搬入経路の要件
搬入口からサーバーの開梱場所まで、およびその後の最終設置場所までの搬入経路を慎重に計画します。搬入経路全体で、隙間、障害物、その他異常のある位置を確認します。搬入経路の全体にわたって、振動の原因となる可能性のある段差がないことを確認してください。
パレットジャッキまたはフォークリフトを使用して、サーバーを搬入口から適切な開梱場所まで移動します。データセンターに入り込む浮遊微粒子を減らすために、開梱場所は最終設置場所から離れた空調設備の整った場所にしてください。
ラックマウントサーバーを開梱したら、2 人以上で、サーバーを最終設置場所まで押します。詳細は、サーバーの移動を参照してください。
注 -
有孔タイルはサーバーの車輪によって損傷する可能性があるため、有孔タイルのない搬入経路を選択してください。可能な場合は常に、厚い段ボール、または梱包されたサーバーの全重量を支えることができる十分な強度を持つ別の資材で、搬入経路全体を保護してください (
ラックマウントサーバーの出荷用コンテナの仕様を参照)。
注 -
搬入経路にある穴や隙間を埋めるブリッジとして、必ずエッジ部分を面取りした 3/16 インチ (4.8 mm) の厚さの A36 金属プレートを使用してください。そうしないと、サーバーの車輪が隙間にはまり込む可能性があります。たとえば、エレベータの乗り降りをするときは、必ず金属プレートを使用してください。
次の搬入経路の寸法は、ドアを通り抜けたり障害物を避けたりするために必要な最小スペースです。サーバーを移動するために必要な人員や装置のために、さらにスペースを追加します。これらの寸法は、平面のみに対するものです。戸口が斜面の上または下にある場合、梱包されたサーバーでは 88 インチ (2235 mm)、開梱されたサーバーでは 80 インチ (2032 mm) まで、戸口の隙間を増やします。
表 11 ラックマウントサーバーの搬入経路の要件
|
|
|
|
|
86 in. (2184 mm)
|
78.7 in. (2000 mm)
|
|
ドアの最小幅
|
48 in. (1220 mm)
|
24.6 in. (600 mm)
|
|
通路の最小幅
|
48 in. (1220 mm)
|
24.6 in. (600 mm)
|
|
|
6 度 (最大 10.5% 等級)
|
6 度 (最大 10.5% 等級)
|
|
エレベータの最小奥行き
|
62 in. (1575 mm)
|
59 in. (1499 mm)
|
|
エレベータ、出荷用コンテナ、および床の最小耐荷重 (最大重量)
|
フル構成の SPARC M7-16 サーバーの最大重量は梱包状態で約 1950 lb (885 kg) で、フル構成の SPARC M7-8 サーバーは梱包状態で約 1100 lb (499 kg) です。エレベータと出荷用設備の可搬重量を検証してから、それらをサーバーの搬送に使用してください。
|
|