Oracle® Solaris 10 から Oracle Solaris 11.2 への移行

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更新: 2014 年 12 月
 
 

インストール前後の日付と時間の再構成

Oracle Solaris 11 はリアルタイムクロック (RTC) を協定世界時 (UTC) 形式で保持します。x86 プラットフォームでの動作は、このリリースと Oracle Solaris 10 とで異なります。対話型インストーラを使用することで、インストール時に日付と時間を構成できます。そのプロセスの一環として、RTC が UTC 形式の時間で更新されます。ただし、AI はインストール時に RTC の日付と時間を調整しません。インストールされるファイルのタイムスタンプが正しいことを保証するには、インストールを開始するに、BIOS の時間を UTC 形式で構成してください。x86 プラットフォームでは、pkg update コマンドを使用するときに、OS は RTC の時間をローカル時間の形式で引き続き保持します。この方法は、Oracle Solaris 11 の BE と以前のリリースからの BE との間で時間の不一致を回避するために使用されます。


注 -  Oracle Solaris 11 を Oracle VM VirtualBox ゲストとして実行している場合は、仮想マシンのシステム設定の「ハードウェアクロックを UTC にする」時間設定をオンまたはオフにします。

ローカル時間形式から UTC 形式への切り替え

ローカル時間形式から UTC 形式に切り替えるには、次のようにカーネルと RTC の間の時間差を 0 に設定します。

# rtc -z GMT

日付/時間を調整する必要がある場合は、date コマンドを使用します。date(1)を参照してください。

UTC 形式からローカル時間形式への切り替え

UTC からローカル時間への切り替えが完了したら、sysconfig コマンドを使用してタイムゾーン設定を再構成するたびに、次のように rtc timezone コマンドを –z オプションで実行します。

# rtc -z timezone

RTC 時間をローカル時間として保持する複数のオペレーティングシステムを実行しているシステムでのローカル時間の保守

    いくつかのオペレーティングシステムを同じ Oracle Solaris 11 システム上で保守してブートするときに、それらのオペレーティングシステムが RTC 時間をローカル時間として保持している場合、RTC 時間の観点からそれらのオペレーティングシステムが共存できる方法がいくつかあります。

  • RTC 時間をローカル時間形式で保持している OS で、ローカル時間を UTC 形式に切り替えます。

    たとえば、Windows 7 をデュアルブートしている場合は、次のようにレジストリキーを設定します。

    [HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation] \
    "RealTimeIsUniversal"=dword:00000001
  • 新しくインストールした Oracle Solaris 11 システムで、UTC 形式からローカル時間に切り替えます。

  • RTC 形式がローカル時間で動作しているとみなすオペレーティングシステムで時間情報プロトコル (NTP) を有効にします。この場合、時間は自動的に同期されます。