可観測性、デバッグ、およびチューニング機能の変更には、次のものがあります。
DTraces 機能の変更 – DTrace 機能の変更には、次のものがあります。
errexit オプション – エラーが発生したときに DTrace スクリプトを終了するかどうかを指定する追加の DTrace コンシューマオプションが追加されました。この拡張機能により、エラーが報告されるが、スクリプトは終了しないという以前の DTrace の動作が変更されます。
llquantize() アクション – 新しい線形対数量子化集約アクションに対するサポートが追加されました。この集約アクションを使用すると、既存の lquantize() アクションに似た線形ステップバケット内のデータを複数の等級で同時に収集できます。
スケーラビリティーの改善 – DTrace の内部処理では、より大規模なシステムでのパフォーマンスの向上をサポートするスケーラビリティーがいくつか改善されています。
構造体とビットフィールドの拡張 – ユーザー定義の構造体とビットフィールドの予測される動作が、パディングのための適切な ABI 仕様に準拠するように変更されました。この変更により、以前に回避方法として導入された変数を DTrace スクリプトからすべて削除することが必要になる場合があります。
tracemem() の拡張 – このアクションには、表示するバイト数 (トレースされたバイト数より少ない可能性があります) を指定する追加の引数が含まれています。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 Dynamic Tracing Guide を参照してください。
ユーザーとプロセスの監視 – どのユーザーとプロセスがネットワーク接続を担当するかを監視するには、netstat で –u オプションを使用します。netstat(1M) およびOracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 のユーザーとプロセスの情報の表示を参照してください。
システムチューニング機能 – 次のシステムチューニング機能が強化されました。
NFS 関連の SMF 構成パラメータの変更 – network/nfs/server サービスには、nfs-props プロパティーグループが含まれており、これにより、NFS 認証キャッシュおよび mountd ネットグループキャッシュのリフレッシュを制御する構成可能なパラメータを提供しています。Oracle Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル の第 4 章NFS チューニング可能パラメータを参照してください。
Oracle Solaris ZFS チューニング可能パラメータのフラッシュストレージの変更 – フラッシュストレージで ZFS を使用している場合、次に関連する更新情報については、Oracle Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル の第 3 章Oracle Solaris ZFS チューニング可能パラメータを参照してください。
F20 PCIe Accelerator カード
F40 PCIe Accelerator カード
F80 PCIe Accelerator カード
F5100 フラッシュストレージアレイ
フラッシュ SSD