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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS ストレージプールの問題のトラブルシューティング

    次の新しい診断の説明と機能を確認してください。

  • 障害の発生したデバイスzpool status –l の出力を確認して障害の発生したデバイスの物理的な位置を特定し、それを交換します。障害の発生したディスクの交換については、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 の破損したデバイスを交換または修復するを参照してください。

  • 障害の発生したデバイスの通知 – ハードウェアコンポーネントが障害と診断された場合など、さまざまな障害管理イベントに応じて電子メール通知を送信するように smtp-notify サービスを構成できます。smf(5) の通知パラメータのセクションを参照してください。

    デフォルトでは、いくつかの通知は root ユーザーに送信されるように自動的に設定されます。/etc/aliases ファイルでユーザーアカウントの別名を root として追加した場合は、電子メール通知を受け取ります。

  • デバイスの移動 – ZFS ストレージプールの一部であるデバイスには、デバイス ID が含まれています (デバイスドライバでデバイス ID が作成されたか、または組み立てられた場合)。すべてのファイルシステムと同様に、ZFS はそのベースとなるデバイスと非常に密接な関係を持っています。システムのファームウェアのアップグレード、別のコントローラへのプールデバイスの移動、またはデバイスのケーブル接続の変更を試行する場合、最初にプールをエクスポートすることも検討できます。デバイス ID がデバイスの変更に付随せず、これが Oracle 以外のハードウェアで起こることがある場合、そのプールとプールデータは使用できなくなる可能性があります。これらのドライバではデバイス ID が完全にサポートされるため、通常、使用中のプールでデバイスが変更された場合、Oracle の Sun ハードウェアは復元可能です。ただし、ハードウェアの変更を行う前に、プールをエクスポートすることも検討できます。

Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 の第 10 章Oracle Solaris ZFS のトラブルシューティングとプールの回復を参照してください。