstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
エラスティック仮想スイッチに接続された VNIC は、次の dladm コマンドを使用して管理できます。
dladm create-vnic コマンド - VNIC を作成し、VNIC を接続する必要があるエラスティック仮想スイッチ名を指定できます。オプションで、エラスティック仮想スイッチの VPort を指定できます。
dladm show-vnic コマンド – 特定の VNIC のエラスティック仮想スイッチ情報を表示できます。dladm show-vnic コマンドの出力には、フィールド TENANT、EVS、および VPORT も表示されます。ただし、これらのフィールドはゾーン内では不可視になります。
詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
エラスティック仮想スイッチ用の VNIC を構成する方法の詳細は、エラスティック仮想スイッチの VNIC を作成する方法を参照してください。
拡張された zonecfg コマンドを使用して、エラスティック仮想スイッチのゾーンの VNIC anet リソースを構成します。VNIC anet リソースに次のプロパティーを設定できます。
tenant – テナントの名前を指定します。ゾーンを構成するときに値を指定しないと、システムがデフォルト値、sys-global を割り当てます。
vport – VPort の名前を指定します。ゾーンを構成するときに値を指定しないと、システムがエラスティック仮想スイッチの VPort を生成し、VPort はエラスティック仮想スイッチのプロパティーを継承します。
evs – VNIC anet リソースを接続する必要のあるエラスティック仮想スイッチの名前を指定します。
anet リソースの詳細は、Oracle Solaris ゾーン構成リソース の リソースタイプのプロパティーの anet の説明を参照してください。
エラスティック仮想スイッチ用に VNIC anet リソースを構成する方法の詳細は、エラスティック仮想スイッチの VNIC anet リソースの作成を参照してください。zonecfg コマンドについての詳細は、zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
dladm create-vnic コマンドまたは zonecfg コマンドを使用してエラスティック仮想スイッチを作成して接続する VNIC には、次の制限が適用されます。
VNIC の名前の変更に、dladm rename-link コマンドを使用することはできません。
そのような VNIC のプロパティーの変更に、dladm set-linkprop または dladm reset-linkprop コマンドを使用することはできません。
これらの VNIC の変更に、dladm modify-vnic コマンドを使用することはできません。
VXLAN を使用してエラスティック仮想スイッチのレイヤー 2 セグメントを実装した場合は、エラスティック仮想スイッチの VNIC をホストする EVS ノード上に VXLAN データリンクが EVS によって自動的に作成されます。これらのデータリンクは、自動的に生成される VXLAN データリンクと呼ばれ、evs-vxlansegment-ID という命名規則に従います。ここで、evs はそのデータリンクを作成したエンティティーです。たとえば、evs-vxlan200 という名前は、200 が VXLAN ID であり、evs がこのデータリンクを作成したエンティティーであることを示します。dladm show-vxlan コマンドを使用すると、自動的に生成される VXLAN データリンクを表示できます。詳細は、VXLAN 情報の表示を参照してください。
自動的に生成される VXLAN データリンクに対して dladm サブコマンドを使用して、そのデータリンクを削除したり、名前を変更したりすることはできません。ただし、dladm set-linkprop コマンドと dladm reset-linkprop コマンドを使用して、データリンクプロパティーを一時的に設定できます。