8.71 権限付与参照リクエストが大きすぎる場合、仮想マシンが起動時にハングアップする

権限付与参照の数が32,768を超える場合、起動順序で仮想マシンがハングアップすることがあります。

次のようなメッセージが/var/log/messagesに書き込まれます。

timestamp localhost kernel: xen_netfront: Initialising Xen virtual ethernet driver
timestamp localhost kernel: xen_netfront: can't alloc rx grant refs
timestamp localhost kernel: net eth7: only created 7 queues

Oracle VMリリース3.4.1以降、Xenネットワークおよびブロック・ドライバに対するマルチキュー・サポートを追加してI/Oスループットを大きくするには、権限付与参照およびキューの数を増やす必要があります。

注意

権限付与参照はXen権限付与表メカニズムに関連しています。詳細は、Xenのドキュメントを参照してください。

回避策: Oracle VM Serverの/etc/modprobe.d/ovs.confファイル内のxen_netback max_queuesオプションの値を小さくします。デフォルト値は8です。この値を、たとえば2に下げることができます。変更をovs.confに保存した後、Oracle VM Serverを再起動して変更を有効にする必要があります。

# Limit Xen netback max queue to 8
options xen_netback max_queues=2

Oracle Bug#22831141およびOracle Bug#22817043