サーバーには Oracle ILOM と Oracle System Assistant という 2 つの組み込みシステム管理ツールと、ホストから実行できる一連のコマンド行ツールが含まれています。
サーバーは、脱着可能サービスプロセッサ (SP) ドーターカードがマザーボードに装着された状態で届きます。SP は業界標準の IPMI 機能セットをサポートし、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.2.5 とキーボード、ビデオ、マウス、およびストレージ (KVMS) のリモートリダイレクションが含まれています。
SP では単一サーバー管理ツールである Oracle ILOM が実行され、サーバーのサブシステムとコンポーネントのリアルタイムステータスや詳細情報が提供されるため、サーバーのモニターと管理が可能になります。Oracle ILOM はサーバー OS から独立して実行され、全電力モードとスタンバイ電源モードの両方でアクセスできます。SP Oracle ILOM にはサーバーのバックパネル上の SP 100/1000/10000 Ethernet NET MGT ポート、またはホスト組み込みの 10 ギガビット Ethernet ポートの 4 個のうちの 1 つからアクセスできます (サイドバンド管理を使用)。
サーバーに Oracle System Assistant が装備されている場合があります。Oracle System Assistant はサーバーの初期設定や OS のインストールを支援するサーバープロビジョニングと更新のためのツールで、サーバーの更新を簡単に管理できるようになります。オプションである Oracle System Assistant は、工場出荷時に "OSA USB" というラベルの付いた内部 USB スロットに装着される USB フラッシュドライブとして提供されます。このドライブにはサーバー固有バージョンの Oracle System Assistant が構成されています。Oracle System Assistant はサーバーのブート画面または Oracle ILOM から起動できます。
Oracle System Assistant では、次が可能です。
入手可能な最新の BIOS、Oracle ILOM、ハードウェアファームウェア、最新ツール、および OS ドライバを 1 つにまとめたサーバー固有のバンドルを Oracle サポートサイトから取得できます。
OS ドライバおよびコンポーネントファームウェアを更新し、RAID を構成します。
サポートされているオペレーティングシステムを最新のドライバやサポートされているツールとともにインストールします。
Oracle ILOM 設定のサブセットを構成します。
カスタマイズした BIOS 設定を保存および復元したり、BIOS を工場出荷時のデフォルト設定に戻したりします。
組み込みの製品ドキュメントにアクセスします。
システムの概要とハードウェアの詳細なインベントリ情報を表示します。
Oracle Hardware Management Pack にはスクリプト化できるコマンド行ツールが含まれており、Oracle サーバーをホストオペレーティングシステムから管理および構成するときに利用できます。
Hardware Management Pack により、コマンド行ツールを使用して次のことを実行できます。
BIOS (レガシーおよび UEFI)、RAID ボリューム、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) を構成します。
サーバーコンポーネントのファームウェアをアップグレードします。
サービスプロセッサにアクセスし、IPMItool を使用して管理タスクを実行します。
ハードウェア構成情報と Oracle サーバーのステータスを表示します。
SNMP (Simple Network Management Protocol) を介した Oracle ハードウェアの帯域内モニタリングが可能になります。この情報を使用して、Oracle サーバーをデータセンター管理インフラストラクチャーに統合できます。
SNMP トラップを Oracle ILOM サービスプロセッサからホスト OS に転送する Oracle ILOM トラッププロキシを設定します。