Oracle Solaris 統合アーカイブ機能は、単一ファイル形式のポイントインタイムシステムアーカイブイメージ 1 つ以上で構成される複数のシステムアーカイブをサポートしています。統合アーカイブには、単一ホストから 1 つ以上のアーカイブ済み Solaris インスタンスを含めることができます。アーカイブの作成中にインストール済みの個々のゾーンを選択して含めることができる一方で、ホスト自体はオプションです。統合アーカイブは、Oracle Solaris 10 でサポートされている Oracle Solaris フラッシュアーカイブのインストール方法と同様の機能を提供します。
次のいずれかのメソッドを使用して、システム復旧、クローニング、および移行を実行するための統合アーカイブを配備できます。
AI によるインストール方法
Oracle Solaris ゾーンユーティリティー
統合アーカイブのブート可能メディア
Oracle Solaris 10 では、Oracle Solaris フラッシュアーカイブのインストール方法が使用されます。仮想システムが広く採用される前に導入されたため、フラッシュアーカイブはベアメタルシステム用の OS インスタンスを作成して配備するように設計されています。フラッシュアーカイブは、実行中のシステムおよびシステムに関連するメタデータからファイルシステムデータを取得します。ただし、Oracle Solaris 11 で使用されるブート環境 (BE)、Image Packaging System (IPS)、およびさまざまな仮想化テクノロジをサポートするには、より柔軟で堅牢なアーカイブソリューションが必要でした。統合アーカイブはゾーンなどの仮想化環境に加え、同じハードウェアアーキテクチャー内でのクロスプラットフォームの相互運用性をサポートします。
archiveadm コマンドを使用すると、システムのクローニングや復旧のため、実行中の Oracle Solaris システムのシステムアーカイブイメージを作成できます。このコマンドを使用して、既存のアーカイブに関する情報を取得したり、アーカイブからブート可能なメディアを作成したりすることもできます。archiveadm(1M) を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのシステム復旧とクローン を参照してください。