IPS パッケージは、Oracle Solaris 11 オペレーティングシステムで導入されました。各 IPS パッケージは、Fault Managed Resource Indicator (FMRI) によって記述されており、pkg コマンドを使用して、SRU 更新を実行します。また、scinstall –u コマンドを使用して SRU 更新を実行することもできます。
特定のパッケージを更新して、更新された Oracle Solaris Cluster データサービスエージェントを使用する場合があります。
更新する各グローバルクラスタノードでこの手順を実行します。クラスタノード上のブランドのないゾーンクラスタも自動的にこの更新を受け取ります。
たとえば、特定のパブリッシャーからのパッケージを更新するには、pkg-fmri にパブリッシャー名を指定します。
# pkg update pkg-fmri
注意 - pkg update コマンドに pkg-fmri を指定しないで使用すると、更新を入手可能なすべてのインストール済みパッケージが更新されます。 |
インストール済みのパッケージの新しいバージョンが利用可能で、残りのイメージと互換性がある場合、パッケージはそのバージョンに更新されます。reboot-needed フラグが true に設定されているバイナリがパッケージに含まれている場合、pkg update pkg-fmri を実行すると、新しいブート環境が自動的に作成され、更新後に新しいブート環境でブートされます。更新しているパッケージにリブートを強制するバイナリが含まれていない場合、pkg update コマンドはライブイメージを更新するため、リブートは必要ありません。
# pkg change-facet facet.version-lock.pkg-name=false # pkg update pkg-name
例を示します。
# pkg change-facet facet.version-lock.ha-cluster/data-service/weblogic=false # pkg update ha-cluster/data-service/weblogic
# pkg change-facet facet.version-lock.pkg-name=false # pkg freeze pkg-name
特定のエージェントのフリーズに関する詳細は、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の オプションのコンポーネントのインストールの制御を参照してください。
# pkg verify -v pkg-fmri