このセクションには、電源モード、サーバーのシャットダウン、およびサーバーのリセットに関する情報が含まれています。
サーバーが全電力モードに入ると、電源はすべてのサーバーコンポーネントに供給され、サーバーがブートし、オペレーティングシステム (OS) が機能します。これはサーバーの正常な動作状態です。電源 OK および SP OK インジケータは常時点灯しています。
全電力モードに切り替えるには、サーバーがスタンバイ電源モードのときにサーバーのフロントパネルの電源ボタンを押します。さらに、Oracle ILOM からサーバーの電源を投入して全電力モードに切り替えることもできます。
スタンバイ電源モードでは、SP を実行するために必要なコンポーネントにのみ低レベルの電源が供給されます。OS はブートしません。
スタンバイ電源モードに切り替えるには、次のいずれかを実行します。
AC 電源ケーブルをサーバーの背面に接続しますが電源ボタンは押しません。
全電力モードから、フロントパネルの電源ボタンを押すか、Oracle ILOM を使用します。
サーバーに電源を接続すると、SP がブートします。SP OK インジケータは SP のブート中は点滅し、ブートが完了すると常時点灯します。電源 OK インジケータは 3 秒に 1 回すばやく点滅します。
正常なシャットダウン (通常のシャットダウンとも呼ばれる) は、サーバーをスタンバイ電源モードにシャットダウンする前にファイルを閉じてファイルシステムを準備します。これはもっとも安全なサーバーのシャットダウン方法です。
正常なシャットダウンを実行するには、サーバー OS、Oracle ILOM、またはサーバーのフロントパネルの電源ボタンを使用します。
即時シャットダウン (緊急シャットダウンとも呼ばれる) はファイルを閉じたりファイルシステムを準備したりせずにホストを即時にシャットダウンします。これはデータを損失する可能性がないか許容可能であることがわかっている場合にのみ使用してください。
サーバーの電源を完全に切断するには、電源コードを取り外す必要があります。
サーバーの全電力モードからスタンバイ電源モードへのシャットダウンは、サーバーから完全に電源を切断することにはなりません。スタンバイ電源モードにあるサーバーは、低電力状態です。この低電力状態は、Oracle ILOM を実行するサービスプロセッサ (SP) の維持には十分です。
ウォームリセットとは、サーバーのリブートまたは再起動のことです。サーバーの電源を全電力モードからスタンバイ電源モードに入れ直し、全電力モードに戻す必要があります。たとえば、ウォームリセットは、ソフトウェアまたはファームウェアの更新後、または Oracle System Assistant や BIOS 設定ユーティリティーを起動する場合に必要になることがあります。
サーバーのコールドリセットとは、完全な電源切断の状態からのサーバーを再起動することです。コールドリセットは、システムの問題を解決するために必要な場合があります。コールドリセットを実行するには、サーバーをスタンバイ電源モードにし、完全な電源切断を実行 (上記参照) して、電源からサーバーを切断し、30 - 60 秒待ってから、サーバーを電源に接続します。
関連項目