この手順では、Automated Installer サーバー上で対話型の scinstall ユーティリティーを使用します。前もって AI サーバーを設定し、Oracle Solaris Cluster リポジトリから ha-cluster/system/install パッケージをインストールしておく必要があります。アーカイブのノード名は、復元するノードと同じである必要があります。
これらのガイドラインに従い、次に示す手順で対話式の scinstall ユーティリティーを使用します。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
phys-schost# archiveadm create -r archive-location
アーカイブを作成する場合は、共有ストレージ上に存在する ZFS データセットを除外します。共有ストレージ上のデータを復元する予定がある場合は、従来の方法を使用してください。
archiveadm コマンドの使用の詳細は、archiveadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
phys-schost# scinstall
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 2) Securely install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 3) Print release information for this Automated Installer install server * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 2
セキュアでない AI サーバーインストールを使用してクラスタノードを復元するには、オプション 1 を選択します。セキュアな AI サーバーインストールを使用してクラスタノードを復元するには、オプション 2 を選択します。
カスタム Automated Installer メニューまたはカスタムセキュア Automated Installer メニューが表示されます。
「クラスタ名」画面が表示されます。
「クラスタノード」画面が表示されます。
1 行に 1 つのノード名を入力します。終了したら Control-D を押し、リストを確認するために yes を入力して Return キーを押します。クラスタ内のすべてのノードを復元する場合は、すべてのノードを指定します。
scinstall ユーティリティーがノードの MAC アドレスを見つけられない場合は、プロンプトが表示されたときに各アドレスを入力します。
ノードを復元するために使用されるアーカイブは、復旧用のアーカイブである必要があります。特定のノードを復元するために使用するアーカイブファイルは、同じノード上に作成されている必要があります。復元するクラスタノードごとに、これを繰り返します。
このユーティリティーではまた、DHCP サーバー上で DHCP マクロを追加するための手順が出力されるほか、SPARC ノードのセキュリティー鍵も追加またはクリアされます (セキュアインストールを選択した場合)。これらの手順に従ってください。
AI マニフェストは、次のディレクトリにあります。
/var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/ \ cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml
インストールのターゲットデバイスを見つけるためのサポートされる条件の使用方法に基づいて、マニフェストファイル内の target 要素を更新します。たとえば、disk_name サブ要素を指定できます。
# installadm update-manifest -n cluster-name-{sparc|i386} \ -f /var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml \ -m node-name_manifest
クラスタノードのアーキテクチャーが SPARC と i386 であることに注意してください。
root 役割として、次のコマンドを使用して、pconsole ユーティリティーを起動します。
adminconsole# pconsole host[:port] […] &
また、pconsole ユーティリティーを使用してマスターウィンドウを開くことができます。ここでの入力を、個々のすべてのコンソールウィンドウに同時に送信できます。
Oracle Solaris ソフトウェアはデフォルトの構成でインストールされます。
インストール中に Oracle Solaris をカスタマイズするには、代わりにOracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアのインストール の Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の手順に従ったあと、Oracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアのインストール の Oracle Solaris Clusterソフトウェアパッケージをインストールする方法の手順に従ってクラスタをインストールし、構成します。
phys-schost# cluster shutdown -g 0 -y
ok boot net:dhcp - install
# reboot -p
GRUB メニューが表示されます。
各ノードが自動的にリブートされ、インストールが完了したらクラスタに参加するようになります。ノードは、アーカイブが作成されたときと同じ状態に復元されます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、各ノード上の /var/cluster/logs/install/sc_ai_config.log ファイルに記録されます。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。