Oracle® Solaris 10 から Oracle Solaris 11.2 への移行

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更新: 2014 年 12 月
 
 

電源管理構成の変更点

Oracle Solaris 10 では、電源管理は /etc/power.conf ファイルを構成したり、pmconfig コマンドを使用したりして管理します。Oracle Solaris 11 では、pmconfig コマンドが poweradm コマンドに置き換えられています。Oracle Solaris 11 での電源管理には、プラットフォームと実装の詳細を管理する少数の制御が含まれています。poweradm コマンドを使用すると、これらの少数の制御を操作することで、電源管理を簡素化できます。poweradm(1M) を参照してください。

    電源管理の移行に関する次の潜在的な問題点を確認してください。

  • デフォルトでは、保存停止はどのシステムでも有効になっていません。この機能をサポートするシステムで保存停止を有効にし、この設定を検査するには、次のように poweradm コマンドを使用します。

    # poweradm set suspend-enable=true
    # poweradm get suspend-enable
  • デフォルトでは、poweradm コマンドの administrative-authority SMF サービスプロパティーは platform 値に設定されています。ただし、time-to-full-capacity および time-to-minimum-responsiveness の値を設定するadministrative-authority サービスプロパティーを smf 値に設定した場合、電源サービスは保守モードになります。この問題が発生した場合は、次のように回復できます。

    # poweradm set administrative-authority=none
    # poweradm set time-to-full-capacity=
    # poweradm set time-to-minimum-responsiveness=
    # svcadm clear power
    # poweradm set administrative-authority=smf
  • GNOME 電源マネージャー (GPM) 機能は、GUI が起動すると実行され、電源管理設定を変更します。この動作は、電源管理を GNOME デスクトップの動作と一体化できるようにするためのものです。Oracle Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理 のシステム電源サービスの管理を参照してください。