ZFS ルートプールディスクとブート管理のサマリーは次のとおりです。
Oracle Solaris 10 および Oracle Solaris 11 11/11:
SPARC: オープンブート PROM (OBP) には、SMI (VTOC) ラベルの付いたルートプールディスクが必要です。
SPARC: zpool replace でルートプールディスクを置き換える場合は、次のようにブートブロックを手動で適用します。
# installboot -F zfs /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/zfs/bootblk /dev/rdsk/c1t0d0s0
SPARC および x86: zpool attach でルートプールディスクをアタッチして、ミラー化したルートプールを作成するには、次のスライス構文が必要です。
# zpool attach rpool c0t5000CCA03C5A5314d0s0 c0t5000CCA03C5A5340d0s0
EFI ラベルの付いたディスクを SMI (VTOC) ラベルが必要なルートプールディスクにアタッチしようとする場合は、次の例に示すように、再アタッチされる前にラベルを手動で変更する必要があります。
# format -L vtoc -d c1t0d0 Searching for disks...done selecting c1t0d0 [disk formatted] c1t0d0 is labeled with VTOC successfully.
このコマンドはエラーチェックを行わないため、適切なディスクのラベルを変更してください。ルートプールに使用するディスクに SMI (VTOC) ラベルを適用する場合は、デフォルトのパーティションテーブルが適用されます。これは、デフォルトの s0 スライスのサイズが小さすぎる可能性があることを意味します。パーティションまたはスライスのサイズの変更に関する詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのデバイスの管理 のディスクラベルを作成する方法を参照してください。
x86: GRUB Legacy およびルートプールディスクには、SMI (VTOC) ラベルが必要です。
x86: zpool replace コマンドでルートプールディスクを置き換える場合は、次のようにブートブロックを手動で適用します。
# installgrub /boot/grub/stage1 /boot/grub/stage2 /dev/rdsk/c1t0d0s0
x86: ルートプールディスクは 2T バイト未満にする必要があります。
Oracle Solaris 11.1 以降:
SPARC: OBP は SMI (VTOC) ラベルの付いたルートプールディスクを必要とします。
SPARC: zpool replace でルートプールディスクを置き換える場合は、次の例に示すように、ブートブロックを手動で適用します。
# bootadm install-bootloader
SPARC: zpool attach でルートプールディスクをアタッチして、ミラー化したルートプールを作成するには、次のスライス構文が必要です。
# zpool attach rpool c0t5000CCA03C5A5314d0s0 c0t5000CCA03C5A5340d0s0
x86: GRUB 2 およびルートプールディスクには、ほとんどの場合 EFI ラベルが付いています。
x86: zpool replace でルートプールディスクを置き換える場合は、次のようにブートブロックを手動で適用します。
# bootadm install-bootloader
x86: zpool attach でルートプールディスクをアタッチして、ミラー化したルートプールを作成するには、次の例に示すようにディスク全体構文が必要です。
# zpool attach rpool c0t5000CCA03C5A5314d0 c0t5000CCA03C5A5340d0
Oracle Solaris 10 および 11 リリース:
zpool attach コマンドを使用すると、自動的にブートブロックが適用されます。