3.8 Oracle VM Release 3.1.1の新機能

Oracle VMリリース3.1.1の新機能および拡張機能は次のとおりです。

パフォーマンス、スケーラビリティおよびセキュリティ

  • Xenハイパーバイザの更新: Xenはリリース4.1.2に更新されています。

  • Oracle VM Server for x86の新しいDom0カーネル: Dom0カーネルは、Oracle Linuxで使用されるOracle Unbreakable Enterprise Kernel 2 (UEK2)と同一になり、Oracle Linuxでサポートされているドライバとの完全なバイナリ互換性が実現されています。 Oracle VM Dom0環境(より一般的な目的のOracle Linux環境ではない)の特殊な性質上、一部のLinuxドライバは、Oracle LinuxのUEK2カーネルとの完全な互換性がある場合でも、Oracle VMのコンテキストでサポートするために適切でない場合があります。 Oracleサポート・サービスから指示されないかぎり、追加のドライバをインストールしないでください。

  • ジャンボ・フレームのサポート: 様々なMTUサイズが完全にサポートされています。 ネットワークMTUサイズの設定の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』ボンド・ポートの作成に関する説明を参照してください。

  • LUNのサイズ変更: LUN (記憶域リポジトリまたはサーバー・プール・ファイル・システムのいずれかとして使用される)はOCFS2ファイル・システムのサイズも変更することができます。

  • OCFS2記憶域リポジトリへのバックアップ/リストア・アクセス: NFS共有としてOCFS2記憶域リポジトリを示し、記憶域リポジトリのコンテンツをバックアップおよびコピーするために外部ツールへのアクセスを有効にします。 記憶域リポジトリのバックアップの有効化の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』「Repository Exports」パースペクティブに関する説明を参照してください。

  • サーバー・プール間でのOCFS2リポジトリの移動: あるサーバー・プールからOCFS2記憶域リポジトリを削除して他のサーバー・プールへ追加します。 あるサーバー・プールから他のサーバー・プールへの記憶域リポジトリの移動のプロセスは簡素化され、障害時リカバリをより簡単にし、記憶域のアジリティが向上されています。

インストール

  • マルチパスSANからのブート: Oracle VM Serverをインストールして、ローカル記憶域のタイプを問い合せずにマルチパスSANからブートを実行できます。

ユーザビリティ

  • 仮想マシン・テンプレートの作成: 仮想マシンは、テンプレートとしてクローニングされ、テンプレートは他のテンプレートの作成に使用され、ウィザードを使用した仮想マシンの作成と同様の方法でテンプレートを作成できます。 仮想マシン・テンプレートの作成の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシンまたはテンプレートのクローニングに関する説明を参照してください。

  • 仮想マシンおよびテンプレートのクローニング: (構成情報、ディスク・リソース、記憶域およびネットワークを含む)仮想マシンまたはテンプレートのクローニング。 仮想マシンおよびテンプレートの移動とクローニングの詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシンまたはテンプレートのクローニングに関する説明を参照してください。

  • vCPUのホットアド: 仮想CPUを実行中の仮想マシンに即時追加します。 仮想マシンの編集および実行中の仮想マシンへのvCPUの追加の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシンの編集に関する説明を参照してください。

  • ホスト名およびIPを使用した複数のOracle VM Serverの検出: 個々のIPアドレスを別々に入力するかわりに、テキスト・フィールドに複数のホスト名またはIPアドレスを入力または貼付けして、Oracle VM Serverを検出します。 Oracle VM Serverの検出の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』サーバーの検出に関する説明を参照してください。

  • 仮想マシンのキーボード・マッピング: サーバー・プールだけでなく個々の仮想マシンで様々な言語でのキーボード・マッピングをサポートします。 仮想マシンの作成時のキーボード・マッピングの詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』仮想マシンの作成に関する説明を参照してください。

  • 仮想マシン・コンソール: 仮想マシン・コンソールが他のユーザーによって使用されている場合、仮想マシン・コンソールの制御を引き継ぐことができます。 仮想マシン・コンソールの詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』コンソールの起動に関する説明を参照してください。

  • ユーザー・インタフェースの改善: ユーザー・インタフェースの大幅な改善により、使用がより簡単になり、ワーク・フローがより直感的になり、タスクの実行に必要なクリック数を削減しました。 Oracle VM Managerユーザー・インタフェースの詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』Oracle VM Managerの使用に関する説明を参照してください。

  • ドラッグ・アンド・ドロップ: ユーザー・インタフェースでオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップできます。 ドラッグ・アンド・ドロップ機能の使用の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』ドラッグ・アンド・ドロップに関する説明を参照してください。