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Oracle® Server X5-4 サービスマニュアル

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更新: 2015 年 6 月
 
 

マルチ DIMM の障害状態のトラブルシューティング

マルチ DIMM の障害状態は、単一の DIMM 障害により、メモリーライザーカードの同じチャネルまたは 2 つ目のチャネルのその他の DIMM が、使用不可になるか、障害が発生したかのように見える場合です。

DIMM 障害が発生した場合は、Oracle ILOM システムイベントログ (SEL) を調べてください。

  • 最初に障害が発生した DIMM を特定してください。

  • 最初の DIMM 障害が発生したあとですぐに発生するその他の DIMM 障害に注意してください。

  • 障害が発生した DIMM を含むメモリーライザーカードを特定します。

  • その他の DIMM 障害が発生したチャネルに注意してください。

単一の DIMM 障害が最初に発生したあとで別の DIMM に障害が発生した場合、かつ、DIMM 障害が同じメモリーライザーカード上の場合は、サーバーがマルチ DIMM 障害状態である可能性があります。

たとえば、システムエラーログに次のように表示される場合があります。

135 Sun May 21 00:53:57 2000 DIMM Service Required Memory P0/MR0/D9 (CPU
Memory Riser 0 DIMM 9)
  A failure has occurred during Memory Reference Code (MRC) DIMM module
training. (Probability:100, UUID:2a182715-983f-c4fb-e94f-b5a5b50d3650, Part
Number:001-0003-01,HMT42GR7AFR4A-PB, Serial Number:00AD011321345849FF,
Reference Document:http://support.oracle.com/msg/SPX86A-8004-67)
 
126 Sun May 21 00:53:56 2000 DIMM Service Required Memory P0/MR0/D6 (CPU
Memory Riser 0 DIMM 6)
  A failure has occurred during Memory Reference Code (MRC) DIMM module
training. (Probability:33, UUID:9014a82c-7bf9-ee96-b61b-9c7ccedc9aed, Part
Number:001-0003-01,HMT42GR7AFR4A-PB, Serial Number:00AD01132129B11E9E,
Reference Document:http://support.oracle.com/msg/SPX86A-8004-67)

このシナリオでは、D6 の DIMM が 00:53:56 に障害が発生し、その障害のあと、D9 の DIMM の報告された障害 (00:53:57 に発生) が続いています。どちらの DIMM も同じメモリーライザーカード (P0/MR0) にあります。それぞれの DIMM は別のチャネル上にありますが、両方とも同じメモリーバッファー ASIC にリンクされています。さらに、両方のチャネルのすべての DIMM がシステムによって使用不可にされている可能性があります。このシナリオはマルチ DIMM の障害状態の一例と考えられます。

マルチ DIMM の障害状態をトラブルシューティングする方法

この問題をトラブルシューティングするには、最初の障害を記録した DIMM のみを交換し、サーバーを再稼働して、マルチ DIMM の障害状態が残っているかどうかを確認します。マルチ DIMM の障害状態が発生した場合は、最初に障害が発生した DIMM のみを交換することで、最初の DIMM とそのあとの DIMM の障害状態が修正される場合があります。障害が残っている場合は、DIMM またはメモリーライザーカードの問題である可能性があります。