コンポーネントの保守後、Oracle ILOM を使用して障害を手動でクリアしなければならない場合があります。障害は Oracle ILOM の障害マネージャーで捕捉され、障害管理データベースに保存されます。コンポーネント障害を手動でクリアするには、Oracle ILOM 障害管理シェルで fmadm コマンドを使用します。障害管理シェルを使用するには Oracle ILOM CLI にログインします。Oracle ILOM イベントログに記録されたイベントについては、Oracle ILOM Web インタフェースを使用します。
fmadm の使用の詳細は、『Oracle ILOM ユーザーガイド』 (http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs) を参照してください
始める前に
この手順では、Oracle ILOM CLI インタフェースを使用する必要があります。
root または管理者権限を持つユーザーでログインします。次に例を示します。
ssh root@ipadress
ipadress はサーバー SP の IP アドレスです。
Oracle ILOM へのアクセス方法の詳細は、『Oracle X5 シリーズサーバー管理ガイド』 (http://www.oracle.com/goto/x86AdminDiag/docs) を参照してください。
Oracle ILOM CLI のプロンプトが表示されます。
->
start /SP/faultmgmt/shell
fmadm プロンプトが表示されます。
faultmgmtsp>
help fmadm
次の出力が表示されます。
Usage: fmadm <subcommand> where <subcommand> is one of the following: faulty [-asv] [-u <uuid>] : display list of faults faulty -f [-a] : display faulty FRUs faulty -r [-a] : display faulty ASRUs acquit <FRU> : acquit faults on a FRU acquit <UUID> : acquit faults associated with UUID acquit <FRU> <UUID> : acquit faults specified by (FRU, UUID) combination replaced <FRU> : replaced faults on a FRU repaired <FRU> : repaired faults on a FRU repair <FRU> : repair faults on a FRU rotate errlog : rotate error log rotate fltlog : rotate fault log
-a – アクティブで障害のあるコンポーネントを表示します
-f – アクティブで障害のある FRU を表示します。
-r – アクティブで障害のある FRU と、それらの障害管理状態を表示します。
-s – 障害イベントごとに障害のサマリーが 1 行で表示されます。
-u uuid – 特定の汎用一意識別子 (uuid) に一致する障害診断イベントを表示します。
各コマンドの詳細は、使用している Oracle ILOM バージョンの『Oracle ILOM システムモニタリングおよび診断用ユーザーズガイド』 (http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs) を参照してください。
障害をクリアするときに、問題のコンポーネントに対して acquit、repair、replaced、または repaired のいずれかを指定できます。