Oracle® Solaris Cluster 4.3 システム管理

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更新: 2016 年 7 月
 
 

クラスタの時間をリセットする方法

Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、NTP を使用して、クラスタノード間の時間同期を維持しています。グローバルクラスタの時間の調整は、ノードが時間を同期するときに、必要に応じて自動的に行われます。詳細は、Oracle Solaris Cluster 4.3 Concepts Guideおよび http://download.oracle.com/docs/cd/E19065-01/servers.10k/時間情報プロトコルのユーザーガイドを参照してください。


Caution

注意  -  NTP を使用する場合、クラスタの稼動中はクラスタの時間を調整しないでください。daterdate、または svcadm コマンドを使用した対話形式で、または cron スクリプト内で、時間を調整しないでください。詳細は、date(1)rdate(1M)svcadm(1M)、または cron(1M) のマニュアルページを参照してください。ntpd(1M) のマニュアルページは、service/network/ntp の Oracle Solaris 11 パッケージで配布されています。


phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。

この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。

  1. グローバルクラスタ内の任意のノードで root 役割になります。
  2. グローバルクラスタを停止します。
    phys-schost# cluster shutdown -g0 -y -i0
  3. SPARC ベースのシステムではノードが ok プロンプトを表示し、x86 ベースのシステムでは GRUB メニューで「Press any key to continue」というメッセージが表示されていることを確認します。
  4. 非クラスタモードでノードをブートします。
    • SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。

      ok boot -x
    • x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。

      # shutdown -g -y -i0
      
      Press any key to continue
    1. GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Oracle Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。

      GRUB メニューが表示されます。

      GRUB ベースのブートの詳細は、Oracle Solaris 11.3 システムのブートとシャットダウン の システムのブートを参照してください。

    2. ブートパラメータの画面で、矢印キーを使用してカーネルエントリを選択し、e を入力してエントリを編集します。

      GRUB ブートパラメータ画面が表示されます。

    3. コマンドに -x を追加して、システムを非クラスタモードでブートするように指定します。
      [ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB
      lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible
      completions of a device/filename. ESC at any time exits. ]
      
      grub edit> kernel$ /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix _B $ZFS-BOOTFS -x
    4. Enter キーを押して変更を受け入れ、ブートパラメータの画面に戻ります。

      画面には編集されたコマンドが表示されます。

    5. b と入力して、ノードを非クラスタモードでブートします。

      注 -  カーネルブートパラメータコマンドへのこの変更は、システムをブートすると無効になります。次にノードをリブートする際には、ノードはクラスタモードでブートします。クラスタモードではなく、非クラスタモードでブートするには、これらの手順を再度実行して、カーネルブートパラメータコマンドに -x オプションを追加します。
  5. 単一のノードで、date コマンドを実行して時間を設定します。
    phys-schost# date HHMM.SS
  6. ほかのマシンで、rdate(1M) コマンドを実行し、時間をこのノードに同期化します。
    phys-schost# rdate hostname
  7. 各ノードを起動し、クラスタを再起動します。
    phys-schost# reboot
  8. すべてのクラスタノードで変更が行われたことを確認します。

    各ノードで、date コマンドを実行します。

    phys-schost# date