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Oracle® Server X5-8 サービスマニュアル

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更新: 2015 年 7 月
 
 

CPU モジュール (CMOD) の概要

CPU モジュール (CMOD) はプロセッサ (CPU) およびシステムメモリーを含み、ファンモジュールおよび DPCC に電源を供給します。

CMOD は、ウォームサービスまたはコールドサービス用の内部コンポーネントです。CMOD にアクセスするには、ファンモジュールおよびファンフレームを取り外す必要があります。

次のセクションでは、CMOD の構成オプションとコンポーネントの内部レイアウトについて説明します。

プロセッサおよびメモリーの概要

各 CMOD には、1 基の Intel Xeon® E7-8895 v3 (18 コア 2.6 GHz) プロセッサが含まれています。

DDR3 1333 32 GB DIMM による最大のシステムメモリーは次のとおりです。

  • 4 つの CMOD: 3 TB

  • 8 つの CMOD: 6 TB

CMOD 構成オプション

サーバーは 4 CMOD 構成および 8 CMOD 構成をサポートしています。4 CMOD 構成では、左側 (スロット 0-3) の最初の 4 つのスロットが占有され、右側 (4-7) の 4 つのスロットは空いています。

次の図に 4 CMOD 構成のサーバーを示します。図では、左側のファンモジュールとファンフレームが取り外され、4 つの CMOD が現れています。吹き出し 1 は、4 つの CMOD のグループを示しています。

image:4 CMOD 構成のサーバーを示す図。

次の図は、4 CMOD 構成で、8 つすべてのファンモジュールおよび両方のファンフレームが取り外され、右側の空の CMOD ベイが現れているサーバーを示しています。右側の 4 つのファンモジュールには電源は供給されませんが、4 CMOD 構成では、これらのファンモジュールが取り付けられている必要があります。吹き出し 1 は、サーバーの左側に取り付けられた 4 つの CMOD のグループを示しています。吹き出し 2 は、サーバーの右側の空の CMOD ベイを示しています。

image:すべてのファンモジュールとファンフレームが取り外された 4 CMOD サーバーの前面を示す図。

次の図に 8 (フル) CMOD 構成のサーバーを示します。吹き出し 1 はサーバーの左側に取り付けられた 4 つの CMOD のグループを示し、吹き出し 2 はサーバーの右側に取り付けられた 4 つの CMOD の 2 つ目のグループを示しています。

image:8 CMOD 構成で、すべてのファンモジュールとファンフレームが取り外されたサーバーの図。

いずれの CMOD 構成でも、システムには 4 台の電源装置、8 つのファンモジュール、および 8 つの DPCC が含まれます。ただし、ファンモジュールおよび DPCC は CMOD から電源を得るため、4 CPU 構成ではファンモジュール 0-3 および DPCC 0-3 のみがアクティブになります。ファンモジュール 4-7 および DPCC 4-7 には電源が供給されず、アクティブではありません。

CMOD 配置規則

Oracle Server X5-8 は 4 CMOD 構成および 8 CMOD 構成をサポートしています。各 CMOD は単一の Intel EX Xeon E7-8895 v3 プロセッサを含む単一ソケットをサポートします。

4 ソケットサーバー構成の場合:

  • CPU モジュール (CMOD) をスロット 0-3 に取り付ける必要があります。

  • DPCC スロット 0-3 はアクティブですが、DPCC 4-7 が取り付けられている必要があります。

  • 両方のファンフレームが取り付けられている必要があります。

  • 8 つのファンモジュール (FM) が取り付けられている必要がありますが、FM 0-3 のみがアクティブです。

8 ソケットサーバー構成の場合:

  • CMOD をスロット 0-7 に取り付ける必要があります。

  • DPCC スロット 0-7 はアクティブです。

  • 両方のファンフレームが取り付けられている必要があります。

  • 8 つのファンモジュール (FM) がすべて取り付けられている必要があり、すべて FM がアクティブです。

CMOD レイアウト

各 CMOD には、次のコンポーネントが含まれています。

  • ヒートシンクとプロセッサ構成部品

  • 24 個の DIMM スロット (6 個ずつの 4 つのグループに配置)

  • DIMM テスト回路 (障害が発生した DIMM を特定し、障害のある CPU を検証できます)

    • 障害検知ボタン

    • 回路充電ステータスインジケータ

    • 24 個の DIMM スロット障害インジケータ

    • CPU 障害インジケータ

次の図に、CMOD コンポーネントの位置を示します。

image:内部 CMOD コンポーネントの図の吹き出し。
吹き出し
説明
1
障害検知ボタン
2
回路充電ステータスインジケータ
3
DIMM スロット (24 個、各 6 個の 4 バンク)
4
DIMM スロット障害インジケータ (24 個、各スロットに 1 つ)
5
ヒートシンクと CPU 構成部品
6
CPU 障害インジケータ

コンポーネントの保守性、位置、および名称については、Component Serviceability, Locations, and Designationsを参照してください。

CMOD およびファンモジュールの電源

ファンモジュール (FM) は CMOD から電源を取得します。ただし、奇数番号のスロットの CMOD のみがファンモジュールに電源を供給します。次の表に、FM に電源を供給する CMOD スロットを示します。

電源スロット
電源を供給されるファンモジュール
CMOD 0
FM 0 および 1
CMOD 2
FM 2 および 3
CMOD 4
FM 4 および 5
CMOD 6
FM 6 および 7

スロット 1、3、5 および 7 の CMOD は FM に電源を供給しません。