Oracle Solaris 11.1 以降、GRUB 2 が x86 プラットフォーム上のデフォルトのブートローダーです。GRUB 2 は、GRUB Legacy によって使用される menu.lst ファイルとは異なる構成ファイル (grub.cfg) を使用します。grub.cfg ファイルには、すべての Oracle Solaris メニューエントリを含む GRUB 構成の大部分が含まれています。menu.lst ファイルとは異なり、grub.cfg ファイルは、bootadm コマンドでのみ管理します。このファイルを直接編集しないでください。
また、grub.cfg ファイルにはカスタムメニューエントリも含まれていません。カスタムメニューエントリには、追加の構成ファイル (custom.cfg) を使用できます。custom.cfg にカスタムメニューエントリをはじめて追加する前に、まずこのファイルを作成し、次にそれを grub.cfg および menu.conf ファイルと同じ場所 (/pool-name/boot/grub/) に格納する必要があります。
ブートプロセス中、GRUB は、boot/grub サブディレクトリ内で、ルートプールの最上位データセット内の custom.cfg ファイルの存在をチェックします。このファイルが存在する場合、GRUB はこのファイルをソースとし、その内容がメインの grub.cfg ファイルにテキストで挿入されたかのように、ファイル内のすべてのコマンドを処理します。
たとえば、64 ビットの UEFI ファームウェアを搭載するシステムでは、custom.cfg ファイルのエントリは次のようになります。
menuentry "Windows (64-bit UEFI)" { insmod part_gpt insmod fat insmod search_fs_uuid insmod chain search --fs-uuid --no-floppy --set=root cafe-f4ee chainloader /efi/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi }
BIOS ファームウェアを搭載するシステムで、このファイルのエントリは、次のようになります。
menuentry "Windows" { insmod chain set root=(hd0,msdos1) chainloader --force +1 }
Oracle Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン のGRUB 構成のカスタマイズを参照してください。