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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS ブート環境を更新する方法

ZFS ブート環境を更新するには、pkg update コマンドを使用します。ほとんどの場合、クローン BE またはバックアップ BE が作成され、自動的にアクティブにされます。ベストプラクティスとしては、最初に pkg update –nv コマンドを使用して、作成対象がバックアップ BE と新規 BE のどちらであるか、およびどのパッケージが更新されるかを判別します。新規 BE とバックアップ BE もそれぞれ別にアクティブにされて更新されます。新規 BE はデフォルトで自動的にアクティブにされますが、バックアップ BE は自動的にはアクティブにされません。また、新規 BE は更新されますが、バックアップ BE は更新されません。

始める前に


Caution

注意  -  BE の更新時には、ルートプールバージョンのアップグレードが必要になる可能性があります。最近の更新に対して現在のプールバージョンのアップグレードが利用可能な場合、以前の BE のプールバージョンが低ければ、以前の BE はブートできません。プールバージョンをアップグレードする前に、すべての機能がテストされ、現在の更新に問題がないことを確認します。 プールバージョンのアップグレードについては、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 のZFS ストレージプールをアップグレードするを参照してください。


  1. システムの既存の BE 情報を表示します。
    # beadm list
  2. BE を更新します。
    # pkg update

    既存の BE の名前が solaris の場合、solaris-1 と呼ばれる新しい BE が作成され、pkg update 操作の完了後に自動的に有効になります。

  3. システムをリブートしてから、BE のステータスを確認します。
    # init 6
    .
    .
    .
    # beadm list
  4. (オプション) 新しい BE のブート時にエラーが発生した場合は、以前の BE を有効にしてブートします。
    # beadm activate previousBE
    # init 6

    アクティブ化された BE がブートしない場合は、復旧のためにバックアップ BE からブートする方法を参照してください。