Oracle Solaris Cluster の cluster shutdown コマンドは、グローバルクラスタサービスを正しい順序で停止し、グローバルクラスタ全体をクリーンに停止します。cluster shutdown コマンドは、グローバルクラスタの場所を移動するときに使用できます。また、アプリケーションエラーによってデータが破損した場合に、グローバルクラスタを停止するときにも使用できます。clzonecluster halt コマンドは、特定のノード上のゾーンクラスタ、または構成済みのすべてのノード上のゾーンクラスタ全体を停止します (ゾーンクラスタ内で cluster shutdown コマンドを使用することもできます)。詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
この章の手順の phys-schost# は、グローバルクラスタプロンプトを表します。clzonecluster の対話型シェルプロンプトは clzc:schost> です。
Oracle Solaris Cluster Manager ブラウザインタフェースを使用して、ノードを退避することもできます。Oracle Solaris Cluster Manager のログイン手順については、Oracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。
cluster shutdown と clzonecluster halt コマンドは、それぞれグローバルクラスタまたはゾーンクラスタ内のすべてのノードを停止します。その処理は次のように行われます。
実行中のすべてのリソースグループをオフラインにする。
グローバルクラスタまたはゾーンクラスタのすべてのクラスタファイルシステムをマウント解除する。
cluster shutdown コマンドが、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタ上のアクティブなデバイスサービスを停止する。
cluster shutdown コマンドは init 0 を実行して、クラスタ上のすべてのノードを OpenBoot PROM ok プロンプトの状態にする (SPARC ベースのシステムの場合) か、または GRUB メニューの「Press any key to continue」メッセージの状態にします (x86 ベースのシステムの場合)。GRUB ベースのブートの詳細は、Oracle Solaris 11.3 システムのブートとシャットダウン の システムのブートを参照してください。clzonecluster halt コマンドは zoneadm –z zone-cluster-name halt コマンドを実行して、ゾーンクラスタのゾーンを停止します (ただし、シャットダウンしません)。
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