Oracle Solaris 11 システムは、デフォルトでは ZFS ルートファイルシステムからブートし、ZFS ルートファイルシステムは rpool という名前の ZFS ルートプール内に含まれています。UFS ファイルシステムの作成は Oracle Solaris 11 で引き続きサポートされていますが、UFS または Solaris Volume Manager のルートファイルシステムからブートすることはできなくなりました。
次の情報を確認してください (復旧目的でシステムをブートする方法に影響します)。
システムのサービスプロセッサ (SP) または ILOM を使用してシステム関連の問題から回復する場合、システムの SP または ILOM へのアクセス方法は以前のリリースと同じです。主な相違点は、SPARC ベースのシステムの OBP ok プロンプトまたは x86 ベースのシステムのファームウェア画面 (BIOS または UEFI) に達したあとのシステムをブートする方法に関連するものです。
Oracle Solaris 10 では、フラッシュアーカイブ機能を使用して UFS または ZFS ルート環境のコピーを作成しておき、システムまたはデバイスの障害が発生した場合にそのフラッシュアーカイブを復元して、システム環境を回復します。このリリースでは、Oracle Solaris 統合アーカイブを作成および配備して、システムの復旧とクローニングの操作を実行できます。Oracle Solaris 統合アーカイブは、OS のアーカイブインスタンスを 1 つ以上含めることができるシステムアーカイブです。各インスタンスは個別に参照されるシステムです。インスタンスは、大域ゾーン内または非大域ゾーン内のいずれかのブート環境として定義されます。各システムアーカイブには、任意の数の大域ゾーンおよび非大域ゾーンを含めることができます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのシステム復旧とクローン を参照してください。