8.28 IPアドレス割当てを動的モードに変更すると、サーバーがIPアドレスを取得できない場合にロールバックしない

いずれかのOracle VM Serverネットワーク・インタフェースまたはOracle VM Manager内のポートのIPアドレス割当てモードを「Dynamic」に変更する場合、トリガーされる操作はマルチステップ操作です。 まず、サーバーおよびOracle VM Managerデータベース内のネットワーク構成が変更されます。 次に、サーバーはDHCPサーバーからIPアドレスを取得しようとします。 この2番目の操作が失敗すると、サーバーはエラーを返しますが、Oracle VM Managerは最初の操作をロールバックできません。 これにより、サーバーはDHCP用に構成されているのに、ポートに割り当てられたIPアドレスがないという結果になります。

そのポートを管理ネットワークに使用している場合、サーバーがOracle VM Managerにアクセスできなくなる可能性があり、サーバーのネットワーキングを手動で修正する必要があります。 この場合、サーバーのコマンドラインでdhclientコマンドを実行してDHCPリクエストを再発行するか、あるいは、静的IPアドレスおよびネットワーク・マスクを使用してネットワーク・インタフェースを再構成する必要があることがあります。 コマンドラインでip addrコマンドを使用すると、一時的にこれを行うことができます。 サーバーが管理ネットワーク範囲内のIPアドレスを取得したら、サーバーを再検出する必要があります。

回避策: この問題の回避策はありません。 サーバーのIPアドレス割当てに動的モードを使用する場合は、インフラストラクチャが完全に機能しており、サーバーがDHCPサーバーからIPアドレスを取得できることを確認する必要があります。 または、静的IPアドレスを使用します。

Oracle Bug#21370280