8.100 (x86のみ) ISCSIまたはファイバ・チャネルLUNが多い場合は追加のサーバー・メモリーが必要

iSCSIまたはファイバ・チャネルLUNの数、あるいはOracle VM Serverで使用されるターゲットの数が増えると、サーバー上のメモリー消費量が増加します。 dom0が各LUNまたはターゲットに接続するために必要とするメモリーが増えるため、この状況は正常です。 このため、多数のLUNをサーバーに追加する場合は、これを処理するための適切な量の物理メモリーをサーバーに割り当てる必要があります。また、使用する追加のメモリーをdom0に割り当てる必要があります。 通常は、dom0の実行に割り当てられたメモリーに加えてLUN当たり約1 MBを割り当てます。 dom0のメモリー割当ての変更方法の詳細は、管理ドメインのメモリー・サイズの変更に関する説明を参照してください。

メモリーはサーバー上のgrub構成内でdom0に割り当てられます。 UEFIブートを使用している場合、grub構成ファイルは/boot/efi/EFI/redhat/grub.cfgにあります。それ以外の場合、grub構成ファイルは/boot/grub2/grub.cfgにあります。 'multiboot2 /xen.gz'で始まる行を編集し、必要な起動パラメータを追加します。 たとえば、構成の次の行に示されているdom0_memパラメータの値を調整します。

multiboot2 /xen.gz dom0_mem=max:6144M allowsuperpage dom0_vcpus_pin dom0_max_vcpus=20 placeholder ${xen_rm_opts}

現在のOracle VM Serverソフトウェアの以前のリリースを実行しているサーバーでは、前のバージョンのgrubがまだ使用されている可能性があります。 この場合、サーバー上の/boot/grub/grub.confファイルを編集して、構成の次の行に示されている'kernel /xen.gz'で始まる行のdom0_memパラメータを変更すれば、同じ結果になります。

kernel /xen.gz console=com1,vga com1=38400,8n1 dom0_mem=6144M allowsuperpage

dom0のgrub構成が自動的に更新されるように、インストール時にこれを割り当てることをお薦めします。 そうしない場合、grub構成を自分で調整する必要があることがあります。

Oracle VM Server上のLUNの数をサポートするメモリーが不足している場合、out-of-memory (oom) killが発生し、サーバーが不安定になります。

Oracle Bug#17614799