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Oracle® Server X5-4 サービスマニュアル

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更新: 2015 年 6 月
 
 

電源サブシステム

サーバーには 1030/2060 ワット自動範囲設定、ホットスワップ可能電源装置が 2 台搭載されており、これにより 110–127 VAC の 2 CPU 構成と、200–240 VAC の 2 CPU または 4 CPU 構成がサポートされます。デュアル電源装置構成により、N+N の冗長性が提供されます。

このサーバーでは、次の電源モード、サーバーシャットダウン、およびリセットがサポートされます。

全電力モード

全電力モードにすると、すべてのサーバーコンポーネントに電源が供給され、サーバーがブートし、オペレーティングシステム (OS) が機能します。サーバーがスタンバイ電源モードの場合に、サーバーのフロントパネルの電源ボタンを押すと、全電力モードになります。Oracle ILOM からでもサーバーを全電力モードにすることができます。サーバーが全電力モードで稼働し始めると、システム OK およびサービスプロセッサ (SP) のインジケータが常時点灯になります (Server Boot Process and Normal Operating State Indicatorsを参照してください)。


注 -  最初の電源投入時には、電源投入時テストの一環としてフロントファンが一時的にフルスピードで回ります。

スタンバイ電源モード

スタンバイ電源は非動作モード (OS がブートしない) であり、SP の実行に必要なコンポーネントにのみ低電力が供給されます。スタンバイ電源モードに切り替えるには、AC 電源ケーブルをサーバーの背面に接続しますが、フロントパネルの電源ボタンは押しません。電源切断方法のいずれか (次を参照) を使用して全電力モードからサーバーの電源を切断することにより、スタンバイ電源モードに切り替えることもできます。

スタンバイ電源モードになると、SP のブート中に緑色の SP インジケータが点滅します。SP がブートすると、この SP のインジケータが常時点灯の状態になり、緑色のシステム OK インジケータがスタンバイ点滅 (3 秒ごとに一度点滅) を開始します。Server Boot Process and Normal Operating State Indicatorsを参照してください。

正常なシャットダウン

正常なシャットダウン (通常のシャットダウンとも呼ばれる) は、ユーザーに警告し、ファイルを閉じ、ファイルシステムを準備するため、サーバーをスタンバイ電源モードにシャットダウンするもっとも安全な方法です。正常なシャットダウンを実行するには、サーバー OS、Oracle ILOM、またはサーバーのフロントパネルの電源ボタンを使用します。

電源ボタンを使用して正常にシャットダウンさせるには、ボタンを一度押します (ごく短い時間)。電源ボタンを使用して即時 (緊急) シャットダウンを行う場合は、電源ボタンを少なくとも 5 秒間押し続けます。

即時シャットダウン

サーバーの即時シャットダウン (緊急シャットダウンとも呼ばれる) は、データの損失がないか許容可能であることがわかっている状況でのみ使用してください。即時シャットダウンではユーザーに対する警告は行われず、ファイルも正常に閉じられず、オペレーティングシステムのシャットダウンも正常に行われません。全電力が即時切断され、サーバーはスタンバイ電源モードになります。

完全な電源切断

サーバーの全電力モードからスタンバイ電源モードへのシャットダウンは、サーバーから完全に電源を切断することにはなりません。スタンバイ電源モードにあるサーバーは、低電力状態です。この低電力状態は、Oracle ILOM を実行するサービスプロセッサ (SP) の維持には十分です。サーバーの電源を完全に切断するには、AC 電源コードを抜く必要があります。

ウォームリセットまたはリブート

ウォームリセットはサーバーのリブートまたは再起動のことで、サーバーの電源を全電力モードからスタンバイ電源モードに入れ直し、全電力モードに戻したときに実行されます。たとえば、ウォームリセットは、ソフトウェアまたはファームウェアの更新後、または Oracle System Assistant や BIOS 設定ユーティリティーを起動する場合に必要になることがあります。

コールドリセット

コールドリセットは、完全な電源切断の状態からサーバーを再起動したときに実行されます。コールドリセットは、システムの問題を解決するために必要な場合があります。コールドリセットを実行するには、サーバーをスタンバイ電源モードにし、AC 電源からサーバーを切断し 30 - 60 秒待ってから、サーバーを AC 電源に接続して SP をブートさせ、全電力を再投入します。

関連項目: