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Oracle® Server X5-8 サービスマニュアル

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更新: 2015 年 7 月
 
 

システムの冷却の問題のトラブルシューティング

サーバーの適切な内部動作温度を維持することは、サーバーの健全性のために非常に重要です。サーバーのシャットダウンやコンポーネントの損傷を防ぐには、温度超過やハードウェア関連の問題が発生したときにすぐに対処してください。サーバーに温度の障害がある場合、問題の原因は次である可能性があります。

外気温が高すぎる

サーバーの場所の外気温が高すぎる場合、サーバーに引き込まれる冷気によってサーバーを十分に冷却できず、内部温度の上昇を抑えることができません。これにより、パフォーマンスが低下したり、コンポーネントに障害が発生したりする可能性があります。

処置: サーバーの環境仕様に照らしてサーバーの場所の周辺温度をチェックしてください。温度が必須の動作範囲内でない場合は、すぐに状況を改善してください。

予防策: サーバーの場所に何らかの変更 (サーバーの追加など) を加えた場合は特に、サーバーの場所の周辺温度を定期的にチェックして、必須の範囲内であることを確認してください。温度は一定で安定している必要があります。

通気の遮断

サーバーの冷却システムは、ファンを使用して、サーバー前面の吸気口から冷気を引き込み、サーバーのバックパネルの通気口から暖気を排気します。前部または後部の通気口が塞がれると、サーバーの通気が阻害され、冷却システムが適切に機能しなくなり、サーバーの内部温度が上昇することになります。

処置: サーバーのフロントパネルとバックパネルの通気口が埃やごみで塞がれていないか点検してください。また、サーバーの内部に、サーバーの通気を遮断する可能性のある不適切なコンポーネントやケーブルが取り付けられていないか点検してください。

予防策: 定期的にサーバーを点検し、掃除機を使用してサーバーをクリーニングしてください。カード、ケーブル、ファン、エアバッフル、仕切りなどのすべてのコンポーネントが適切に取り付けられていることを確認してください。

ハードウェアコンポーネントの障害

サーバーの冷却システムは、ファンモジュールと電源ファンによって駆動しています。これらのコンポーネントのいずれかに障害が発生すると、サーバーの内部温度が上昇する可能性があります。このような温度の上昇により、その他のコンポーネントが温度超過状態になる可能性があります。さらに、プロセッサなどの一部のコンポーネントは、障害の発生中にオーバーヒートする可能性があり、温度超過イベントを生成する可能性もあります。

コンポーネント障害に関連するリスクを減らすために、電源装置とファンモジュールをペアで取り付けて冗長性を持たせています。冗長性は、ペアのうちの一方のコンポーネントに障害が発生した場合に、残りのコンポーネントがそのサブシステムを維持し続けることができるようにします。たとえば、電源装置はデュアル機能を果たします。つまり、電力と通気の両方を供給します。一方の電源装置に障害が発生した場合、もう一方の機能する電源装置が電源と冷却の両方のサブシステムを維持できます。

処置: 温度超過イベントの原因を調査して、障害が発生したコンポーネントをすぐに交換してください。ハードウェアのトラブルシューティング情報については、Troubleshooting Server Hardware Faultsを参照してください。

予防策: 冗長システムを維持し、障害の発生したコンポーネントはすぐに交換してください。