Oracle® Solaris 10 から Oracle Solaris 11.2 への移行

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更新: 2014 年 12 月
 
 

データリンク構成の管理

新規インストールを実行する場合は、システム上のネットワークデバイスの総数に応じて、net0net1、および netN 命名規則を使用することで、すべてのデータリンクに自動的に総称名が割り当てられます。インストール後は、別のデータリンク名を使用できます。Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の第 2 章Oracle Solaris でのデータリンク構成の管理を参照してください。

アップグレード時は、以前使用されていたリンク名が保持されます。

システム上のデータリンクに関する情報は次のように表示します。

# dladm show-phys
LINK              MEDIA                STATE      SPEED  DUPLEX    DEVICE
net2              Ethernet             up         10000  full      hxge0
net3              Ethernet             up         10000  full      hxge1
net4              Ethernet             up         10     full      usbecm0
net0              Ethernet             up         1000   full      igb0
net1              Ethernet             up         1000   full      igb1
net9              Ethernet             unknown    0      half      e1000g0
net5              Ethernet             unknown    0      half      e1000g1
net10             Ethernet             unknown    0      half      e1000g2
net11             Ethernet             unknown    0      half      e1000g3

これらの条件に基づくと、より下位のマザーボードまたは IO ボード、ホストブリッジ、PCIe ルートコンプレックス、バス、デバイス、および機能上の Ethernet デバイスが、ほかのデバイスより高くランク付けされます。次のように、リンク名、デバイス、および場所の対応関係を表示できます。

# dladm show-phys -L
LINK         DEVICE        LOCATION
net0         e1000g0       MB
net1         e1000g1       MB
net2         e1000g2       MB
net3         e1000g3       MB
net4         ibp0          MB/RISER0/PCIE0/PORT1
net5         ibp1          MB/RISER0/PCIE0/PORT2
net6         eoib2         MB/RISER0/PCIE0/PORT1/cloud-nm2gw-2/1A-ETH-2
net7         eoib4         MB/RISER0/PCIE0/PORT2/cloud-nm2gw-2/1A-ETH-2

Oracle Solaris 10 では、/etc/path_to_inst ファイルを使用して、物理および仮想ネットワークデバイスに関する情報を格納できます。Oracle Solaris 11 では、このファイルに物理ネットワークインタフェースのリンク名が含まれません。この情報を表示するには、前の例で示したように、dladm show-phys コマンドを使用します。

Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の第 2 章Oracle Solaris でのデータリンク構成の管理を参照してください。