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Oracle® Server X5-4 サービスマニュアル

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更新: 2015 年 6 月
 
 

障害が発生したメモリーライザーカード、DIMM、または CPU を特定する

障害が発生したメモリーライザーカード、DIMM、または CPU を特定するには、サーバー内部にある障害検知回路を使用します。この回路はボードに取り付けられたインジケータを使用して障害が発生したコンポーネントを特定します。障害が発生したコンポーネントがメモリーライザーカードまたは CPU の場合は、インジケータが直接コンポーネントを特定します。障害が発生したコンポーネントが DIMM の場合、インジケータは DIMM が含まれているメモリーライザーカードを特定します。そのあとで障害が発生した DIMM を特定するには、メモリーライザーカードを取り外して、カードの DIMM 障害検知回路を使用する必要があります。

システムおよび DIMM の障害検知回路の詳細は、The DIMM and Processor Test Circuitを参照してください。

始める前に

障害のあるハードウェアコンポーネントをトラブルシューティングするには、Troubleshooting Server Component Hardware Faultを参照してください。


注 -  テスト回路は、荷電された、時間が制限されている回路です。サーバーから電源を切断したあとで DIMM 障害検知テスト回路を使用できるのは 10 分で、システム障害検知回路を使用できるのは 30 - 60 分です。
  1. 保守の準備を行います。

    Prepare the Server for Cold Serviceを参照してください。

  2. システム障害検知ボタンを押したままにします。

    障害検知ボタンは、冷却ゾーン 1 と冷却ゾーン 2 の間の仕切り上にあります。


    image:システム障害検知ボタンと充電ステータスインジケータの操作を示す図。
  3. システム障害検知回路が使用可能であることを確認します。

    障害検知ボタンが押されると、検知回路を使用できることを示すために障害検知電源インジケータ (緑色) が点灯します。

  4. 点灯した障害インジケータを調べます。

    回路を使用できる場合は、点灯した障害インジケータで障害が発生したコンポーネントを特定します。次の表の情報を使用すると、コンポーネントを見つけやすくなります。

    障害の発生したコンポーネント
    メモリーライザーインジケータ
    CPU インジケータ
    DIMM インジケータ
    CPU
    点灯
    障害が発生した CPU に関連付けられている両方のメモリーライザーカードのインジケータがオンになります。
    点灯
    消灯
    メモリーライザーカード
    点灯
    消灯
    消灯
    DIMM
    点灯
    障害が発生した DIMM を特定するには、MR カードを取り外して、DIMM 障害検知回路を使用します。
    消灯
    点灯
    • 障害が発生した CPU を特定するには、点灯した MR カード障害インジケータと点灯した CPU 障害インジケータを調べます。

      CPU が障害状態の場合は、システム障害検知ボタンを押すと、CPU と CPU に関連付けられた両方の MR カードの障害インジケータが点灯します。

      次の図は、障害が発生した CPU、P0 に対して点灯したインジケータを示しています。この例では、CPU、P0 の障害インジケータと同様に、メモリーライザーカード P0/MR0 および P0/MR1 の障害インジケータが点灯しています。


      image:障害が発生した CPU に対して点灯したインジケータを示す矢印のある図。

      詳細については、CPU Fault Indicatorsを参照してください。

    • 障害が発生した MR カードを特定するには、MR カードの障害インジケータを調べます。

      MR カードが障害状態の場合は、システム障害検知ボタンを押すと、カードの障害インジケータが点灯します。インジケータは、カード上部の小さい穴を通して見ることができます。

      次の図は、メモリーライザーカード P1/MR1 に対して点灯した障害インジケータを示しています。


      image:障害が発生した MR カード、P1/MR1 に対して点灯したインジケータを示す矢印のある図。

      詳細については、Memory Riser Card and CPU Fault Indicatorsを参照してください。

    • 障害が発生した DIMM を特定するには、MR カードの障害インジケータを調べます。

      DIMM が障害状態の場合は、システム障害検知ボタンを押すと、DIMM が含まれている MR カードの障害インジケータが点灯します。

      次の図は、メモリーライザーカード P0/MR1 に対して点灯した障害インジケータを示しています。このカードには障害のある DIMM があります。DIMM を特定するには、カードを取り外して、DIMM 障害検知回路を使用します。


      image:メモリーライザーカード P0/MR1 に対して点灯した障害インジケータを示す図。

      詳細については、DIMM Fault Remind Circuit Componentsを参照してください。

  5. 障害が発生したコンポーネントを交換します。

次のステップ