ここでは、クラスタの管理を準備する方法について説明します。
Oracle Solaris Cluster ハードウェア構成は時とともに変化していくので、サイトに固有のハードウェアの特徴を記録しておきます。クラスタを変更または更新するときには、このハードウェアの記録を参照することで管理作業を少なくすることができます。また、さまざまなクラスタコンポーネント間のケーブルや接続部にラベルを付けておくと、管理作業が簡単になります。
また、元のクラスタ構成とその後の変更を記録しておくと、サン以外のサービスプロパイダがクラスタをサービスする時間を節約できます。
専用のワークステーションまたは管理ネットワーク経由で接続されているワークステーションを管理コンソールとして使用して、アクティブなクラスタを管理できます。
pconsole ユーティリティーを使用して、クラスタノードごとの端末ウィンドウに加えて、入力したコマンドを同時にすべてのノードに対して発行するマスターウィンドウを実行できます。管理コンソールへの pconsole ソフトウェアのインストールについては、Oracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアのインストール の pconsole ソフトウェアを管理コンソールにインストールする方法を参照してください。
Oracle Solaris Cluster Manager ブラウザインタフェースを使用して、クラスタとクラスタコンポーネントを構成、モニター、および管理できます。Oracle Solaris Cluster Manager のログイン手順については、Oracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。
管理コンソールはクラスタノードではありません。管理コンソールは、パブリックネットワークまたはネットワークベースの端末集配信装置 (コンセントレータ) を通じてクラスタノードにリモートアクセスするために使用します。
Oracle Solaris Cluster には、専用の管理コンソールは必要ありませんが、コンソールを使用すると、次の利点が得られます。
コンソールと管理ツールを同じマシンにまとめることで、クラスタ管理を一元化できます。
システム管理者や保守担当者がすみやかに問題を解決できるようになる可能性があります。
ご使用のクラスタを定期的にバックアップしてください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは高可用性環境を備えており、データのミラー化されたコピーがストレージデバイスに存在しますが、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは定期的なバックアップの代わりにはなりません。Oracle Solaris Cluster 構成は、複数の障害に耐えることができますが、ユーザーやプログラムのエラー、または致命的な障害からは保護されません。したがって、データ損失に対する保護のために、バックアップ手順を用意しておいてください。
次の情報もバックアップしてください。
すべてのファイルシステムのパーティション
DBMS データサービスを実行している場合は、すべてのデータベースのデータ
すべてのクラスタディスクのディスクパーティション情報